古(いにしえ)のインフラ企業からスタートアップへ
【うるう年キャディnote29連チャンリレー】の8日目記事として、超保守的な業界からスタートアップへ転職した際に不安だった事とその実情について皆様にお伝え致します。ちなみに、本記事はお客様先に向かう新幹線の中で書いており、先ほど新大阪駅を出発しました。
自己紹介
始めまして、キャディ株式会社DRAWER事業本部でカスタマーサクセスの仕事をしている戌角(イヌズミ)です。希少な苗字なので、初めて会う人との会話のきっかけになります。
早速ですが、私のキャリアを箇条書きにすると以下の通りです。
120年以上の歴史を持つ大阪のガス会社に新卒で入社し、12年以上勤務した後、キャディに転職。(3月で1年勤務。)
30歳代後半。共働きで未就学の子どもが2人
入社前も後も関西に在住
あまり、スタートアップに転職するキャリアに見えないですよね?
ご想像の通り、多くの不安を抱えて転職して今に至るので、その内容についてお伝えできればと思います。
典型的な終身雇用のレールに乗ったは良いが本当にこれで良いのか?/スタートアップに挑戦したいが本当に大丈夫?と、ご自身の中にモヤモヤを抱えた人の参考になれば幸いです。
スタートアップ転職の不安と実情
キャディからオファーをもらった際、嬉しさ10%と、不安90%だったことが本音でした。(ほんまにこの企業に転職して大丈夫なんかな?家族もいるが生活できるのか?東京に多くのメンバーが居る中、関西でやっていける?…etc)
結論から言うと、全くの杞憂でした。
漠然とした不安は…ただ知らなかっただけで、中に飛び込んでみると、むしろ働きやすい環境が整っていました。
不安①:給料ってちゃんと払われる?
払われます。毎月給料日に振り込まれています。当たり前ですよねw労務&人事の人達もとても優秀で優しい人達ばかりなので、ちょっとした相談や私の抜け漏れも的確にフォローしてくれて、大きな企業よりも安心できるくらいです。
不安②:気合と根性のキャッチアップでついていけない状態になる?
ここは正直、大きな不安でした。スタートアップはおろか、製造業の経験も皆無で、もちろんカスタマーサクセスという単語すら怪しいレベルだったので。
キャディは、製造業のモノづくりを行う『CADDi MANUFACTURING』という事業を長く行っており、そこでは実際の見積~サプライヤ様と協力して製造、検査、納品まで行っています。それらのノウハウが体系的に整理されて自分のペースで習得できるコンテンツが揃っています。同様に『CADDi DRAWER』においてもリリースから1年以上経過し、一定期間で一人立ちできるプログラムが用意されています。当然、上長&メンターも相当入り込んでフォローしてくれるので、カスタマーサクセスの仕事であれば、未経験者でも2カ月あれば独り立ちできます。ここはスタートアップですので、これらのプログラムは受講したメンバーが次々アップデートしていきます。組織にとってメリットのある変革を自分の意思で進めていくことができます。
不安③:関西から働けるの?
カスタマーサクセス部のメンバーは、関東、東海、関西等様々なロケーションで働いています。当然、お客様も全国津々浦々に居るので、むしろそれらがプラスに作用しています。チーミング観点で心配される事もありますが、近いロケーションのメンバー間でのリアルなコミュニケーションはもちろん、ロケーションの遠いメンバーともかなり密にオンラインでコミュニケーションしているので思ったよりも距離の壁は感じません。(先週は東海メンバーと北陸で合流してラーメン食べながら議論していました。)
特に関西は恵まれており、みんなが出社できる『関西オフィス』があります。所属するメンバー数が多すぎず少なすぎずと丁度良いため、部署や仕事の枠を超えてめちゃくちゃ距離が近く、心理的な帰属意識も感じられてとても居心地が良いです。また、同じDRAWER事業本部の企画、セールス、カスタマーサクセスのメンバーが近くにいるため互いに協力して機動的に仕事ができています。
カスタマーサクセスの仕事
やっと仕事の話まできましたw 新幹線の新大阪駅で書き始めて、気づけば岡山です。
カスタマーサクセスのミッションは、文字通り、CADDi DRAWERを利用開始頂いたお客様に、このサービスを利用してサクセスしてもらう事です。お客様のステータスで整理をすると以下の通りです。
契約頂いたお客様がご利用できる環境を整える
利用開始~初期定着
使いこなして事業インパクトのある実績を出すためのコンサルティング
他部署、グループ企業等のプロダクトフィットする他ユーザ様への横展開のご提案
CADDi DRAWERをご契約頂いたお客様の多くに、我々カスタマーサクセスが伴走する事を高く評価頂いています。中でも私が重要視しているのは、『2.利用開始~初期定着』です。お客様にご利用頂くにあたって、お客様の業務プロセス理解やそれらを踏まえた環境設定を行い、理屈上は使える環境が整います。しかし、実際に利用するのは生身の人間であり、頭の理解だけでなく感情が伴わないと安定して利用頂き、サービスの良さを体感するには至りません。とても地道で泥臭い事ですが、お客様の業務理解を通じて、サービスを利用する方の人間性や彼らが形作る組織について理解する事がサクセスにとって非常に大切になると考えています。時には、今日の私のように遠方のお客様のところに直接足を運び、ひざ詰め議論や現地でお客様の仕事を見せてもらったりもします。
〔活用支援を行ったお客様の声〕
意外と役立つ古(いにしえ)の記憶
前段でカスタマーサクセスの仕事の一部に触れましたが、改めて振返ると前職での経験がとても活きていると感じています。たとえば…
お客様内の導入部門以外を巻き込むための社内調整や経営幹部への報告と根回し
大ベテラン社員に新しいサービスを使ってもらうためのあの手この手
自分もできるぞ!と口角を上げて読んでる方も多いのではないでしょうか?我々のサービスを使ってくれているお客様の多くは、日本の歴史ある大企業です。そこで働く人や組織に影響を与え、『お客様のポテンシャル解放』を進めていくためには、古(いにしえ)の大企業で培った調整力やコミュニケーション力が非常に役立ちます。The 大企業に勤める方にも、スタートアップのカスタマーサクセスの仕事を身近に感じて頂けたのではないでしょうか?
こんな人にお勧めたい
広島を過ぎたので、そろそろ締めたいと思います。キャディは、多様なバックボーンを持つ人達の集まりです。その中で共通しているのは、『とても優秀な人達が自発的な意思で、全力で仕事に取り組んでいる』という事です。つまり、事業の成長と合わせて、自分自身もとてつもなく成長できます。
先日、この1年について妻と会話した際に、『あなたは本当にキャディに行って良かったわね。外の世界を経験して、自分ができる事/できない事を客観的に理解できて謙虚になったんじゃない。仕事大変かもだけど、お給料もらいながら日々成長できるなんてお得やん。』と言われました。人間的にもビジネスマンとしても成長できるそんな環境がキャディには整っています。
『自分の意志で事業をつくって伸ばしていく事に楽しさを見出し、全力を注げる人。事業と合わせて自分自身も成長を続けたい人』そんな方にとても良い環境だと思います。
大企業しか経験がない? 製造業キャリアが無い? 今のキャディにとって、そんな事は全く関係無く、想いと実力さえあれば貴方の輝ける場所はここにあります。あなたのご応募をお待ちしています。
〔交通インフラ企業から北島さんの語る大企業とのGAPも興味深いです〕
さぁーて、明日のCADDiさんは………?
勢いと若さで圧倒するフィールドセールスのエース成田さんです。
お楽しみに。