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本日の自転車活動 サークルライド 「登ったり、降ったり、登ったり」 2023年10月7日

距離:50.43km
時間:20.8km/h
速度:2:25:22
平均心拍:130bpm
最大心拍:191bpm
平均ケイデンス:73rpm
最大ケイデンス:138rpm
獲得標高:821m
カロリー:1,188kcal

  今日はZwiftでのワークアウト、ではなく実走記録である。外をロードバイクで走ることなんてのは、本当に久々のことで約1ヶ月ぶりとなった。それだけ9月の間に色々あって、色々書いてきたのだが久々にこうしてロードバイクに乗ると気持ちが晴れやかになる。前日の夜も仲間内で呑み会があったのにも関わらず、「明日サークルだから」と言って早上がりするなど結構楽しみにしていた。
  迎えた当日は雲が一つもない快晴とはいかなかったが、終始曇りの予報だった。ロードバイクを外に出してまたがってみると不思議なことが起こった。それがロードバイクってこんなに漕ぎにくかったっけ?、という奇妙な感覚だった。ハンドルは低いし、タイヤは細くて頼りない感じ。それに何より小回りが効いてピーキーだし軽い。そんな以前であれば何の疑いもなく受け入れていたものが1か月という期間を挟むことによって全く覚えのない感覚みたいになっていた。
  しかし走り始めて5分ほどするとそんな感覚はどこへやら。当たり前のようにサドルに座っているし、ダンシングもした。それにハンドルに対する違和感すら無くなっていた。やはり体性感覚というものはそうそう簡単になくなるものではないらしい。もちろんそうなってしまうと困るのはこちらなのである訳だが、生物としての機能の凄さを改めて実感させられた。

  大学についてから、メンバーの確認をした。今日走るメンバーは私を含めて6人。到着後ルートの設定を行っていた時、現部長から1年生1人がツール・ド・ちゃんぽんに出走予定であることを聞かされた。これは中々に珍しい。普通であれば1年生は怖がって参加を見送るのだが、彼はそうではなかったらしい。聞いたところによると「全員参加するものだと思ってました」とのこと。もちろん私的には別にレースでもないし、順位なんて関係なく楽しめるイベントなのでお金に問題がない限り全員に参加してほしいところである。もちろん私のように自分で走る理由を作れる人間ならまだしもサークル活動だけ参加するという人には是非とも参加してほしい。せっかく安くもない買い物をして、他にいくらでも使い道のある時間を使っているのだから、学外以外に走る理由を作っておくことは自転車活動に対するモチベーション維持にもつながるはずである。
  しかしそれにしてもあいも変わらず参加率が低い。夏休み明けは毎年こんな感じの参加率でしかないが何だか私としては寂しい気持ちである。別に全員が全員残るとは限らないことはわかっているし、他にやりたいことが見つかった者、たまたま都合が合わなかったものがいることも重々承知している。というか毎年そうだから理解している。しかしほとんどはこのままフェードアウトしていくのがオチである。
  別に競技関係なく、ロードバイクというものは結局は個人の戦いになる。個人の走りであるからこそロードバイク乗りは仲間内を大切にする。それはそのままモチベーションの維持につながる。そのために学外にもサークルのようなものがたくさん存在する。もちろん私も長崎Roadiesというクラブに所属しているが、それもモチベーション維持の一環である。仮に学内でしか理由をやる見つけなければすぐにでもやる気を失ってしまうことだと思う。他のサークルの様に遠征にも気軽に行けないし、道具も高い。そして高いお金を出して購入してもサークルの活動に参加しなければどんどんと来なくなるだけである。参加しなくなる理由が都合だった場合は致し方ないのだが、走力の違いだった場合は深刻である。私も事実そうなのだがそこらへんの近所をのんびりサイクリングするのでは乗った気にはならない。むしろ限界点に近づけば近づく程、今日はやりきったのだと達成感を得ることができて乗った気分になる。だからこそサークル活動を見送ることもしばしばあるのだが乗っていない訳ではない。トレーニングもしくは全力で走りたいからこそ学外で走るのである。そこで重要になってくるのがクラブの存在とイベント。私が所属しているクラブは当然のことながらサークルの面子よりかは断然走ることができるし、やる気のある方々ばかりである。しかも私より速いしトレーニングを積んでいる方も多くいるのでうかうかしていられず励みになる。それに皆熱心なのでイベントにも参加率が高いし、休日に集まってグループライドするなんてこともある。それが非常に楽しい。だからこそイベントや学外で積極的に活動すると仲間が増えていき、活動する理由も増えていく。と、ここまで書いてきたが結局はやる気のある人は残り、ない人はやらなくなる。たったそれだけのことなのだ。「3月のライオン」でも言っていたが、自分で自分をチューニングできない人間はダメなのである。チューニングというのはロードバイクのメンテナンスだったり、肉体であったり、精神であったり様々だろうが結局は残る人はそれだけの理由を持った人ということなのだ。その理由というものをいかに増やせるか。それが肝心なのである。


  さて長々と前座を書いてしまったがここからが本題である。大学を出発したのは9時半頃。先にも書いたが私を含めツール・ド・ちゃんぽんに出走する人が3人いるので是非ともコースを走りたいところではあった。しかし今日は長崎くんちの初日である。長崎くんちとはなんぞという方は是非調べてほしいのだが、簡単に言うと各町ごとに山車の様な船や神輿、もしくは出し物などを長崎市内の各所を回りながら披露すると言うお祭りである。つまり移動している間、車両は通行止めになる。そのため周辺道路は大渋滞するのが常。そして長崎くんちが行われている主な範囲としては、北部は長崎駅周辺、南部はグラバー園周辺にまで及ぶ。
  今回走りに行きたかったのは野母崎方面であるが、大学から目的地へ向かう途中が長崎くんちの範囲と被っている。つまりすごい渋滞を抜けて必死に走ったとしても、抜ける頃には昼前になっていてもおかしくない。そんな状況で走っても後ろに時間が伸びるだけで楽しくはない。それに何より夕方からは小雨の予報である。だからこそ少しでも早く切り上げたい。しかしトレーニング強度を落とすわけにはいかない。となるとどうなるか。答えは簡単。「登ったり、降ったり、登ったり」を繰り返して距離を稼ぐ、ということになる。

 マップは上記の写真の通り。まずは堂崎を目指して坂を登る。そして野母崎からのぞみ公園までの散発的な登りと降りを行う。そして喜々津のところから迎仙閣を過ぎ、一気にドラえもん坂を登るというコースになった。

  堂崎まではとりあえずゆっくりと。3連休なので交通量が多いと思われたが、思ったほど多くはなかった。とりあえずいつもの通り長与へ向かい、そこから堂崎の坂へ。堂崎の坂ではツールに参加する現部長は当然としても、1年生の子(K崎くん)もついてきていた。正直驚いた。普通であれば1年生は毎回この坂でへばってついてくるものは少数なのだが、それでもしっかりついてきた。しかもロードバイクに乗ったのはこれが3回目だというではないか。できればこのままの調子で普通でない新入生としてこのサークルの一員になっていただきたいものである。

  堂崎周辺を越えると一旦下りの道がやってくる。しかしすぐにのぞみ公園へ向けての坂がやってくる。とりあえず私の後方2人には、まっすぐ向かってくること、坂道は自分のペースでくること、事故しないことを確認させた。そしてのぞみ公園へ。淡々と書いているが、私も結構きつかった。というのも9月中全くと言っていいほど走っていなかったからである。その話は腐るほど過去の記事でしているので参考にしてほしいのだが、とにかくZwiftのトレーニングでは痛感することのできない部分(空気抵抗や路面の摩擦、自転車の振動など)が色々重なって襲いかかってきた。別に走りたくなくて走っていない訳ではないので如何ともし難いのだが、ここまで身体的衰えを感じさせられるとは。いい加減気を引き締めねばなるまい。
  のぞみ公園に私が到着した5分後くらいにはK崎くんも到着した。やはり速い。お世辞抜きで1年生のロードバイク乗りたての人にしてはものすごく速い。本当にトレーニング次第ではサークルの中で1、2を争うくらいの速さにまで到達できるのでは、と思わせるほどである。とりあえず後発隊のS田くんがやってくるまでしばし休憩した。澄み切った秋晴れの空ではなかったのだがそれでも過ごしやすい気候だった。それに伴ってか結構ハチがいた。冬の準備をしているのだろう。襲ってくることはそうそうないとはわかっていても中々に恐怖感は感じるもの。そんな周回行動をとるハチ達を避けつつ、K崎くんと自転車の話をした。お決まりの質問(いくらだとか、なんでだとか)だったが、別に嫌な気はしなかった。それは恐らく見込みがあって興味があるからだろうと思う。  

  相手の興味が大してないのに雑談の一環として趣味の話をしなければいけないのが本当に苦痛で仕方がない。興味があって聞いてくれるならまだしもそうでない限り大体の人は「すごいですね」、「尊敬します」などといった言葉しか宣わない。それが嫌なのである。読書にしてもそうだ。私は基本的に自転車に乗っていない時は本を読んでいるくらいに本が好き、いや読書好きなのだが、それに関しても嫌である。大体の人は私より読んでいない人ばかりなので、そういった話をすると「いやー、最近全然本読んでないんですよね。私も読まないといけないと思います」という感想文顔負けの感想しか言ってこない。もちろん読書好きだといっても好きなジャンルが被ることはそうそうない。「この本知ってますか?」と聞いても「タイトルだけは知ってます」というのが90%くらいの確率である。でも読書好き同士は内容に関して盛り上がることができる。それはひとえに興味があるからである。興味がなければ「へー」くらいの感想しか返ってこない。それくらいの感想しか返してこないのなら聞いてこない方がまだマシである。ここで勘違いしてほしくないのが、他人を知ろうとしないのとは話が違う。あくまで雑談で場を持たせようとしているのであって相手に対して、もしくは相手の趣味に対して大方興味がない。それは知ろうとしない人よりも失礼だと私は思う。相手に話させるだけ話させて一方的に「興味ないです」といっている様なもの。だったら聞かないでくれと思っている。

  そんなことを考えながら話しているとS田くんがやってきた。しばしのぞみ公園で休憩することにした。

  のぞみ公園を過ぎると一気に降った。そして喜々津へと向かった。喜々津の交差点で左折し虎馬園の前、迎仙閣を過ぎドラえもんの坂を一気に登ることとなった。とは言ってもドラえもんまでも少々登ることとなるためドラえもんのバス停で一次休憩し、高速道路横の坂(滝の観音の坂)を一気に登ることと相なった。ここまで健闘してきたk崎くんもさすがにキツそうだったが、目の前の坂は逃げてはくれない。ここは耐えて走り切ってもらうしかない。
  そういう私はといえば、自己ベストから30秒ほど遅れて頂上感のない頂上へ。かなりガタが来ている体をおして登ってきたがわりかしのタイムだった。その後全員が来るまで待ってから、来たら一気に降った。そして同時に降り出す雨。事故しないように気をつけながらできるだけ早めに降った。そして大学へ着き、解散した。



  こうして久々の実走はあまり晴れ渡っていない空の元走ることになり、気持ちもあまり晴れやかでないものとなってしまった。次の時は行楽日和であればいいな。

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