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本日の自転車活動 Zwift - Zwift Pro Training Camp: Movistar | Sara Martin on Rollong Highlands in Richmond 2023年11月23日

距離:15.17km
時間:33:31
速度:27.1km/h
平均心拍:117bpm
最大心拍:128bpm
平均パワー:141W
最大パワー:364W
平均ケイデンス:100rpm
最大ケイデンス:118rpm
獲得標高:190m
カロリー:273m

今日も今日とてZwiftでのトレーニング記録。本日は「Zwift Pro Training Camp: Movistar | Sara Martin on Rollong Highlands」である。
 Zwiftには色々なチームが実際に行っているワークアウトを一部改変した形でワークアウトとして提供している。その中には本当に一流の選手が普段行っているワークアウトを提供したものから、チーム全体として行っている基礎的なメニューまで様々にある。私が今回行ったのはSara Martin氏考案のトレーニングメニュー。このトレーニングメニューは非常にわかりやすい形式が取られている。というのも、完全にリカバリーに振り切っているからである。

 Zwiftは確かに優れたトレーニングを雨の日でも暑い日でもあまり走りに時間をかけたくないなという日でもいつでもできるのが魅力である。しかしそんなZwiftにも欠点がいくつかある。そのうちの一つがパワーの出力が瞬間的に出せないことである。以前にも書いたことがあるが、今一度詳しく書いていこう。
 どのスポーツにもそうだが自転車には特にパワー(W)の概念が非常に大事になってくる。本当に簡潔にすると「速度を上げるにはパワーを上げる」こと以外にないのである。確かに自分の体重や自転車を軽くすることで同じパワーでも仕事率で考えた時、軽い方がスピードが上がることは自明だ。だがそれよりももっと簡単にできることはパワー出力を上げること、その一点に尽きる。パワーを上げれば速度が上がる。単純明快だ。
 そしてそれが最も感じられるのが、外を走った時である。外を走ると、風もある、路面の抵抗がある、坂道がある、などなどで当たり前のことだが、漕がないと走ることはできない。逆に坂を下るときは慣性や重力に従って一気に下ることができる。もちろん前者の場合にパワーが必要になってくるわけで、走る瞬間、瞬間において刻々と必要なパワーが変わるわけである。風向きや路面、斜度なんかはそれこそ逐一違ってくるのでそれに応じた重みがペダルに伝わり、ライダーは重みに見合った力を加える。
 しかしZwiftでは瞬間のパワーがあまりうまく表現できない。それは仕組みを考えると当然なことである。Zwiftの仕組みとしては、以下のようにパワーが変わるようになっている。

①Zwift内で必要なパワーが変わる。
②スマートトレーナーが情報を受信して、回転にかかるパワーを変える。
③ライダーが漕ぐ。
④ライダーが漕いだパワーがチェーンを介してスマートトレーナーに送られる。
⑤送られたパワーをレスポンスとしてZwiftに送信する。
⑥情報を受信したZwiftが送られてきたパワーと本来必要なパワーとの差を計算し、必要なパワーを変える。

 やっていない人からすると、なんのことだかわからない気がするが、まぁこんな感じである。詰まるところ、これだけの行程を1秒間に何度も行わないといけないのでパワーがダイレクトに素早くレスポンスとしてペダルにかかってくる、というわけではない。
 話が長くなってしまったがトレーニングの話に戻そう。
 他のプロチームのメニューの何が悪いということはない。非常にいいトレーニングメニューばかりでおそらくトレーニングスコアも高いと思われる。しかしそれはあくまで外で走ったときにおいての話である。先ほどの例からも分かるようにZwiftのパワーがトレーナー越しにやってくるのには時間がかかる。だからこそZwiftが得意とするのは、一定のパワーを数分単位で出し続けるトレーニングにおいてである。
 しかしプロのトレーニングメニューのほとんどはそうではない。それは当たり前の話で、Zwiftが数分単位でパワーをかけるメニューを提供しているのだからプロが提供するのは短いスパンでコロコロとパワーとケイデンスが変わるようなトレーニングメニューを提供せざるを得ない。それにプロの現場で必要になってくるのは長時間ハイペースで走り続けられるのは当然のこと、勝負の瞬間にパワーを一気に出すトレーニングが必要になってくる。すなわちHIITなどの瞬間的にパワーを出すことができるようなトレーニングが必須となってくる。そしてそういったトレーニングを提供してくれるのだ。
 私も以前何度か行ったことがあるが、本当にHIITみたいなメニューばかりであった。そのおかげか瞬間的なHIITではまともなパワーをZwift上で出すことができず、結果トレーニングスコアがものすごく低かったことだけを覚えている。
  しかし今回のトレーニングは違う。ケイデンスが細かく、90rpm、95rpm、100rpmと徐々に上がっていくのみで出力自体はずっとL2だった。そのため気持ちの良い汗をかくと同時に、しっかりとリカバリーとしてのスコアを出すことができたので良かった。

  そう入ってもZwift Academyもそろそろやりたい。しかし次のものはレースなのだ。レースが苦手な私にとってはかなり辛い。普通であればトレーニングの成果としてのレースなのだろうが私にとってはただの苦行でしかない。どうすべきか。とりあえず頑張るしかない。


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