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ものづくり 日本のこころ

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技術力というととかく新しい技術や商品の開発に目が向けられますが、製造業を支える基本は、ものづくりの精度、加工技術の開発力です。日本が誇る高い品質の生産技術力は日本にしかない、世界…
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#平安時代

045.奈良-平安時代の公平な1日の仕事量

ものづくりの世界では、数値を基本にした科学的管理法が行われはじめたのは、F・W・テイラー…

梶文彦
1年前
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047.写経師の厳しいノルマと罰則規定

格調の高いしっかりした筆致で経典の文字を1日に3,000字書き写すという作業スピードはい…

梶文彦
1年前
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049.情報の宝庫「延喜式」

東大寺の写経所で、遣唐使たちが持ち帰った経典の筆写が行われているころ、朝廷では「延喜式」…

梶文彦
1年前
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050.税は京都まで納税者が持参する

製造業でものづくりや日々改善活動が行われている現場の近くにいる人間から見れば、延喜式の作…

梶文彦
1年前
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051.税金納付旅の1日の行程は30km

運搬する日数に応じた日当を支払うとして、納税品を地元から都まで運搬する所要日数を算出する…

梶文彦
1年前
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052.精度の高い平安時代の距離算出

信濃以外の各地域も、近国、中国、遠国と分けられ、以下のように規定されています。 ・近国: …

梶文彦
1年前
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053.律令時代の物流規程

寡聞にも、伊能忠敬以前の10世紀に測量をして地図を作成したという話は聞いたことがありませんが、中央の朝廷が租庸調雑徭の税額を算出するためにも、ある程度の地図が必要でしょうから、それなりの地図は作られていたということになります。 初めて地図を作ったとされている、伊能忠敬をさかのぼること、1000年の昔です。測量、地図作成に関しては、日本の歴史からこのことが全く欠落しているのはどういうことでしょうか? 専門家の意見をお聞きしたいところです。 設定されていたのは距離だけではありませ

054.水時計で開閉門時間をち密に管理

朝廷の役所の門の開閉時間も記されています。「諸門の開閉時刻は鼓をうって知らせることになっ…

梶文彦
1年前
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055.キャッチアップの能力――三つ子の魂は千年を超えて

当時の日本にとって、大きな情報源は大陸の先進国「隋」や「唐」でした。自分たちの存在を大陸…

梶文彦
1年前
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