怪物が泣いた！

新婚生活が始まり、妊娠したと思えば

怪物はよく夜に出るばかりする。

みんなもそうなのか？

と聞きたい所だが、周りは独身ばかりで

聞けに聞けない。あーあー

そうしてるうちに、出産が間近になった。

予定日の1日前の朝方に破水した。

30分はかかる病院なのに病院はすぐに

「来て下さい」とは言ってくれず

陣痛の間隔が5分くらいになってやっと　

病院へ向かった。行く道中に怪物は

落ち着かないから、歌を歌いだしたが

私は痛すぎてとっさに

「静かにしてくれない」　

と言ってしまった。

着いてすぐに分娩室へ向かい怪物も

立ち会う用意をした。

怪物は緊張のあまり、ジャンパーを

着て、ニット帽をかぶったまま白衣を着ていた。

まるで、雪だるまの様だった。笑

私は痛いのと可笑しいのとが混ざって

怪物に声もかけれなかった。

そして、分娩の時も怪物はパニックていたのが

私の肩を押さえてと言われているのに

胸の辺りをおさえつけていた。

それには、先生も注意してた！

そして、あっと言う間に長女が出てきた。

何とも言いようがない感動だった。

怪物も泣いていた。

そして、私は大量出血のあまり

朦朧としていた。

初めて（私はこのまま死んでしまうのかなぁ）

と思った瞬間だった！