読書記録「まず、ちゃんと聴く。」櫻井 将
以前コーチングスクールでコーチングを学び、今年はキャリアコンサルタントの資格を取得予定で、コミュニケーションに関しての本は良く読むほうです。
そこで今日は、「まず、ちゃんと聴く。」という本について特に印象に残った点について記録します。
著者について
著者の櫻井さんは、聴く力向上のためのサービスを提供しているエール株式会社の代表です。本の自己紹介によると、自社のメンバーとの1on1は年間300回、「聴く」にまつわる講演や研修は年間50回以上行うなど、自身も日々「聴く」に向き合い続けている方です。
内容
「まず、ちゃんと聴く。」という本の題名だけ見ると「聴く」ことだけが書かれている本のような印象を受けますが、中身は「聴く」ことに加えて、「伝える」ことについても書かれています。コミュニケーションの質を上げることを目的として、全体像がフレームワークとして記載されたうえ、「聴く」「伝える」の要素が分解されて記載されています。また「聴く」「伝える」の「両立」についても触れられています。「聴く」の分解では、会話例に基づいて「聴く」要素を分解して解説されています。「聴く」「伝える」「両立」の3つの技術を高めるためのヒントも詳細に記載されています。
一番印象に残った点:肯定的意図をもって聴く。
第2章の「ちゃんと聴くを分解する」の章で、「肯定的意図」という概念が出てきます。私は、この本の中で、この肯定的意図という概念が一番印象に残りました。
そして、この肯定的意図については、相手の肯定的意図を、「まず、ちゃんと、聴く」ことが大事であることに加えて、さらに大切なこととして、自分の肯定的意図を「まず、ちゃんと、聴く」ことだ大事だと書かれています。
これは、相手を認めるためには、まず自分を認めていないと相手のことを本当の意味で認めることができないということと同じことを言っているのではないかと思いました。私は、最近コミュニケーションの場で相手を理解するためには、自分を理解する必要があると感じていて、その構造と同じことを言っていると感じました。
この本を読んで、コミュニケーションの質を上げていくためには、改めて自己理解も必要だと感じましたので、「聴く」スキルを上げるとともに自己理解のための自己内省・自己との対話を引き続き進めていきたいと思っています。
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