一番近かった人は、街ですれ違う知らない人と同じになる

もう!〇〇ちゃん、嫌い!
絶交よ!
みたいなのって小学生のときは
あったような気がするけど、
大人になってからないなぁ。

そっと自然に会わなくなることはあっても、
関係性に「終わりです」と
決めて伝え合ったわけじゃないなら、
別に絶縁ではないよね。

友達は会わなくても数年に1回しか会わなくても
大事な友達。
お別れがない。
別れなくて済む。
機会があれば、会う約束をして、
時間のブランクを感じさせないような
楽しいお喋りを弾ませる。
で、また会おうねって具体性はないけど
約束して、またしばらく会わなくなる。
でもまたきっと会う。

でも恋人ってさ、
あんなに密な時間を過ごして
ずっと一緒にいようねって
誓い合っても、
どちらか一方だけでも
終わりにしようと決めたら、
本当に終わりになるんだよね。
ちょっとの間終わりじゃなくて、本当に終わり。

親友以上の仲。
わたしの長い人生を考えると、
もっと前からよく知ってくれてる人は
たくさんいるよ?
ずっと前からの友達もだし、家族もだし...。

でもわたしの日常の
今この時。
今をとっても深く知ってくれる。
何にハマってるか、どんなことを考えているか。
何を食べたか、何時に起きたか。
仕事の調子。
知ってくれるし、わたしも知るし、知りたいし。
お互いに強い興味を持って、
外から見える部分から
もっと深いところまで、
興味を持って見つめる。

そんな相手がいる時間って
とっても幸せだよね。

でも、終わると
そんな相手は何者でもなくなって、
ただ出逢わなかったときと同じ世界が
帰ってくる。

残るのは、
その人と過ごして変わった自分だけ。

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