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クリニックで働く看護師が、予診を取るメリットについて勝手に話す♡

私は、クリニックおいて予診は必要派だと思う看護師である。

そんなこと言ったらクリニックで働く看護師さんから、
『予診を取る意味あるの?』
『診察で聞けばいいじゃない!』
『問診票見れば分かるし。』
『仕事増やすな!!』
そんな言葉が聞こえてきそうだ。
まぁ、考え方は自由だし、実行するかしないかも自由。ただ、売れてるクリニックにおいてはメリットが高いのではないかと考える。

私が何故、予診をとるべきだと思うのか、勝手に語っていきたいと思う!! 

1,予診対象

私の中で予診が必要な対象は以下の通りである。

①新規患者
②普段からかかっているが、今回は全く違う症状で来院した患者
③久しぶりに来院された患者

他クリニックで経験した予診対象も、こんな感じになっている。


2,予診を取るメリット

■患者さんの待ち時間軽減
受付をして、診察に入るまで患者は何もすることがない。それ故、診察まで待つ時間が長く感じる。スマホを持っていたら、暇つぶしになるが…それでも長い。
その間に、看護師の予診を挟むことで、待ち時間の体感が減るはずだ。

■診察時間の短縮化
予診をすることで、先ずは患者の考えをまとめることが出来る。
『自分はもとから○○で、きっと○○だと思うんです。だけど、○○だから心配で・・・先生はどう思いますか。そう言えば、○○も関係ありますか?
』と、本当に長々と話す患者もいる。医師を目の前にすると沢山話したくなる気持ちも分かるが、後ろの患者のことを考えると話を控えめにして欲しい時もある。
看護師が事前に予診をとることで、次の効果を期待できる。
①患者の話を事前に整理し、まとめる
②アレルギーや家族歴、既往歴、状況の経過を事前に確認し、カルテに記録 
③どんな事が気になったり、医師に質問したいかを事前に確認する
医師でなくて良い部分は、なるべく医師以外で行う。
基本、クリニックに医師は一人しかいない。その為、回転率を上げるには、効率よく行う必要性がある。
診察時間の回転率を上げたい。でも、患者満足度をあまり低下させたくないと考慮したときに、予診は有効ではないかと考える。

■時間配分を正しく知る
クリニックで行われる流れは、大体一緒である。
【受付⇒予診⇒診察⇒検査⇒会計】
この中で時間を削れない部分は何処か、経営者以外は考えたことがあるだろうか。大体は『NO』だと私は思う。
この中で、一番削れない部分は、医療安全的にも【検査/診察】である。
例えば、患者が「数日前から、腹痛、腹部膨満感がある。」と訴えたとしよう。そこで、看護師はCT&採血の指示が出ると予測する。
事前に予診で食事摂取の確認を行い、もし当日の撮影が難しいようなら、予約などに切り替えが可能である。
そして、私達スタッフは、『この検査が入りそうだから、それまでに準備をやろう。』と順序立てて、効率よく行うことが出来る。


3,予診がとれるようになる教育

スタッフの方のために、私の考える理想的な教育を勝手に話そう。
■とにかく診察介助にはいる。
院長が診察時に、何を質問しているか、何を大切にしているか、何を見ているか……を診察介助をしながらよく観察しよう。
現に私は、診察介助に入り電子カルテに打ち込む院長の文章を見て、医師がいつも何を話すのか暗記できる位覚えるようにしている。院長のコピーとは言わないが、院長の特徴や癖をとらえて予診もとっている。
オリジナリティ溢れる予診を取るのは誰でも出来るが、これは院長診察に入る前の予診である。院長の代わりとなって、負担を減らせるような問診をとる必要がある為、何でも良いわけではないのだ。
ただし、この技術は最低限度の知識があることが前提となる。そのことを忘れないで頂きたい。大なり小なり医療機関で働く以上は、常に勉強し続ける必要がある。

■予診をとるにも技術が必要
オープンクエスチョン&クローズドクエスチョンのように、予診も技術を使用しよう。馬鹿みたいに話を聞くのではなく、1予診5分程度と時間を決めて行うなどの努力も必要である。
それだけでなく、言葉遣いや表情も注意しなければならない。
予診の中には、医師に最初から相談できないような話もあるはずだ。予診者は、話しやすいような空間づくりも大切になってくる。短い時間ではあるが、患者と一番最初に信頼関係を結ぶ大事なポジションであることも忘れてはいけない。


私の文章を読んで、予診に対する考え方が変わっただろうか・・・。
かといって、人数ギリギリの中で予診を行うのはやめた方がよい。バタバタして医療ミスに繋がりかねない。
自分たちのクリニックの中で、予診を置くことの目的を明確化して、配置を是非作ってみるのも良いと思う。
予診をとった後、医師がどのような診断・診察を行うのか確認するのも凄く面白いので、チャレンジしてもらいたいものだ。


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