技能実習制度は将来的になくなる?
技能実習制度は「人権侵害の温床」「人身売買」などと言われることもあり、以前から技能実習の廃止が求められています。
日本弁護士連合会も2022年4月に「技能実習制度の廃止と特定技能制度の改革に関する意見書」を政府に提出し、技能実習制度の廃止を求めました。
こういったように、技能実習をなくそうする動きがありますが、将来的になくなる可能性はあるのでしょうか?
すぐには廃止はされない
技能実習という制度自体は20年以上続いており、これまでに多くのベトナム人やミャンマー人などを日本の企業で受けいれてきました。
転職が原則的にできないというルールや、日本に来るときに借金をしてくるといったこともあり、制度上の問題点は多くあることが指摘されてきました。
こういった技能実習の問題点を考えると、長く続いている制度を廃止すべき声が上がるのは当然のことですが、すぐには廃止されないと個人的には考えています。
技能実習として日本にきたい発展途上国の外国人はまだまだいるため、急に廃止をされたら困る人が出てきます。また、技能実習を頼りに仕事を行ってきた企業にも不都合が出てくるといった事態も起きるでしょう。
特定技能の制度が整備されていたら技能実習を廃止してもいいかもしれませんが、現状は特定技能で働ける業種はかなり限られています。
特定技能の早急な整備が求められる
外国人がよりよい環境・待遇で日本で働くには、やはり特定技能の早急な整備が求められると思います。
特定技能であれば、転職の自由や給料面での待遇が技能実習と比べて大幅に改善されます。
技能実習がなくなるとしたら、特定技能制度の整備が進められた後になるでしょう。
3年後なのか5年後なのかわかりませんが、特定技能が増えてきたら、また技能実習の制度の在り方も変わるのかもしれません。
ただ、制度自体が廃止されるということは今のところないかと考えられますね。
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