鮭の切り身の食べ残しを食べただけなのに
久しぶりに妻のところへ行った。
「もうお腹いっぱい」
朝食のとき、焼いた鮭の切り身を3センチほど娘が残した。
それっぽっち残しても仕方ないと思い食べた。
別に食べたいわけじゃないのに。
「残ってた鮭はどうした💢」
妻が聞くので、食べたと答える。
「私は5時過ぎに起きて弁当を作っている。朝ご飯の支度をして片付けをして、それから洗濯物を干して、仕事に行く準備をして、それでも忙しくて、毎朝バタバタ走って出かけている」
「弁当は二人分作ってるの?」
「私のだけ。鮭を残しておいてくれたら、弁当のおかずの足しになった。おかずを考えるのは大変なんだわ。アンタは私の大変さを全然わかってない💢」
憎悪に満ちた目で睨まれる。
また始まった。
自分一人の弁当作りがそんなに大変なら作らなければいいし、朝の洗濯が大変ならパートの仕事が終わってからやればいいのに、一度覚えたやり方を変えることはできず、人のアドバイスに耳を貸すことはない。
朝のルーティーンに2時間以上もかかる自分の要領の悪さを省みることはない。
いつも自分は正しい、いつも自分は悲劇のヒロインなので、悪者を責め立てる。
年間200回以上怒りまくるが、怒るツボは年々増える一方で、怒られることを避けることはできない。
季節を問わず発生するこの嵐が来たら、平謝りして嵐が過ぎ去るのを待つしかない。
もしも言い訳をしたら嵐は2倍の大きさとなり、吹き荒ぶ時間も2倍になるだけ。
こんな話はいくつもあるが、noteのネタにしようと思って覚えていたのはこれだけ。
忘れたい話ばかりで忘れている。
世の中にはもっと素晴らしい夫婦や、もっとひどい夫婦がいることを知っている。
上を見ても下も見てキリがない。
だからいつも遠くを見ている。
と、ここまで書いて思ったけど、妻には妻の言い分があり、もしも妻がnoteをしていたら、極悪夫の暴露話が尽きないし、多くの共感を得て人気者になるかもしれない。
いい曲ですなぁ🎵
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