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心理的安全性とは?メリット・デメリットから注意点・高め方まで解説!

みなさんこんにちは。現役大学院生(産業組織心理学専攻)兼人事・組織コンサルタントのミナミです。

今回は、最近注目されている「心理的安全性」について、詳しく解説していきたいと思います。

それでは早速いきましょう!


心理的安全性とは?

心理的安全性とは、職場において新しい提案や問題の指摘などの対人関係のリスクをとっても安全だと感じられる状態のことです。

心理的安全性は、組織やチーム全体に特徴づけられる集団レベルの現象です。

社員同士の仲が良い、冗談を言い合える環境であるなどと勘違いされることがありますが、それとは少し違います。

わかりやすく日常場面で例えると、、、
あなたは仲の良い友達5人組で遊んだ帰りに晩御飯を食べに行くことになりました。
晩御飯に何を食べるかを5人で話し合っているときに、自分が何といっても否定や拒絶されることはないと感じて「イタリアン」などと言える状態であれば、その状態は心理的安全性が高いと言えます。
一方で、友達に否定されることを恐れて自分が本当に食べたいものを言えず、友達の意見に賛同した場合、その状態は心理的安全性が低いと言えます。

このように仲の良さと心理的安全性の高さは異なるのです。

また、誰がどのような発言をしても罰せられないというルールが定められていることとも違います。

心理的安全性は、ルールが定められていなくても誰がどのような発言をしても罰せられないと集団内の全員が感じている状態です。


心理的安全性が高いメリット

では、心理的安全性が高いとどのようなメリットがあるのでしょうか。

1.業績やパフォーマンスが向上する

心理的安全性が高いということは、安心できる職場ということです。
安心できる職場で働くことで、社員同士のコミュニケーションが活発になったり、様々な新しいアイデアが出されたりします。
その結果、社員のパフォーマンスが向上し、業績の向上につながります。

2.きちんとミスや失敗の報告がされる

人間は自分のミスや失敗をなかなか他人には報告したくないものです。

特に心理的安全性が低い場合、ミスや失敗を報告することがなかなか簡単に行うことができません。

しかし心理的安全性が高いと、ミスや失敗をしても大丈夫という雰囲気が生まれます。

ミスや失敗が起きた時にきちんと報告することで、その後の余計な問題が発生することなく、迅速に対応することができるようになります。

3.エンゲージメントが高まる

心理的安全性が高くなることで、社員のエンゲージメントも高まります。

エンゲージメントが高まることによって、さらにパフォーマンスが向上するという好循環が生まれます。

また、エンゲージメントが高まることによって、社員の離職率が低下することも報告されています。

心理的安全性が高まる→社員同士のコミュニケーションが活発になる→エンゲージメントが向上する→パフォーマンスの向上・離職率の低下につながるといった具合です。


心理的安全性が低いデメリット

一方で、心理的安全性が低いとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

心理的安全性が低いと4つの不安が生まれます。

1.無知だと思われる不安

質問や相談をしたくても「こんなこともわからないのか」と思われるのが不安になり、質問や相談をすることができなくなってしまいます。

2.無能だと思われる不安

ミスや失敗をしてしまい報告するときに「仕事ができない無能」と思われると不安になり、自分のミスや失敗を認めなかったり、報告しなくなったりします。
その結果、大きなトラブルに繋がってしまう可能性もあります。

3.邪魔をしていると思われる不安

会議の最中など、自分が発言することで邪魔になっているんじゃないかと不安になり、発言や提案をすることを拒むようになってしまいます。

4.ネガティブだと思われる不安

新しい提案や改善案を提案したくても、自分が提案することで「他の人の提案や意見を否定しているのではないか」と不安になり、自分の意見を言えなくなってしまいます。


心理的安全性を生み出すには

心理的安全性を生み出す取り組みはさまざまです。

1.メンバーの個性や多様性を認める

企業や組織は学校などとは異なり、年齢や性別、価値観が異なる人間がたくさんいます。
そのため、メンバー1人1人の個性や価値観を認めることで、安心感が生まれ、社員は積極的に自分の意見を言うことができるようになります。

2.立場が上の人ほど弱みを見せる

心理的安全性を生み出すには、立場が上の人間が積極的に取り組んでいく必要があります。

そのため、立場が上の人間は自分の弱みやミス・失敗を積極的に開示した方が良いです。

3.頭ごなしに否定するのではなく、相手の意見を尊重する

相手が発言している途中から、否定をしてくる人がいます。
しかし、それでは心理的安全性は高まりません。

もし相手が的外れなことを言っているとしても、一旦は相手の意見を聞いて尊重しましょう。その上で相手の意見の間違いなどを指摘しましょう。

そうすることで、自分の意見が間違っているとしても相手は否定することなく、話を聞いてくれるという安心感が生まれ、質問や相談をすることができるようになります。


まとめ

今回は心理的安全性についてご紹介しました。

心理的安全性を高めるためには、企業・組織全体で意識して取り組んでいく必要があります。

特に立場が上の人(経営層や組織のトップ)が積極的に取り組むことが重要です。

では今回はこの辺で。
最後まで読んでくださりありがとうございました!

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