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電車日記~ペンギンおじさん~

電車通勤中のある日の一コマ

駅のホームで歩いていると、
前方に50歳前後の中肉中背おじさん。
とぼとぼと下を向きながら歩いている。
なにやらぶつぶつとつぶやきながら。
歩幅は30cm程度。
リュックを背負い、鶯色の上下作業服にヘルメット。

少し気になり、ペースダウンして様子を見守る。
この状況だけを見ると、
何か悩んでいるのか?
コンタクトでも探しているのか?
単純に足が悪いのか?
工事で足を悪くしたのか?
その歩き方はペンギンの真似ですか?
とか勝手に思っていた。
すると、、、

そのおじさんは、
20歩ほどペンギン歩きをした後、
何事も無かったように普通に歩きだした。

謎、、、。
パッと浮かんだのは変な人。
怪しい、、、。
考える。

恐らく駅のホームの改修工事等の関係者。
ホーム柵関係か。
床の仕上げは30cm角程度のタイル。
タイルの枚数を数えて寸法を測っていたのかな。
という所で個人的にはこれで解決。
本当はただの変なおじさんで、
ペンギン歩きの衝動に駆られただけかもしれませんが、、、。

しかし、普通に歩きだす姿を見ていなければ、
ただの変なおじさんという認識しか持てなかっただろう。
思い込みや偏見とは恐ろしいものですね。

そういえば自分も建築等を調査する際は、
周りの目をすごく気にしてしまいます。
作業服にヘルメットとか、測量機械を持っているとか、
であれば堂々としてられるのですが。
私服の人がスケール等を持ってジロジロと何か図っている姿や写真を撮る姿は客観的にみると怪しい限りです。
だから用を済ませば一目散に立ち去りたい気持ちは少しわかるような、、。

という事で、
『人の事をぱっと見で判断せず、
前後の流れを観察する事で分かる事もある。』
という教訓を得ました。
ありがとうございます。

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