独立するならFIREは目指すな
FIRE(Financial Independence Retire Early)
数年前からFIREという言葉をよく聞くようになりました。
みなさん、ご存知だとは思いますが、
FIREとは、早期に経済的自立をし、会社に依存せず早期リタイアすることです。
しかし、FIREが一般的になった理由としては、
単にお金儲けをしてリタイアするわけではなく、ある程度資産を持つことができたら、投資による運用益で暮らしていくという考えが提唱されたからです。
FIREした人の中では、お金持ちになって悠々自適に暮らしている人もいれば、投資の運用益でギリギリの生活をしている人もいます。
果たしてこれは、本当に経済的な自立なのでしょうか?
経済的自立とは社会の輪にいてこそ
私はFIREを否定するわけではありません。
しかし、以前の記事でも書いたとおり、人生100年時代で社会に参画せずに生きがいを見つけるのは大変難しいことだと思います。
私のようにサラリーマンから独立を目指している人はFIREには否定的な人が多いのではないでしょうか。
大金持ちでもお金を稼ぐ理由
長者番付に載るような大金持ちの人は、CEOの座は明け渡さず、ずっとトップに君臨している人ばかりです。
このような人たちは、お金ではなく社会への関わりや影響力がやりがいや生きがいとなっているのでしょう。
これは規模が小さくても同じだと思います。
スモールビジネスでも、フリーランスでも、個人事業主でも、経済的自立を目指しているのは間違いないところです。
そしてお金を稼ぐことが一番大事なのも疑いのない事実でしょう。
しかし、それ以外の目的として、自分の能力で社会に貢献したい、自分の実力を試してみたい、などの前向きな理由も少なからずあるはずです。
サラリーマン時代より収入が減っても、そこにやりがいを見いだせるのならば、サラリーマン時代よりも有意義な時間を過ごせるはずです。
それに以前の記事で書きましたが、その能力はサラリーマンでいう定年という区切りなどはなく、ずっと発揮することができるのです。
最近の若者は…というのは老害かもしれませんが
なぜこのような記事を書いたかといいますと、我が社の後輩や部下との話題で「FIRE」が出たからです。
30代の後輩と20代の部下2人がFIREを目指していると聞きました。どうやら株や仮想通貨などで稼いで早期リタイアをしたいようです。いまどきはそのような若い社会人が多いのかもしれません。
会社に黙って、働きながら独立を目指している私に何かを言う権利はないかもしれませんが、
そういう人たちは向上心まで無くしているように思えます。
出世しても大して昇給しないのだから、仕事はほどほどに、仕事以外の時間で投資して稼いだほうが良いという考えのようです。
FIRE(働きたくない)が目的となり、では仕事をリタイアして、何を目指すのか、FIREの先に何が待っているのか、という将来の展望がないように思えます。
ただ、出世しても大して昇給しない、というのは確かにそうかもしれません。
だったら副業をするなり、独立なりを目指してほしいなと思います。
仮に失敗したとても、経験とスキルは大きな財産となります。
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