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詩「春の眠り」


春の眠りは 異常に深い
深層まで堕ちる
あなたの声は 届かない

薄暗い夢は あまりみない
かわりに
甘い蜜のような快楽に似た幻をみる
それは
現実よりも 心地よくて 優しくて
いつまでも 此処に 留まっていたい気持ちにさせられる
(あなたの寝息も届かない。)

春のまほろば
足を踏み入れたら最後
私の眠りは なかなか醒めない
眠たい身体を引き摺りながら
今日の夢も なかなかだと思い
朝の光を全身に浴びて

夜を待ち侘びる

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