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詩「冬の日」


かじかむ手も
温かい手袋という優しさで包み込み
手編みのセーターを着て
マフラーを厳重に首に巻いて
冷たい風から、体を守る
親からの溢れんばかりの愛
降り積もる雪に、ただはしゃぐ
胸がワクワクする

氷柱に見惚れる
氷は、日の光でキラキラと乱反射
芯まで透き通って
自然の煌めきに酔いしれる
同じ世界でも
一晩で別世界へと…

吐く息も生き物みたいに見える
颯爽と空間を走り抜ける
冬の日は
世界に魔法がかかっている

家に帰ったら
おやつに、甘い甘いお汁粉
ストーブの上で焼いたお餅
夕飯は、お母さんのクリームシチュー
しあわせな香りがする
食べ物も
ほかほかで
特別に美味しい
冬だけの味
冬の日は、皆で固まっていても
心が温もっているから
自然と喧嘩にならない

朝、起きると
枕元にプレゼントが置かれていた
冬の日は
特別な魔法も、なかなか解けない
温かな喜びと新鮮な驚きが織りなす
冬の物語は続いて行く

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