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詩「狂気」


しなやかに のびやかに
どこまでも どこまでも
私の体に生き続ける
つま先から頭の芯まで私は魚を飼っている

小さい頃は ぐるぐると
どこまでも回転し続けて
私の神経を刺激するから
胸が
ザワザワザワザワと騒いだりした

怯えた目をしてた魚は
私の体が伸びてゆくにつれ
次第に肥え 広がり いい気になって
鋭い牙を持つ魚に変化した
嗚呼
正確には あなたの乾いた笑い声が
鼻につき始めた時から
私の右足や左腕を
噛んで掴んで離さないんだ
気に食わないんなら
やっちまおうぜ

さぁ
どちらを
私は選ぶのだろうか

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