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ima_doco
詩「再生」
随分 遠くまで歩いて来てしまった
振り返っても 道が続いているだけ
この世界に物は溢れているのに
今 私は何も持っていない
上から下まで自分の力で
どれだけの事をやり切れたのだろうか
いきなり世界に放り出されて
戸惑っていただけなんだ
自分なりの正解を探っていたよ いつも
真面目にも不真面目にも生きてきた
その曖昧さが誰かを傷付けていたんだね
もっと 潔く生きれば良かった
黒いアスファルトの下に埋もれた種
生命の鼓動が聴こえる
それでも生きているんだよ
生きている
(私の爪先は まだ腐ってはいない。)
無数の種がアスファルトを揺さぶる
それでもヒビは まだ入らない
今 私が出来ること
こんな私の為にも息をすること
不器用なりに歩いて行くこと
ちゃんと私を許すこと
…許す…
再生の道が今はじまる
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