詩「罪」
おかしてしまった罪
消し去ろうとしても
それは影
どこまでもついてくる
日陰に入ると
その瞬間
消えてしまった様に見えるけど
太陽が違う位置から照らしはじめ
その影は また目の前にあらわれ
僕についてくるんだ
影を消そうと必死になって
気付いたら
僕は
また一つ黒を増やしていた
あなたに言われ続けた苦しみを
黙って そのまま返したら
それは罪になるのでしょうか?
あなたにされ続けた傷みを
黙って そのまま あなたにしたら
それは罪になるのですか?
嗚呼
このやり場の無い悲しみは
どこに捨ててきたら良いの?
誰か受け取ってくれるの?
少しは報われる?
知ってるわ
私は知ってる
知り過ぎる程に知っている
苦しみも
傷みも
悲しみも
その辛さも
そして
それがどんなに心に穴をあけるのかを…
だから
きっと 出来ないのでしょうね
同じ事をしたら 心が死ぬのも知っている
人に作られた悲しみは罪の匂いがする
人が罪を犯す毎に誰かが悲しんでいる
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