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ふと思う どうしてこんな所にいるのだろう 薄暗闇の小さな部屋 誰も助けになんか来てはくれな…
晴天広がる空 心地よい風が頬を撫でる "勇者様、どこへ行くのですか" 「この街には冒険者ギ…
睡眠から目覚める 辺りは朝であろう光の息吹が 部屋を青色に染める 見慣れない部屋… ここは…
街を出て王都を目指してから六日目 路に沿って流れていた川は 次第にその川幅を広げ 今や浩々…
今日もまたドラッグストアで 半額お肉をゲット 定額25円のモヤシを二袋 カゴへと入れる 便利…
街を離れ 川沿いの路を西へと下る この路の先には海に面した大きな街があり この国を治める王…
公園のベンチに座って 軽い食事をとる 職場のすぐ隣にある小さな公園 この公園には晴れの日に限り 昼休憩にこうしてたまに過ごしたりする 公園の木々は気持ちよく葉を揺らし どこからか何の鳥だろう 鳴き声が聞こえてくる 静かな午後の一時 辺りに人の気配はしない 一人を除いて "勇者様、勇者様、見て下さい" よっぽど気に入ったのか 新調した防具の裾を振り回し これまた新調した魔法の杖を振って見せる 「高い金を出して買った甲斐があったな」 "またすぐに貯めて見せますっ"
成果はウサギ一匹 どうも今日は巡り合わせが悪い 帰ろう アーシャもそろそろ起きてくる頃だろ…
流れゆく外の景色を ただじっと眺めている 日の落ちた街の景色に 特に真新しい変化はない ふ…
西の果てからゆっくりと太陽が昇り 空が明らんでくる 朝の風と共に梢がざわめく アーシャは…
眠れない夜にも慣れた 無理に眠ろうとすることもない 常夜灯の微かな光が アーシャの横顔を照…
栗毛髪の少女 彼女の名はアーシャ 幼い頃から修道院で時を過ごし 聖職者としての習いを受けた…
今日は久しぶりの晴天だ この街に来て何日目か ずっと思わしくない天気が続いていた "勇者様…
馬車に揺られ 勇者一行は一時 馴染んだ街から次の街を目指す "勇者様、次の街はどんな街でしょうか" 栗毛色の髪をした健気な僧侶は 快活におもむろに問いかけてくる 「詳しくは知らんが大きな街らしい」 "そうなのですか" "楽しみです" 愛らしいその少女は 盗賊に囚われているところを助け 行く当てもない様から 仲間となり行動を共にしている 戦いはすぐそばまで来ている 装備を整え 用心しなくてはならない "勇者様、灯りが見えます" 街の門番が掲げる松明が 煌々と閉ざ
