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エイリアン ロムルス/映画レビュー ネタバレ有


-エイリアンシリーズ 再始動-


エイリアンロムルスとは

『エイリアン:ロムルス』は、劇場公開日が2024年9月6日のアメリカ合衆国のSFホラー映画です。
『エイリアン』シリーズのスピンオフ映画でフェデ・アルバレス監督、リドリー・スコット製作、 『エイリアン』と『エイリアン2』の間の時代を舞台としています。
恐怖の原点にして頂点である『エイリアン』の“その後の物語”…
監督であるフェデ・アルバレスは、ウルグアイ出身の映画監督、脚本家です。
2013年、サム・ライミ監督・脚本・製作による1981年の同名ホラー映画のリメイク『死霊のはらわた』の監督に抜擢され長編映画デビューを果たします。2016年に『ドント・ブリーズ』を監督]。
2018年、クレア・フォイ主演の『蜘蛛の巣を払う女』を監督しました。

あらすじ

 人生の行き場を失った若者たちは、廃墟となった宇宙センターを見つけ、一獲千金を夢見て探索を開始する。
しかし、そこにいたのは、人間に寄生し進化するエイリアンだった。 逃げ場のない絶望的な状況のなか、宇宙最強にして最恐の生命体と若者たちの戦いが幕を開ける…

タイトル ロムルスの意味

ロムルス (Romulus) とレムス (Remus) は、ローマの建国神話に登場する双子の兄弟で、ローマの建設者。
ローマ市は紀元前753年4月21日にこの双子の兄弟によって建設されたと伝えられている。

↓予告は下のリンクから見れます!↓

-内容について-

まとまりのある丁寧な作品

冒頭はウェイランド ユタニ社のコロニーでエイリアンの死骸を見つける研究員の姿から始まります。
この時点でリドリースコットの過去2部作と繋がりがあることがわかりますがストーリー全体を通してちゃんと繋がりがある為、過去2部作も観ているとさらに楽しめると思います。

エイリアンシリーズを手かげたリドリースコット監督の作品は下のリンクから見れます!



その後、主人公達の生い立ちやキャラクターを描く植民地の惑星での最初の印象的な場面は主人公
レイン・キャラダインとアンドロイド アンディの絆、このストーリーの核となる部分です。

主人公はまだ若く年齢ははっきりとしません。
アンディは父親が拾ったウェイランド ユタニ社の古いアンドロイド、2人身を寄せ合いながら過酷な植民地惑星での労働から抜け出そうとしています。
そんな時に同じ若者で父親を過酷な労働で亡くした主人公の友人に惑星を脱出する話を持ちかけられます。
その方法は植民地の惑星から少し離れた所にあるウェイランド ユタニ社の宇宙ステーションの残骸から冬眠ポッドを盗み、別の惑星へ移民するという計画でした。
その惑星への航行する機関は9年、冬眠ポッド無しではいけない為、どうしても宇宙ステーションのポッドが必要です。
しかし、宇宙ステーションには必要な存在がいました。
ウェイランドユタニ社のアンドロイド アンディです。
彼の力が無ければ宇宙ステーションの部屋の鍵や様々な機械の操作が出来ませんでした。
結果、主人公レインとアンディは2人で星の脱出を図る為宇宙ステーションへ潜入していくのですが…?という筋書きです。


この作品は前2作と比較し冒頭の流れはコンパクトで早々にエイリアンが登場します。
限られた密室空間でエイリアンから追い回されるシーンは序盤から描かれており、静と動の使い分けが非常に丁寧にされていました。
ですが丁寧すぎるが故に次に怖いことが起きますよ、心構えしてくださいね、というのがわかりやすすぎたので怖さはぶっちぎりに怖い作品ではないです。
肝心のエイリアンの描かれ方ですが怖いというのとかっこいいデザインというのが合わさった良いデザインだなと思える描写が多いと感じました。
宇宙ステーション内の光が当たる描写は黒を中心とした光沢感がある体と頭部のきれない曲線、エイリアンのシルエットを際立たせる魅せ方で怖さとかっこよさを感じる瞬間がいくつもありました。
そして一番こだわりを感じたのは意外にも音ですね。
バックグラウンドというより音のタイミングとかどういう雰囲気なら怖く演出できるか?というのがうまくハマった感覚がある音でした、Dolby Atmosとかで見たい作品でした。
また、プロメテウスという前2作に繋がるワードも出てくるし最後はウェイランドユタニ社がなぜエイリアンの死骸を保管していたのか?なぜエイリアンを使い実験していたのかが明かされます。
公開初日のレビューなのであまり深く話すのは野暮
なので自分の目で見てその理由とクライマックスを楽しんで欲しいです。
ついでにクライマックスの映像美は過去2部作の比じゃないですよ!
後、終わり方が綺麗で後味の悪い終わり方をしないのもこの作品のみやすさがある部分だと思います。
カップルで2人で怖がりながら見ても、最後はあの作品良かったよねとわりと話せる雰囲気もあるのではないでしょうか?
個人的にはエイリアンシリーズはレビューしてるリドリースコット版しか見ていないのですが一番好きな作品でした。
機械の扉の閉まる音とか質感とか汚れ具合とか過去2部作より好きですね!
全体の評価は100点満点中、94点という内容でした!
ストーリー自体は過去2部作を観なくてもわかるよう用に独立して作られていますし印象的な場面やエイリアンの恐怖シーンなど映画館で体験する価値のある映像美だったと思います。
足りない部分は物語の新しさという意味では欠けている部分があったかもしれません。
コヴェナントにあったエイリアンの戦闘シーンを序盤から見せていく、更にキャラクター達の人間ドラマも丁寧に描いていく、問題無く綺麗にまとまっている一方で既存の枠から外れた新しい場面というのは見られませんでした。
ですが、何度も見返したくなる小ネタ等ありオススメの映画です!!

-俳優達-


今回、主役を務めたのは「パシフィック・リム: アップライジング」のヒロイン役を務めたケイリー・スピーニー劇中での彼女は綺麗でたくましいエイリアンシリーズの主人公に相応しい女優です。
ゼノモーフのエイリアンにエレベーターで襲われるシーンが特に綺麗でしたよ!



エイリアンについて


エイリアンを知らない方の為にざっくりと説明!

エイリアン(Xenomorph)の生態について、4つの形態「エッグチェンバー」「フェイスハガー」「チェストバスター」「ゼノモーフ」を説明します。

1. エッグチェンバー (Egg Chamber)  

   概要 エイリアンの卵が保管されている場所、もしくは卵そのものを指します。クイーンエイリアンが卵を産み付ける際に作り出すもので、卵は非常に丈夫で、しばしばゲル状の膜で覆われています。

   特徴 卵の中にはフェイスハガーが潜んでおり、卵は外部からの刺激(例えば動く生物が近づくなど)に反応して開きます。この瞬間にフェイスハガーが飛び出し、次の段階が始まります。

2. フェイスハガー (Facehugger)  

   概要 卵から生まれた後、フェイスハガーは宿主を探し、その顔に張り付き、宿主の体内にエイリアンの胚を植え付けます。

   特徴 クモのような形状をしており、脚を使って宿主の顔にしがみつきます。口を使って宿主の喉から体内に管を挿入し、胚を送り込みます。この過程で宿主は意識を失うことが多いです。胚を植え付けた後はフェイスハガーは役割を終え、死んでしまいます。

3. チェストバスター (Chestburster)  

   概要 宿主の体内で胚が成長した後、エイリアンの幼生が胸を破って外に出ることから「チェストバスター」と呼ばれます。

   特徴 体長は数十センチメートルで、蛇のような細長い形をしており、非常に素早い動きをします。幼生の段階でも凶暴で、すぐに宿主を殺して体外に出ようとします。この段階ではまだ完全に成熟しておらず、短期間で急速に成長します。

4. ゼノモーフ (Xenomorph)  

  概要 チェストバスターが急速に成長した後の、最終的な成体エイリアンです。人間や他の動物を宿主とするため、姿形は二足歩行の人型ですが、宿主によって形態が異なる場合もあります。

 特徴 ゼノモーフは驚異的な身体能力を持ち、鋭い爪、尾、そして強酸性の血液を持つ非常に危険な存在です。知能が高く、集団での行動を取り、捕食や防衛行動を行います。映画でよく知られる黒い光沢のある外見や、特徴的な内側の顎を持つ口が印象的です。


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