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ブラックSIer伝説!代休と振休の奇妙な関係。とどめの裁量労働制。

どうも!ブラックSIerトークならお手のもの!おれで~す!

SIerとか納期が厳しい会社で働いてると、代休とか振休、休日出勤などが勤怠表に出現することがあると思います。それについて、ちゃんと考えたことありますか?という話です。

振休とは?

振休というのは、”あらかじめ”勤務日を入れ替えておいた場合に、その代わりになる休みの日のことです。たとえば、土曜のシステムが動いていない日にどうしてもやらないといけない仕事がある!という場合に、前日の金曜と事前に勤務日を入れ替えておくわけです。そうすると、給与支払いの面では、何も変わりません。単に働く日が移動しただけです。

ただ、よくよく見て下さい。「あらかじめ」という所がポイントです。いつと振り返るか決めもしないで「振休」と言うことはできません。決めてなければ代休です。でも、会社側は代休を凄くイヤがるんですよね~。それについてはこの後。。

代休とは?

代休とは、土日に働いた場合に、その代わりの休みとしてもらう日のことです。振休の要件を満たしていない場合は代休になります。代休をもらうということは、土日に働いた分は休日出勤であった、ということになります。つまり、その分の割り増し賃金をもらうことができます。土曜なら+25%、日曜なら+35%です。夕方以降とかじゃなくても、普通の昼間の時間帯で、この割り増しです。これにさらに時間外なら、さらにプラスです。会社側としては、なんとしても避けたいですよね。

代休も振休ももらわないという選択肢

日曜の分をもらわないということは法定休日なので無理だと思いますが、土曜の分は、現金で清算ということも可能だと思います。つまり、働いた日が1日多い、という扱いになるだけです。もちろん、増えた1日については、割り増しの+25%です。

振休ってどれくらい離せるの?

それと、上の振休の例では、隣り合う金曜と土曜を入れ替えましたが、この2つの日はどれくらい離れていても可なのか?という問題があります。通常、ホワイト企業では、同じ月内で振り替えるようです。月末に急に決まった場合でも、翌月には振り替えられるでしょう。しかし、超絶ブラック企業になると、2年も後の日と振り替えるなどという狂気じみたことをしている所もあります(おれの前職の会社)。しかも、その日が特定されてすらいなくて、振休が何日溜まっているのかの管理だけがされている、という状況です。つまり、振休では絶対無くて、代休でしかない、ということです。だけど、その表は振休残日数表と呼ばれています。もう、めちゃくちゃです。

おっさんが遭遇した事例

GWに働かないといけなくなったんです。1万件の自動の結合テストを、4か月くらいで、1人で全部作るという仕事をしていて、工数が足りなかったためです。そもそも、1万件を1人でやってる時点でおかしいですが、おっさんは超上級Seleniumerなので可能になっていました。

で、GW出てでもやって下さいと言われて、いつに振り替えますか?と聞いたら、2週間後の日を指定されたので、その日に振り替えたものの、結局、その日も別の用事で出て下さいと言われました。ということは、事前に指定した日に振り替えることはできなかった、ということなので、もう振休ではありません。代休ですね、ということで、代休で申請してお金はその通り出たわけですが、後になって、ボス曰く「みんな振休でやってる。なんなら、なんとかさんは、2年前の振休だって、まだ取ってないんだぞ!」などと言われて、ハァ????となり、「そりゃ、なんとかさんは、ボランティア精神旺盛だから、そんな妙な話に付き合ってるんでしょうけど、私はプロとしてやってるんで、そんなの無理ですよ!」と言い返したわけですが、なんか腑に落ちなさそうな感じで、ボスはどっかに行きました。

それでおっさんはスッキリしたのかと思いきや、そんなことは無くて、ちょうど社長が代替わりする場面だったので、新しい社長が1対1でみんなとしゃべりたいということだったので、そのあたり、全部ぶちまけておきました。なんとかさんが、振休と称して実質は代休を大量に貯めてること、裁量労働制が新人にも適用されてること(新人は入社時にそんなこと聞いてないし、裁量権なんてあるわけない)、そもそも、裁量労働制に従業員の過半数の同意なんてなく、勝手に経理部長を代表にして導入してること、などです(例のなんとかさんがそう言ってました)。まぁ、おっさんの場合は、勝手に導入された裁量労働制が始まった後に入社しており、裁量労働制が何かも分かった上で入ってるんで、そこについては、特に文句はないですけどね。

で、結局、なんとかさんは、その後、毎週週4勤務になりました。あまりにも大量に溜まっていたからです。しかし、実際は代休である点については、会社はそれでも認めなかったようで、振休として消化していったようです。ちなみに、新社長は、前社長から聞いていたよりも、会社があまりにブラック過ぎてうんざりしたのか、その後、居なくなってて、結局、元の社長が戻って来ています。

お・し・ま・い 💛

おわりに

いかがだったでしょうか?ブラック無糖、甘味なし、雑味だけ!という感じですね~。いやぁ~、すがすがしい!まぁ、多少フォローしておくと、儲からない会社が生き残って行くには、これくらいのことをやらないといけなかったってことなんでしょう。リーマン後の大不況時にそのまま倒産しちゃって、全社員が路頭に迷うよりは、マシだったかもしれません。それも分かります。返り咲いた社長は割と高学歴で、国立のいい所卒です。そういうまともそうな人でも、金に困ると、こういうことをやらないといけないんです。世の中、お金が全て。以上、よろしくお願いいたします。







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