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IT系のおっさんと聴くブルックナー交響曲全集

どうも、おれです。

IT系関係ないやろ?って思われそうですね。今回は関係ないか。まぁ、一応、いつも通り付けてみました。

ブルックナーって誰?何?

ベートーヴェンのちょっと後くらいの人です。オーストリアのリンツって町の近くで、教会のオルガン奏者の息子として生まれました。自身もオルガン奏者としてやっていくことになります。後々にはウィーン大学の音楽の先生とかもやっていきます。オルガンやってたくらいなので、曲のほうも、オルガン的な響きのある、金管が頑張ってるものが多いです。

おっさんとブルックナーとの出会い

大学時代のサブゼミの先生がブルックナーのファンで、お勧めされて聞き始めたのが最初です。

おっさんと日々のブルックナー

普段ブルックナーを毎日聴いてるか?って言ったら、そんなことはないです。学生時代は結構、毎日聴いてましたけど。。じゃあ、日々、どういう場面でブルックナーが関係してくるかというと、突如として、ブルックナーの交響曲のどこかのメロディが、アタマの中で鳴り響く感じです。で、その周辺がリピートしてきて、仕事終わって帰りの電車に乗ってから(今は在宅ですが)、それどこの部分だっけ?ってiPodで調べたりする感じです。即答できることもあれば、実際よりも、自分のアタマの中でのアレンジが効きすぎてて、なかなか出て来ないこともあります。

※ハイッ!さっそくですが、曲紹介行きます!古いのから順です。後になるほど良くなっていくので、急いでる方は逆順で聴いて下さってもOKです。00番と0番はぶっちゃけ微妙なので、飛ばしてOKです。

交響曲ヘ短調(通称第00番)『習作』

習作とあって、若い感じがしますね。緑の木々が風に揺らめくさまや、時折影を作ったりするような感じが表現されてるような気がします。ブルックナーもまさか、これがCDになって、何回も聞かれてるとは思いもよらないでしょう。

交響曲ニ短調(通称第0番)『無効 annuliert』

これは0番とされているので、1番より前に作ったのかと思いきや、実は1番より後で作った説が有力らしいですね。1番より前の習作ってことにしたくなった、ので、0番にしたのかもしれませんね。「無効」っていうのは、ブルックナー本人的にもボツって意味だと思います。

交響曲第1番ハ短調

なんか山岳鉄道のような感じがします。夏に高尾~甲府の区間を鉄道で走りながら、これをヘッドホンで聴いたことあるんですが、ビンゴでしたね。是非、試してみてください。

第2楽章の14:34あたりから盛りがって行く所もいいですね。はるか遠くに臨む山の峰々から、真っ赤な太陽が昇ってくるような感じです。

交響曲第2番ハ短調

第1楽章の開始2分の所からの流れが結構好きです。どう表現したらいいだろう。ありし日の、大切な妻との細やかなやりとりの丁寧な積み重ね、的な?涙なしには聴けないですね。まぁ、妻子の居ないおっさんでは、使えないはずのたとえですが。。

第2楽章も好きですが、飛翔しそうでしない、寸止め感が結構ありますね。指揮は朝比奈隆です。日本人指揮者の中では、ブルックナーで定評のある人です。

交響曲第3番ニ短調(『ワーグナー』)

ワーグナーに献呈しただけあって、ワーグナーっぽい感じはします。大物が出て来るぞー!的な。。結局、ワーグナーとは離れて行きますが。。

交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』

よくオーケストラとかで演奏されるのは、このあたりからになりますね。第4、第7、第8あたりが多いです。特に第4と第7はどなた様にも親しみやすい感じです。

指揮は第3と同じですが、チェリビダッケさんです。名前は憶えておいて損はないかもしれません。めちゃスローテンポです。年を取るとテンポはゆっくりになりがちらしいですが、この方は特にそうです。あと、録音嫌いです。本人が死んだ後だからCDになってたりしますが。。

交響曲第5番変ロ長調

ブルックナー交響曲の中で一番音域が広いような気がします。第1楽章の出だしの所をちゃんと聴こうとボリュームを上げてると、すかさず下げないと爆音になります。

いつか駅前広場とかの広い場所にでっかいスピーカーを置いて、これを鳴り響かせる野外ライブもどきとかしたいですね。そうすれば、全体を同じボリュームで聴けるんじゃないかと思います。まぁ、後でJASRACとかから高額請求されそうですが。。北海道の原野を安く買って、誰も居ない原野に向かって鳴り響かせるのでもいいかもしれませんが。。

曲の感じとしては、音のタネをまいたら、そこから花が咲くようなイメージを持ってます。ヴァイオリンの弦をはじいて音を出す弾き方あるじゃないですか。あれがタネのような感じがするんですよね。

交響曲第6番イ長調

4:03あたりからの部分が割と好きです。セピア色の風景の中に、大学の校舎かな、石造りの建物のぼんやりとした影が見えるような。。記憶の中の世界です。おっさんが英語で副題を付けるなら「retrospective」しかないですね。8:05からのホルン、木管も良き、です。

交響曲第7番ホ長調

ブルックナーの人生での全盛期での作品です。初演も大成功。毎晩ビールがうまかっただろうなぁ。。第2楽章の35:14あたりからがいいな。いよいよ現世を後にして、天上界へ旅立つかのようです。

指揮は第5と同じヴァントですね。音の建築家と呼ばれ、ブルックナーの指揮で定評のある方です。YouTubeには無いですが、ヴァント指揮、ベルリンフィル演奏で第4,5,7,8,9のCDがあるので、それ絶対聴いたほうがいいです。

交響曲第8番ハ短調

ブルックナーの交響曲の中で、最高傑作と言えばこれだと思います。第1楽章は割と悩みの相が出てる気がします。第3楽章は星明りが照らす薄暗い海に時折、波濤が起こるような情景。第4楽章は最後の審判のような感じがします。

交響曲第9番ニ短調

第8番も凄かったですねが、ダークエネルギーはこっちのほうが強いです。ただ、第9番は未完で、第4楽章はスケッチしかありません。そのため、その点で、最高傑作とは言われない感じです。第8番は3年でできているのに、第9番は10年かけても完成しなかったわけです。体調が悪かったのもあるとは思いますが、最後をどうするか、ずっと悩んでいたんじゃないかな。

第4楽章はスケッチのみとは書きましたけど、断片的には結構聴ける所まで書けていたようです。それを後世の人が継ぎはぎして、間を補筆して一応完成形とした譜面もあり、それに基づいた演奏も時々されていますが、やはり、ブルックナー自身に完成させてほしかった所です。

一番の聴きどころは第3楽章の1:11:00あたりから徐々に上昇していく所です。最後、上昇しきったあたりで、ぐしゃっと不協和音で終わる所がなんかすごいです。漆黒のきらめき、ダークの極みです。ここはヴァント+ベルリンフィル盤も聴いておきたい所です。一家に一箱どうですか。

もちろん、第4楽章も書いてはいたんでしょうけど、第3楽章で終わりだと考えると、何か悔いを残して死んでいったのかな~、という気もしないでもないです。やっぱ、第4楽章完成してないわけだし、悔いが残らないわけないか。

交響曲第9番ニ短調 第4楽章(補筆版)

ブルックナーが書いたわけじゃない、補筆された部分も含むので、分けました。一応、こんなのもありますよ、ってことで。。7、8割はブルックナーが書いたやつだとは思いますけど。。

とは言え、ブルックナーは改訂が結構多くて、第1,2,3,4番とかも結構改訂が入ってます。そうやって、今残ってるものは、元の草稿よりも良いものとなっています。ですんで、第9番第4楽章が、もし、いったん完成していたとしても、できた!と思ってから、どんどん改訂して、良くしていきたい人なんで、どうやっても、ブルックナーにとって、ベストなものは今となっては聴けないですね。無念。

おっさんのこれからとブルックナー

もっと音楽理論とかも分かれば、色々な聴き方ができるんでしょうけどね。そのへん、おっさんの長年の課題です。ビットコインとかで儲かって、働かなくて良くなったら、そのへんも考えると思います。

おわりに

いかがだったでしょうか?何かの刺激になれば幸いです。では、ごきげんよう。


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