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総合商社業績ランキング 2024年期通期決算

どうもCUSS(@CUSS3141592)です。

さて、5大総合商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅)の2024年通期決算が出揃っていますので、その業績をランキング形式でまとめてみたいと思います。
商社業界の勢力図が何となくイメージできるのではないでしょうか。

以下の目次に記載している項目について、それぞれランキングを作成しました。

(1)売上高
(2)純利益
(3)ROE
(4)配当金
(5)PER
(6)PBR

尚、個別の企業のランキングについては別の記事で記載しているので参考にしてください。

▪️三菱商事

▪️伊藤忠商事

▪️三井物産

1. 売上高

まずは売上高を見ていきたいと思います。以下の図に過去の各社の売上高を比較して、高い方から1位として順位付けしました。

売上高ランキング

今年2024年は以下の順位となりました。

1位 : 三菱商事
2位 : 伊藤忠商事
3位 : 三井物産
4位 : 住友商事
5位 : 丸紅

これはまさにイメージ通りの結果という感じですね。そしてこの順位は毎年ほとんど固定で2023年に伊藤忠と三井物産が入れ替わったこと以外は変化がらないことが分かります。

2. 純利益

次に年間の純利益についてみてみましょう。以下の図に各年の年間純利益が多い方から1位とした順位の推移を示しています。

純利益ランキング

2年連続で1兆円を上回る純利益を達成した三井物産が1位となりました。三井物産は2020年に3位だったところから順調に順位を上げてきましたね。
また、やはり三井物産、三菱商事、伊藤忠商事がトップ3となりました。

3. ROE

続いて純資産に対する利益の割合であるROEで、収益性の高さを見ていましょう。こちらもROEが高い方を1位として順位付けしています。

ROE推移

1位、2位が伊藤忠商事、三井物産となっているのは他の項目からもイメージ通りといった感じですが、三菱商事が意外にも順位が低いですね。2022年、2023年は最下位となっています。

4. 配当利回り

続いては配当利回りについて見ていきます。配当利回りが高い方を1位としてランキングを作成しました。

配当利回り推移

配当利回りのランキングは、その他の項目とは逆の結果になっています。当たり前と言えば当たり前の結果ですが、業績への期待が高いと配当金にはそれほど期待されない一方で、業績的への期待が劣る場合は配当での還元が市場から期待されるというのが分かりやすく出ている結果となりました。

7. PER

次に割安度合いを見るPER(株価収益率)を見てみましょう。PERは純利益に対して何倍の株価となっているかという指標です。PERの数値が高い方を1位としてランク付けしたものです。

PER推移

PERも1位が三菱商事、2位が伊藤忠商事といところは他のランキングとあまり変わらない結果となりました。意外だったのは三井物産ですね。今年の順位が4位と低いこともそうですが、2029年には2位でしたが、そこから少しずつ順位を落としてきているということが分かります。PERの観点からは将来の利益成長への期待が相対的に下がってきていると言えるかと思います。

8. PBR

次に同じく割安度合いを見るための指標であるPBR(株価純資産倍率)をみてみたいと思います。PBRは1株あたりの純資産に対して何倍の株価になっているかを示す指標ですね。こちらも値が大きい方を1位としてランク付けしています。

PBR推移

こちらは3大商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産)が1位、2位、3位を占めるという順当な結果となりました。伊藤忠商事は不動の1位と言った感じで、高く評価されていることが分かりますね。

以上、総合商社5社の業績を項目ごとにランキング形式でまとめた結果でした。

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