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三菱商事(8058)決算 2024年3月期通期決算

どうもCUSS(@CUSS3141592)です。普段はXで銘柄の分析や株式投資の内容を投稿しているのですが、まとまった内容を残しておくためにNOTEにまとめます。

さて、三菱商事(8058)の2024年3月期の通期決算が5月に発表されたので、内容をまとめておきたいと思います。

三菱商事といえば総合商社のトップですね。皆さん既にご存知の企業だと思いますので、いきなり決算内容に入っていきましょう。

1. 通期決算概要

三菱商事の公式ホームページで公開された24年3月期の通期決算資料によると売上高、純利益、純資産は以下の通りだったようです。

  • 売上高:19.6 兆円

  • 純利益:1.8 兆円

  • 純資産:9.1 兆円

以下に三菱商事がホームページで公開している決算資料の抜粋を記載します。

出典:三菱商事ホームページ

2. 売上高

まずは売上高を見ていきたいと思います。過去の各年の売上高と比較した図を以下に示します。

以下、青色の棒グラフが売上高を示しています。2023年の売上高と比較すると2024年は下がっていますが、長期的には増加傾向ですね。

売上高推移

3. 年間純利益

売上高は増減ありながも長期的には増加傾向でしたが、利益はどうでしょうか。売上高の上昇とともにしっかりと稼げているでしょうか。

以下の図に各年の純利益の推移を示しています。2020年には1度だけギリギリ赤字になっていますが、それ以外の年では基本的に黒字になっており、しかもかなりの額を稼いでいますね。そして、この5年間はきれいに単調増加で純利益をどんどん大きくしていますね。

純利益推移

4. セグメント情報

三菱商事は幅広い事業を展開していますが、その事業を10の分野に分割して利益を集計しています。10の分野とは以下のものです。
 (1) 天然ガス
 (2) 総合素材
 (3) 化学ソリューション
 (4) 金属資源
 (5) 産業インフラ
 (6) 自動車・モビリティ
 (7) 食品産業
 (8) コンシューマ産業
 (9) 電力ソリューション
 (10) 複合都市開発
これらのそれぞれの分野が占める純利益に占める割合を以下のグラフに記載しました。

分野別利益

グラフが見にくくなるので、割合の小さい5つの分野は「その他」として1つにまとめて記載しています。グラフを見ると「金属資源」「天然ガス」「電力」といったエネルギーが大きく占めていることが分かりますね。まあ何となくイメージ通りといった感じですかね。

5. 自己資本比率

続いて自己資本比率です。過去からの推移をまとめると以下のグラフのようになります。棒グラフが純資産の額を示していて、折れ線グラフが自己資本比率を示しています。

自己資本推移

2020年から2024年までの5年間の純資産と自己資本比率の推移を見てみると、しっかりと純利益を稼いでいるのでその分だけ純資産をしっかり積み上げていますね。純資産を順調に積み上げているので、自己資本比率も徐々に高くなって財務的な安全性が改善している様子が分かりますね。

6. キャッシュフロー

続いてはキャッシュフローを見てみましょう。以下にキャッシュフローに対しても2020年から2024年までの5年間の営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの推移をグラフ化しました。

キャッシュフロー推移

グラフから5年間ずっと営業キャッシュフローはプラス、投資キャッシュフローと財務キャッシュフローはマイナスとなっています。しっかりと本業で現金を稼いで事業投資の財務の強化に使っているという成熟企業のいい状態といえそうですね。

7. 配当金

最後に気になる配当金ですが、以下のグラフの青色の棒グラフが1株当たり配当金を、そしてオレンジ色の折れ線グラフが配当性向(純利益に占める支払い配当金の割合)を示しています。

配当金推移

グラフを見ると毎年しっかりと配当金を増加させていますね。三菱商事のように継続してくれる企業は保有しているだけで収入が増えるので投資家にとってはうれしいですね。そして三菱商事は自己株の取得も実施しているので、株主還元に積極的な企業と言えそうですね。
また、2025年の予想値を記載していますが、何と2024年の70円から100円へと一気に40%超の増配も発表されていて、今後も楽しみですね。

以上、三菱商事(8058)の2024年の第1四半期決算のまとめでした。

内容へのコメント、ご指摘、要望などあればXのアカウント(@CUSS3141592)の方にコメント頂けると嬉しいです。


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