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【続いてる写経 1565日め】『忘却バッテリー』に垣間見る、リアル高校球児のすがた

『忘却バッテリー』がおもしろいよ!と家族に薦められました。

これはアニメ版⬇️


早速マンガ読んでみたところ、確かにオモロかった。

オモロかったポイントは、主に2点
一つめは最近のマンガらしく、野球以外の”荒唐無稽”要素が詰め込まれていること

本作の主人公・要圭(かなめ けい)くんは、”智将”と呼ばれる中学硬式野球界の名キャッチャー。幼馴染のピッチャー清峰葉流火(きよみね はるか)くんと二人は無敵バッテリーとして有名でした。
しかし突如高校の野球推薦を蹴り、清峰くんもあと追って、二人は野球部がない都立小手指高校に入学。
実は、要くんは記憶喪失になっており、野球を忘れてしまってたのでした。

記憶喪失というのが、今時の設定で連載当初はキャラ設定もキワモノ度が全面に出ています。

ストーリーが進展するにつれ、圭くんの記憶喪失の理由が判明し、それ克服する過程は、王道青春ストーリーで泣けてきます。

2つめは、破天荒なキャラクターと設定に反した、中学〜高校野球を取り巻く状況のリアルな描写。

甲子園に出場できるような野球部員になるのがいかに大変か、エピソードとして差し込まれているのです。

親による時間と労力の”投資”で、名門ジュニアチームに所属させる

ジュニアで活躍し野球推薦を得て、強豪校に進学する

全国から集まった有力選手の中でしのぎを削り、レギュラーを勝ち取る

地区大会で強豪校と争い、優勝する

甲子園に出場

スカウトの目にとまれば、プロ入りもあり

小さい頃から野球漬けでも、どんなに努力してもレギュラーになれなければおしまい

サッカーも最近はこのような傾向と思いますが、日本において野球選手の年収はスポーツ選手としては高い!!

”甲子園”という夢の舞台が、将来のプロ野球選手育成土壌として機能していることがよーくわかりました。

名門校の野球部員たちは、親やOBたちや応援する人たちからのプレッシャーも背負って野球をやっている姿も描かれます。

そもそも圭くんが記憶喪失になった理由も、”甲子園”が絡んでいる。

若い人たちにとっては、この作品が描くあけすけな実態に、将来を見据え、青春時代を何に費やすかを考えさせられるかもしれません

親御さん目線も多い本作の支持層は、それこそ親世代も多いのかも。

それこそ時折出てくる”野球おじさん”(平日昼間なのに、野球部の練習を見にきたり、試合応援にいって語るのが好きなおじさん)かもしれないと思いました。

なにせ、わが家にいる”野球おじさん”(地区大会で戦う母校の応援に通う)が、太鼓版押してましたからね。

マンガの本編、続き気になります。

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