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【続いてる写経 1445日め】『古事記』を読み直したら、エロかった

先日旅した淡路島は、日本の神話の中でもかなり重要な場所。

イザナギ・イザナミの二神が最初に産んだ島は”アワジノホノサワケの島”、つまち淡路島だったのです。

そんなわけで、イザナギ・イザナミの二神をお祀りする伊弉諾神宮が中心地にあり、その他にもこの二柱の神様にゆかりをもつ神社がたくさんありました。

旅の途中に読もうと持参していた『古事記』でしたけど、結局あまり読む時間がとれず、終わってから読み直しています。

昔読んだことがあるけれども、色々神社巡りをして読み直すとまた違った趣があります。

特に『古事記』って、こんなにエロかったんかい?と思った箇所がいくつか。

一つは、岩戸に閉じこもった天照大神を誘い出すべく、天宇受売命(アメノウズメノミコト)のお姿。

天の岩屋戸の前に桶を伏せて踏み鳴らし、神がかりして乳房を露わにし、裳の紐を陰部に垂らした。それをみて天上界が鳴り響くほどに大勢の神々が爆笑した。

『古事記』(角川書店・編)より

要は裸おどりをしているアメノウズメノミコトに、他の神様が大爆笑しているわけですね。
アメノウズメ様、たいていの絵ではお衣装を着ていらっしゃるので、この秘められたお姿は忘れかけておりました。

芸能の神とはいえ、身体をはったアメノウズメ様のパフォーマンスは、今でいう”芸人さん”に通じるものを感じます。

二つめは、イザナキ・イザナミの結婚話。

伊邪那美命に問ひたまひしく、「汝が身は如何になれる」ととひたまへば、答日へたまわく「吾が身は成り成りて、成り合わぬ処一処在り」とまをしたまひき。ここに伊邪那岐命諮りたまひしく、「吾が身は成り成りて、成り余れる処一処在り。故此の吾が身の成り余れる処を、汝が身の成り合わぬ処に刺し塞ぎて、国土生み成さむと以為ふは如何に

同上

あっはっは。

概略すると、二柱の神の身体は完成したけれども、イザナミ様には裂け目が一箇所あり、イザナギ様には余計な突起が一箇所あった。
それを裂け目に突起を塞いで、国を生もうと思うけど、どう?

とっても格調高く書かれていますけど、要するに男女の性的な身体の違いと交歓について述べているわけですね。

わざわざ詳細に書かなくてもいいのに、書いてあるのが面白い。

うむ、うむ、『古事記』を神話としてではなく、学校では保健体育にも取り入れたらいいのではないでしょうかね。

はい、男女の身体の違いは、『古事記』にも書かれてるんですよ〜って読ませたら、俄然興味を抱く子がいるかもしれません。

少なくとも、記憶に残ると思うなあ…。

これが日本最古の、天皇家の系譜の書なのだから、日本人って古来はおおらかな人たちだったのかもしれませんねえ…。


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