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マイ・オンライン・ブティックを探そう〜 働く女子のファッション・トーク その3

 こんにちは、3歳男児を育てながら日系大企業で総合職として働く、カレー部長です。2回にわたりファッションについて語ってきましたが、今回第3回が最後です。前回は抽象的な話が多くなりましたが、最後は具体的な話で終わります。職場での実践編とファッションの優先順位の話です。

地味な作業服の中でひとり、キャリーになっても大丈夫?

エル:私、女性とファッションがテーマの映画やドラマが好きなんです。『プラダを着た悪魔』『セックス・アンド・ザ・シティ』『キューティー・ブロンド』とか。なりたい自分って考えて浮かんだのは、こういう、キャリアを模索しながら成長していくヒロインたちでした。おしゃれも楽しみつつ、仕事も頑張る。

カレー部長:あ、自分のなりたい姿を言語化できましたね!!やった!!理想とか美学って、自分にしか分からないものだから、他人は生成を助けられなくて。

エル:うれしい(笑)でも次は、どうすれば「ほどほど志向」な組織の中で、おしゃれとキャリアに目覚めたマイノリティでありながら、周囲と協調しつつ自己実現していけるのか。そのために何を選んだらいいのか。悩みが発展してしまいました。私の会社は…マジョリティの男性はだいたい地味な作業着です。キャリーやエルになりきるのは、ちょっとハードルが高くて。やり過ぎちゃったなって、思うことはありませんか。

カレー部長:そうですね、たしかに、「悪目立ちしてしまったかも」と後悔する日もあります。ほかの人の批判が怖くないかって言われたら、めちゃめちゃ怖いです。でも、どこに行って何をしても多分、一定の人は悪口を言うので、どうせ悪口言われるんだったら好きにした方がいいかなって、今はある程度振り切れました。でも、若いから陰口が怖い気持ちもよくわかります。

 例えば、自分はすごく好きだけど、人から見れば浮いているかもしれない服を着るときには、それを着る理由を無理やり理由づけしてみてはどうでしょう?例えば、私はポートレートのハートの柄のシャツを職場に初めて着ていく日に「今日は、○○さんとの大切な懇親会の日だったので、ハートでいっぱいのシャツを着てきました!ちょっと派手でしたかね〜〜??」とコメントしてみたら、周囲からは意外とすんなり受け入れてもらえました。

 こういう経験を重ねていくと「この服は、職場でも全然OK」「この服は普段は浮くけど、勝負プレゼンなど、自分を強く見せたいときに有効な服」といったように、分かってくるんです。あと、周囲に褒めてもらえた服は、似合っている服だと思っちゃっていいんじゃないでしょうか。今日のピンクのカーディガンみたいに!

エル:今の話を聞いて、私は何におびえていたんだろうって思いました。自分の殻を破る手段としても、ファッションは有効かもしれませんね。

映画「キューティー・ブロンド」イラスト(画像クリックで出典に飛びます)
映画「プラダを着た悪魔」イラスト(画像クリックで出典に飛びます)

ファッションに使う、時間とお金の配分

エル:ファッションに使えるお金や時間には、人それぞれ限りがありますが、カレー部長さんは「服・メイク・体形」だったら、優先順位はどうつけますか?

カレー部長:まず服ですね、面積が大きいから。次がメイクで、会話する時には顔を見るから。体形は最後です。体形を変えるのはすごくエネルギーも時間も必要だけど、働く女性がそれを捻出するのはなかなか大変です。まずは服やメイクで小さい自信を付けてから、体形を変えるというハードなワークロードに手を出した方がいいんじゃないかと。

エル:なるほど。では服なんですけれど、本当に高いものから安いものまであって、選び方に迷ってしまいます。「〇〇歳ならこれぐらいのものを着ましょうね」という、ファッション誌のおすすめブランドは、たいてい自分が出せる範囲の数倍の価格帯です。

カレー部長:わかります!私は会社がファッションに少しだけ関わっていることもあり、応援消費や勉強のつもりで、なるべく、百貨店系のブランドも買うようにしています。でも、そういう特別な理由がなければ、確かにファッション誌のおすすめブランドは、敷居が高いですよね。

 いいものをお値打ちに手に入れたければEC、つまりオンラインで完結しているお店を探してみてはいかがでしょう?今は、かつてのような百貨店と量販店、ブランドとノーブランドの2項対立ではなくて、インターネットのおかげで、インフルエンサーがプロデュースするブランドや、店舗を持たない高品質志向のお店が増えています。こういうお店は、もはや単なるECサイトを超越して、「オンライン・ブティック」と呼びたいぐらいです。
 店舗を持っていると、場所代や販売員さんという固定費が発生します。一方で、オンラインであれば、そのような固定費は不要なので、もちろん倉庫代とか、最低限の人件費はかかりますが、店舗を持つブランドよりもコストを抑えられます。そのため、安くて雰囲気の良い服を買えることが多いです。
 試着できないのが難点ですが、私は Instagram ライブや、着用画像を見て、えいやで購入してしまいます。そういったオンライン販売中心のお店が、たまに、百貨店などで期間限定の「ポップアップショップ」を開くことがあります。ポップアップショップは、現物が見られるし、送料がかからないのですごくおすすめです。

エル:カレー部長さん、いつか働く女性向けに、ご自身でポップアップショップとECサイトを出してみたらいいんじゃないですか。私、喜んで買いに来ますよ!

カレー部長:いいですね〜夢がふくらみます!ありがとうございます!

■おすすめオンラインブティック5選
(1) regleam(リグリーム)
ファッション系インフルエンサー、金子麻貴さんプロデュース。少し価格帯高めだが、トレンド感とベーシック感のバランスが良く、上質感がすごい。

(2) Pinup Closet
コルセットで有名な元鈴木さんのアパレルブランド。スカートにも必ずポケットがついていて、とっても機能的。女性性と機能を両立させたいという信条を感じる。上級ライン(お姉さんブランド)の「SERPENTINA」も超おすすめ。

(3) Acuta
カジュアル&モードが得意なブランド。インポートバッグが一押し。プチプラなのにものすごく高見えする。

(4) kurun TOKYO
バレエシューズの専門ブランド。もう10足ぐらいリピートしている。安くて高品質。オンもオフもいける。もはやkurun のない人生は考えられない。

(5) TEMPERATE
レインシューズの専門ブランド。長靴の概念がひっくり返される。おしゃれ。普通に、晴れの日も履ける。何かと汚れがちな男児母の救世主。


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全3回にわたった「働く女子のファッション・トーク」、これで終わります!読んでくださり、どうもありがとうございました。

【Text by カレー部長、Edit by あやの】

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