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自分のキャリア選択について

 現在の勤務地(初任校)での勤務が半分を過ぎた。少なくともあと1年半で自分の勤務地が変わる。自分の働き方について、最近よく考えているので、まとめる。

 現在勤務している学校、土地、規模、天候、勤務時間、仕事量、諸々考えると、今の働き方はきつすぎる。詳しくは書かないが、この働き方で定年まで働くのは無理だと感じている。また、教員という仕事の特性上、教育、特に学校関係で用いるスキルは身に付くが、他の業界で長年働けるほどのスキルは身に付かないと感じ始めている。現状、働き方について、心身共に限界に近づいている、教育業界で仕事ができなくなった場合の職業選択が難しいという2点から、初任校勤務を終えた後(1年半後)のいくつかの選択肢を考えている。

 選択肢としては、①転職をする ②地元で正規教員もしくは臨時教員を行う ③現職の都道府県で正規教員をする という3つである。どの選択肢においても、現状の働き方から脱したいという思いが一番にある。それぞれについて考えを整理していく。
 まず、①転職についてである。理由としては、教員以外で活躍できるスキルを身に付けたい、労働時間を正常に戻したい(時間外労働月0~20時間くらい)、心身への負担を減らしたいという考えがある。
 教員以外で活躍できるスキルというのは、漠然としており、これから具体的に考えていく。現在の社会から考えると、1つの仕事に定年までとどまり、その仕事での力量を高めていくというものではなく、いろいろな仕事に就きながら、自分のスキルを高めるという考え方もありだと考えている。その考えに至った理由をまとめる。今まで教員は安定した職であると個人的には言われ続けてきたが、確かに給料は年々上がっていくのでその面は安定している。しかし、現場での仕事量の異常な多さ、無賃労働の多さ、時間外労働を前提にした業務や評価、保護者対応、などいろいろ考えると、まったく割に合わない仕事であると感じている。また、心身の異常、生活習慣の破綻など生きる上で、別に安定はしていない職業であると感じている。子どもと関わることを通した魅力はあるのだが、仕事量、給与面、労働環境を天秤にかけると、どうしても安定しない職業であると感じられるのである。だから、教員という仕事1つでとどまり続けるのは危険だし、そもそも自分には無理だと感じている。

 つぎに、②地元で正規教員もしくは臨時教員をするという選択肢についてである。教員として働いてみて、地元で教員をするということに対して特別な思いが出てきている。例えば、自分の子ども時代との比較、地元の地域性への理解などである。また、地元で働くことによって、地元の友人、家族とのかかわりなど、今とは違った生活ができると考えられる。正規ではなく、臨時教員であれば、勤務地を正規よりも自分に合わせて考えられるし、分掌や勤務時間などの働き方を調整できる可能性がある。ただし、また教員をやるということによって、改善が見込めないとも考えられる。
 そもそも教員という仕事の価値は落ち込んでいる。採用試験の倍率をみればもう受ければ通るレベルだし、人手不足で講師も貴重な状況である。言い換えれば、別の仕事をしてスキルを磨いて、またもどってこれる仕事だ、ということである。別の仕事をすると考えると、20代のうちに転職活動をしたいし、このままだらだら文句を言い、心身を壊しながら働くのは違うと考えている。なので、②よりは①の選択肢の方にエネルギーが向いている。加えて、教員を辞める理由がありすぎて後悔をしないであろうと感じている。教員に戻るということもなくなるかもしれない。

 続いて、③現職の都道府県で教員をするということについてである。この選択肢は、今の自分の考え方からは一番離れている。このまま文句を言いながら働くのも普通にあるのかもしれない。しかし、1番の逃げの選択肢がこれだと思う。現状の働き方や自分の生き方に不満があるのにもかかわらず、何も行動をしない。文句は言うのに何もしないのがこれである。講師時代、先輩教員に相談したら「やりたいことがないなら留まった方がいいよ」と言われたことがある。それも一理あるのかもしれないが、そういうことではないのである。やりたい仕事を考える余裕がないほど、教員の業務量が異常なのだと思う。また、親にもこっちの思いも聞かずに「1つの仕事をし続けた方がいい」と言われたが、それも自分にとって違う。もう講師・正規教員として2年半働いて考えた結論が、これら3つの選択肢なのである。自分の生き方を決めるのは、他者ではなく自分だと思う。それが一番後悔のない生き方だと思う。そして、現在の教員という職業は、正規でも臨時でも最悪戻ってこれる仕事である。転職を考えても、うまくいかない時の最悪の選択として教員があるという感じになってしまった。それだけ教員の勤務状況が悲惨なのである。

 いろいろ考えたが、教員という仕事への不満、職場への不満、心身の疲労、自分への不満がとても溜まっている。この状況でダラダラ生きたくないので、20代のうちに覚悟を決めて行動を起こしたい。
 


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