【オンライン・キャプション】よく似た神話 ミニ冊子
「違う国・地域の神話に、同じ要素がある」というのが好きです。
今回、東京天狼院のZINE講座に参加したことをきっかけに「よく似た神話」をテーマにしたZINEを作成しました。
構造
A4サイズの紙に蛍光ピンクと蛍光グリーンの両面印刷をしています。
紙にはあらかじめ折り目と切れ込みを入れました。(手作業です)
切れ込みの入っている部分を上に長い辺を山折りして、中央の折り目を外側に折ると、袋とじのような構造でページができます。A7サイズ(名刺やカード類ぐらいの大きさ)・8ページの冊子になります。
この写真ではグリーンの面を外側に折りたたみました。裏側のピンクの面も同じように折ることができます。
グリーンの面と、ピンクの面に、「違う国のよく似た神話」が書かれています。たたんで、ひらいて、裏側をたたんで、読み比べてもらえるといいなと思ってこの構造にしました。
動画はこちら(作者の手があんまりきれいじゃなくてすいません)
ZINE講座の即売会で販売するためには、500円または1000円のいずれかの値段にすることが必須でした。A4一枚で500円はさすがに強気すぎるだろうということで、A4二枚組で一つの作品ということにしました。
・花を選んで岩を選ばなかったので人に寿命ができた話
・肉を選んで骨を選ばなかったので人に寿命ができた話
と、
・巨人を殺して死体から世界を作る話
・女神を殺して死体から世界を作る話
裏表それぞれ8ページ×2枚、全部で32ページの作品です。
ご留意いただきたいこと
インクが手につきます
今回は、まえまえから使ってみたかったレトロ印刷さんに印刷をお願いしました。
印刷の特性上、インクが手につきやすいです。折作業をしているとあっという間に指先がオレンジ色に染まってしまいました(ピンクとグリーンの色がまざってオレンジになっていたのかな…?)
折りやカットに個体差があります
切れ込みを入れ、裏表どちらからも折り目をつけるという作業はすべて人力で行っています。そのため、ひとつひとつできあがりが異なります。
インクのスレがあります
作業の中で指についてしまったインク、折り目をつけるときにヘラで擦ってしまった部分、重ねて置いたことで色移りが起こってしまった部分などがあります。
紙の色が2色あります
ホワイトとクリームホワイト、なんとなく両方作ってみました。
汚れていくことも含め、てざわりを楽しんでもらえたら嬉しい
このZINEは構造上、何度も折り返され、めくられて、どんどん汚れていくことを想定して作っています。
折り目ができたり、しみや汚れができたりすることは、物質としての紙が存在するからこそ発生するものであり、それ自体が「たくさん読んでもらえrたこと」の証拠になっていくのではないかと思います。
この折り目がくたくたになって、インクの擦れだらけになっていったらすごく嬉しいな、と思いながら折りました。
ZINEはしばらく展示してもらえるとのことで、見本のZINEがどんどんボロボロになっていってくれたら嬉しいな、と思います。
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