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出張ついでのヨセミテ国立公園日帰り弾丸ツアー

急遽本社シリコンバレー出張となりフライトを予約するが、金曜日帰国のフライトが45万円と高額だった為、土曜日帰国で予約。金曜日がまるまる空いたので何をしようかWebを見るとサンノゼ発ヨセミテ国立公園日帰りツアーを発見。これが全てのハプニングの始まり…
旅行日:2023年6月30日(金曜日)

木曜日夜の会食も終わり、後はヨセミテに行って帰国するだけとなった。時差ボケで昨晩は眠れなかった。今晩も眠れないのではないかと心配しつつベッドに入るが、やっぱり眠れず、出発の準備を開始。5:00amにツアー集合場所Signia  by Hilton San Josenに向けてUberを呼び、TESLAに乗って集合時間の5:45am前に到着。もちろん集合時間にはみんな集まらず、6:10amを過ぎたころにようやく合流地点のLivermoreへ向けて普通のSUVに乗って出発。

セブンイレブンのある駐車場で待っていると映画に出てくるスクールバスぐらい古いバスが到着。既にサンフランシスコ発の観光客で満席のようだったが後ろの2列がかろうじて空いていて座る事ができた。日本では走っている姿も見ることもない古いバスで、リクライニングも効かず常に背もたれが倒れている席に滑り込み4時間のバスツアーが始まった。

どっちが我がツアーのバスでしょう?

バスが動き出して直ぐに今まで見たことがないサインを見つけた。見上げると非常出口、使うのは横転した時だろうから横転することも予想している車として作られたとすると驚きしかない。

天井に緊急出口!

乗り心地を考える前の時代のバスは4時間以上に感じることになり、大人しく遠くを見つめて過ごす。
ようやく降りることが許されたのがTunnel Viewと言われる地点。思いっきり手足を伸ばして、大きく深呼吸して過ごす合間に写真をパチリ✨ ここから生まれる雪解け水はサンフランシスコの生活に欠かせないものらしい。

Tunnel View: よく分かりませんが、こんな感じでしょうか?

昨日木曜日のNEWSに取り上げられるぐらいヨセミテ国立公園は混み合っていたという。独立記念日を前にどっと押し寄せたようだ。今日は金曜日、同じく渋滞の可能性があり公園の料金所まで30分待ちは当たり前と教えてもらいながら進むと、今日は奇跡のように渋滞は無くスーッと公園に入ることが出来た。
バスの運転手が左右を指しながらヨセミテ国立公園の紹介をして進む。年間430万人が訪れルガ、そのほとんどがこれから行くヨセミテ渓谷らしい。1000万年前にシエラネバダ山脈の隆起が始まり、急になった川の傾斜が侵食を早め渓谷になったようだ。最後にヨセミテビレッジ バス停No.7に停車し14:00pmに遅れずに戻ってくるように何度も言われてバスを出た。
昨晩から何も食べていないので気持ち悪いのかなーと思いながら食堂に急ぐ。満席の食堂は高校生?大学生?ぐらいの若いシェフ達が一生懸命料理をしていた。料理は食べる周りの環境が最高の調味料でしょー 塩分控えめのトルティーヤを食べて食堂を出た。

最初に向かったのは、ヨセミテ滝。バスからも大きく見えていたので誘われるようにいってみた。遠くから見る滝は圧倒される迫力と美しい景色、直ぐそばに行くと更なる迫力と寄せ付けないぐらいの水しぶきで楽しませてくれる。正面にかかる橋を歩くと人々はシャワーをかけられてはしゃぐように笑顔になっている。

雪解け水らしい、迫力満点!

次は橋を渡ろうと先ほどバスから降りた降車場に行くとまだバスが止まっている。さっきは「ここには止まって居られないので14:00pm時間厳守だー」と吠えていた運転手もバスの中に残っていた。
通り過ぎて橋に近づくと、そこはまさにヨセミテという風景が広がっていた

The Yosemite

手前の池とその先にある枯れた木がこの大自然の中にぽつんとあるのが不思議、ここに来るまでに山火事で枯れた木々をたくさん見て来たので更にそう思うのかもしれない。石の上に陣取り、しばし木陰でゆっくりすることにする。

また歩き出し、橋を渡ると先ほどのヨセミテ滝の姿が川に映る光景に出会ったので、改めてパシャリ✨

最高の景色

突然iPhoneが鳴った、出てみるとトラベルエージェントで、なんだか集合場所が15:30pmに変更になったと言っている。まさかと思い、とりあえず14:00pmに一度集合場所に戻ることにした。
集合場所に戻るとバスが止まっていたので近づいて行くと先ほどの運転手が「バスが壊れて動かない、新しいバスが16;00pmに来るからそれまでヨセミテで楽しんでー2時間余計に滞在できて良かったね」ぐらいのことを言っている。運転手は英語をよく喋るドイツ人、まったく謝る素振りもなく事務所の方に行ってしました。既に1時間半過ごしたここで、更に2時間あったとしても遠くに行けないことは理解していたので、また先ほどの景色に戻りゆっくり過ごすことにした。

トラブルに見舞われてなかなかゆっくり出来ないのが人間のサガなのか15:30pmにはほぼ全員集合していた。16:00pmになってもバスは到着せず、結局17:00pmまでその場で待機することになる。17:00pmを過ぎてようやく帰路につくが、これから4時間のドライブで21:00pmの到着の事実に疲れがどっと出た。

新たしい運転手の横で我々と共にレスキューされた先ほどの運転手の声が「セコイアに行きます、みんなその為に来たんでしょ?」とスピーカーから聞こえてくる。
その後疲れて寝てしまい、周りのガヤガヤし始めたことで目が覚めた、セコイヤについたらしい。「ここで30分、いや1時間滞在してセコイヤを見に行くことが出来ます」というが、ここからどれぐら離れているのか誰も知らない。みんな早歩きで坂を下りジャイアントセコイヤを目指す。ここに生えるのはセコイアデンドロンでヒノキ科に属し、巨大な常緑針葉樹だそうだ。道の左右に山火事の跡が痛々しく残っている。多くの気が燃えて枯れているが、その中でも頑張って生き残り続ける木々がある。
歩き始めて30分、そこまでもたくさん太いの木を見てきたが、ジャイアントセコイヤは特別に大きい存在感のある木だった。

ジャイアントセコイヤ

帰りは登り坂なのでみんなそうそう帰路に着くが、もう少し進んでみると木のトンネルがあった。カメラを縦にしても撮れないぐらいの大きさだったので、近距離からパチリ✨

道いっぱいに根を張る木をくり抜いたみたい…

急足で来た登り坂を歩き、18:45pmにはバスに到着。一緒に参加していたお年寄りにとっては1時間でも大変な往復の坂道だった。ようやくサンフランシスコに向けて出発。言い忘れたが、代わりに来たバスは新しい大型バスで、エアコンも十分効いている。涼みながら進む道の左右は、山火事で焼け落ちた木々がたちならんでいた。運転手が言うには山火事と山々の歴史は古く、山火事で生態系を維持してきたこともあるらしい。秋ごろに発生する山火事を今後どのように考えれば良いのか難しい知識を得た。

広がる山火事被害

22:30pm頃Livermoreへ到着。駐車場で待つUberに乗り込もうとする私たちに運転手が「アメリカではチップが常識、チップで私は生活している」と道をふさいた。アメリカ人も驚いたようだったが、ツアー代金の20%を請求する運転手に、私は何かやばい時の為に胸のポケットに入れておいた唯一のUS$10札を渡してUberに乗った。
23:00pm頃にサンノゼの到着。そこからUberを呼んでホテルに戻り、ようやく19時間のヨセミテ日帰り弾丸ツアーが終わった。

シリコンバレーにあるホテルに宿泊していたので、参加出来るサンノゼ発オプショナルツアーが1つしか無かったのが今日の全てだったと思う。3泊5日の最終日にヨセミテまでのバス移動を入れるなんて知らな過ぎた。全身の筋肉が凝り固まる往復8時間のバス移動はカリフォルニアを知る修行だったのかもしれない。
次回の出張からはホテルをサンフランシスコにしてCal trainでシリコンバレーに通うのもありだと思う。前職でボストンに20年以上通ったが、転職してシリコンバレーに来るようになってまだ2年目。適当な値段で会食に利用出来るレストランも知らないし、スポーツ観戦もしていない。もっと経験が必要なようだ。

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