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振り返るな、そこには何も無い『日記:2024.3.30』

noteを初めて1年。
私が気付いたことは、私自身がびっくりするくらい過去を振り返らない人間だということだ。


大好きな先輩の誕生日を1日間違えて覚えていて、しかも次の日を記憶していた。

おめでとうって言えなかった。

次の日に送るか考えたが、そもそもお祝いをしていたかどうかも忘れてしまっていた。仕事を辞めてすぐに全情報が消えたLINEに、先輩との履歴は残っていなかった。


noteを初めて1年になるが、半年間は何もやっていないのと同じだった。仕事を覚えて、歩いて、走って、バスに揺られて、眠って、起きて。物語を、日記を書く所か、noteを開いたり、携帯を見ることすら惜しい半年間を過ごした。だから私のnote歴は、仕事を辞めてから毎日書いている半年間に過ぎない。

この投稿で179本目になる日記。私が過去を振り返らないせいで、同じような投稿がたくさんあるのだろうなと思う。

好きなYouTuberが自分たちの動画から問題を作って皆で答えるという動画を投稿していた。ファンなら当然分かるような問題を、本人達が答えられていないのだ。視聴者にしてみれば「こんなの簡単じゃん」と思うことでも、本人達はただ毎日自分たちが面白いことをやって、投稿しているだけなのだろう。動画の一つ一つを日常として受け取っているのだ。

私も、ただの日常を晒しあげているだけだ。

知り合いが見たらなんとなく分かるような内容をつらつらと書いたし、自分がもし有名になってしまった暁には弁解が必要な日記も書いてきた。

私は生きている。
これからも生きていけるように、自分の言葉でその日の自分を示していきたいと日記を始めている。だから、振り返るというよりは、その時その自分が納得して1日を終えることが出来る、という目標に全集中している。

この1年は、とても苦しかった。自分が自分では無くなっていくのをただただ眺めることしか出来なくて、やっと仕事を辞めて、物を書くことでしか生きる意味を見い出せない人間になって、またそれも治って。

自分で自分のことがよく分からないというのは、この前見た映画での印象的なシーンだ。原作のこの台詞がとても身に染みる。


2年目は、希望を語れる年にしよう。


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