友達って何？【創作：読めるラジオ】

［この番組は、ひとりっ子のひーちゃんが視聴者の様々な悩み・愚痴・不安・期待を自分の事のように真剣に考える視聴者一体型ラジオです。］

［なお、ラジオ内容は全てフィクションです。特定の人物とは一切関係ありません。すべて作者の妄想です。］

皆さんこんばんは。
ひーちゃんの日常、始まりました。
皆さんのお相手を務めますのは、生まれてこの方ひとりっ子、ひーちゃんです。

この番組は、リスナーが抱えているモヤモヤをひーちゃんの主観100%でお話していきます。
もしかしたら、傷付く方も、救われる方もいるかもしれません。「こんな考えをする奴もいるもんだ」と軽い気持ちで捉えてくださいね。

それではさっそく参りましょう。
ラジオネーム［食べかけのクッキー］さんからです。

［私は友達がいません。学生時代から、今現在社会人になっても、自信を持って友達と言える人はいません。私にとって友達は、「何でも話し、何でも聞き、どんなことも励ましあえる存在」だと思っています。でも、誰にでも秘密はあるだろうし、言う必要のないことは言わなくても良いと感じるのです。ひーちゃんには「友達とは何か」についてお話してもらいたいです。］

とのことです。メールありがとうございます。

食べかけのクッキーさん。

友達とは何かときちんと定義している所、面白いなと思いました。
私みたいなちゃらんぽらんな人間は、「話したやつ皆ダチ」みたいなノリがあるので、そういったきちんと自分の中で位置付けするのは、中々出来ません。すごいです。
私も真剣に［友達について］考えてみます。

私にとって友達は、［私の隣で歩いてくれる人］だと思っています。
それは、俺についてこい！的な亭主関白さではなく、私のノリや私の変化に、同じくらいの反応を示せる人。必死で合わせようとしてくれる人、または意地悪で全く合わせてくれない人は友達ではない気がします。

私が発する言葉は大体嘘なんですけど（？）、中身の無い会話や脱線して話すことを許してくれる人が良いですね。

友「え、それこの前発売されたやつでしょ？私も持ってる」
私「マジ？仲良しじゃん」
友「さすがに」
私「結婚？結婚か？」
友「明日婚姻届貰ってくる」

小学校からの友達と、気が合う度、同じものを持っている度にこのくだりをします。

結婚はしないですよ、普通に考えて。
でも嘘なんで、冗談なんで。それくらい気が合うよって伝えたいだけなので。

このノリが伝わる人をどうにか見つけて友達になったりしますね。

友達って、［対等］が一番重要だと思っていて。

自分を育てた親、恋という繋がりがある恋人、教えてもらう立場の先生や上司、教える立場の部下。などなどは、対等では無いかなと。

友達は唯一、対等でいられる。
だから対等でいられない友達は苦手です。

励まして［あげる］。
慰めて［あげる］。
何かをやって［あげる］。
こんな関係は友達とは呼べないなと思います。

食べかけのクッキーさんが定義付けた［友達］も、十分有り得る友達関係だと思いますし、誰しも秘密があるのも分かります。

しっかり定義付けているからこそ、いい事もある気がします。

出会った時の喜び、です。
この人だったんだ、っていう運命の人。

その定義にぴったり合う人が現れたら、私なら「運命だ」と思って友達になると思います。

食べかけのクッキーさんにも、そんな出会いがありますように。
無くても、「何でも話し、何でも聞き、どんなことも励ましあえる存在」が必要になったときに現れますように。

皆さん、いい夜を過ごしてくださいね。
ひとりっ子のひーちゃんでした。