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なかまになる。CLS高知というコミュニティ。(後編)
『コミュニティリーダーズサミット in 高知 2020戻り鰹編』もいよいよ本編へ。高知駅からのバスで本編から参加の後発隊も到着して、北海道から東京から神戸からいつも通りなら他のイベントでも会ってたはずの人たちにもようやく会えた。午前中のワークショップも手伝っていた高知の大学生たちもいて、1年前の戻り鰹編から続いている教育テーマの流れで彼らもぼくたちも同じ関心軸で集えるのもCLS高知だからこそである。
「仲間と好きなことで突き抜けるのが”ニューノーマル”ぜよ!!」
これまでのCLS高知では森田ドラゴンくんと寸劇を披露してたリョウちゃんが、今回は土佐山の様々なスポットに出かけて行って中継。これもオンライン配信でのテレビ感ある構成で、最初は先ほどぼくたちも体験した薪割りから。そのあと、古民家と鏡川の源流へ。
「公私混同」「高知で出会って学ぶ!」「Withコロナで激変する世界をコミュニティで突破する」と続いて、好きなことを突き詰めた結果、関心を持つ人が集まってきてコミュニティに繋がった人たちの行動と場づくりにフォーカス。前回はオンラインのみで、今回はオンラインと併せて1年ぶりの現地会場も。しかも、土佐山会場とCafe NOVAサテライト会場と2会場からの参加、中継、遠隔登壇まで盛りだくさん。
配信の舞台裏は片岡さんが詳しくまとめていただけました。
現地参加組はこんな感じ。
最前列中央に陣取って、実況ツイートにはベスポジキープ。笑
会場はこんなふうに見えております🥰💕#CLS高知 pic.twitter.com/hGLuokASkj
— なるみ|プリズムテック (@763community) October 17, 2020
ワーケーション
最初のセッションは、CMC_Meetup 発起人・小島さんがモデレーターで、パルコ林さんと土佐山アカデミー吉富さんによるワーケーションがテーマのパネルディスカッション。
ワーケーションとコミュニティのステキな関係!
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
土佐山でワーケーション最高!#CLS高知 pic.twitter.com/Rzq1I7G209
小島さんは今年だけじゃなく、昨年までも全国各地に出張と旅で出かけて行って、その先々でワーケーションを仕事もされたりしていたので、先駆的なワーケーション実践者のひとりでもあります。林さんとも今年の1月に北海道で鶴居村で極寒キャンプ(マイナス13度!)に一緒に参加されたり、今年の7月にもオリンピックで東京に人が集まるのを避けるつもりだったけど、それどころじゃなくなったけど、ワーケーションで再び北海道の鶴居村へ。これまでやってた人が一定数はいたけれど、今の状況下で可視化されたものがいくつかあって、ワーケーションもそのうちのひとつ。
吉富さんは土佐山アカデミーの事務局長として、学びや繋がりの場づくりをしているので、企業の研修や、ワーケーションの場としてもこれまでも提供していたけれど、世の中の流れで企業がワーケーションを「制度」とするところが増えて来たので合法的に勤務ができるようになってきたとのこと。
ワーケーションは必ずしも仕事を旅先ですることだけじゃなくて、誰と会う、誰と行くかが特に大事。計画的偶発性を考える。知らない人が集まるのと知ってる人が集まるのは違う。同じ方向性を向いているところで、多様性があるといい感じになる。打ち解け合うために、一緒に何かをやるのもいい。
ワーケーション って言うと仕事に環境をアドオンするイメージでいましたが、誰と行くかも大事ですね
— hiro (@hiro93021982) October 17, 2020
新しいことを教えてもらったり、壁打ちをしたり
#CLS高知 pic.twitter.com/UGDyeMLxkb
場所を決める要素としても、誰かが体験したことを誰かに話をすることが大きな要素になったりする。
高知の場合は「カツオ」というキラーコンテンツがファーストピンでそれを目指してみんなやってくる
— なるみ|プリズムテック (@763community) October 17, 2020
鶴居村には鶴居村愛の強い人々がいろいろなことを教えて・体験させてくれる
→こういう話をすると、訪れる人がつながっていく・連鎖していく#CLS高知
土佐山アカデミーでは、焚き火を囲むオンラインでのMeetupもやっていて、オフラインでも繋がりの場を作っている。コミュニティリーダーは、いつも場づくりを手掛けているので、ワーケーションもデザインできる。
ワーケーションとコミュニティの関係
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
オンラインでもオフラインでも繋がる先のコミュニティに対するワーケーションでの心の持ちようが大事。#CLS高知
これからの地方にとって、ワーケーションは地方に行って何かをするという動きが生まれやすくなる。ハードを設置することが場づくりではなく、繋がりの場を作るデザインが大事。
これからの地方にとって、ワーケーションは「福音」か?
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
地方に行って何かをするという動きが生まれやすくなるので、チャンスではある。
補助金の使い方的にはWiFiを設置することだったりするがそういうことじゃない。#CLS高知
好きこそコミュニティの上手なれ
次のセッションは、吉富さんがモデレーターで、好きを極めて発信し続けた結果、コミュニティが爆誕したみなさんのお話。
好きこそコミュニティの上手なれ!#CLS高知 pic.twitter.com/HC69MKB2C5
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
最初は、ミルクマイスター® 高砂さん。
牛乳が好き過ぎて、全国の牛乳を飲み続けた結果、牛乳好きが集まってきてフリーペーパー、マップづくり、アニメーションづくり、イベントも開催。オレ結構牛乳飲むんすよ。というパワーワード。笑
池山千尋さんは、名前の“千”にちなんで1,000日連続餃子を食べて、Instagramに投稿し続けたら、だんだんいいねが増えてきて、記録が途絶えた時にいいねが一番多くて、意外とみんな見てることに気づいたそう。きっかけは餃子ダイエット!
永野広志さんは、マフラーに髪が巻き込まれてる女の子が好きで、街でそういう人を見て”いいな”と思い友人(WEBデザイナー)と話して、作りましょう!分類しましょう!と盛り上がったのがきっかけで、サイトも作って、手伝ってくれる人も増えて、俺も好きだ!って人が増えてきた。
モデレーターの吉富さんも龍馬好きが講じて、わらしべ長者的に繋がりが増えていったそう。狙いに行って実を得た吉富さんと狙いに行き過ぎたら苦しくなった池山さんが対照的!
龍馬好きなデザイナーに名刺作ってもらって、Webデザイナーにホームページ作ってもらって、龍馬伝のプロデューサーに会いに行って…
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
わらしべ長者的に繋がって、有名人にも会えて、ホームページのアクセス数がめっちゃ増えた。#CLS高知 pic.twitter.com/FawazUWUZB
関心軸のコミュニティでは、リーダーが一番好きであることが大事。
人数を目標にしない。メンバーと同じものを見られること。リーダーの気持ちが安定してるのも大事。コミュニティ運営として、プロダクトやスキルのコミュニティとも通じるものは多いのかも。
#CLS高知 セッション2のテーマは「好きこそコミュニティの上手なれ」
— 和田早矢|コミュニティマネージャー (@sayawada38) October 17, 2020
コミュニティの核となるものやコンセプトを運営者自身が心から愛していることで、その熱が伝播して共感者が集まって、どんどんコミュニティが強くなる。人はいつだってワクワクに惹きつけられるよなあ。 pic.twitter.com/AJUc3KQgRk
ぼくも喫茶店好きで喫茶店に通い詰めたら、自分でもそんな場を作ってみたいと思って日曜日に高円寺にバーの昼間を借りて喫茶店を始めました。そこに来てくれた友人がまた友人を呼んでくれたり、ライブハウスやギャラリー、雑貨屋さんに出張喫茶したりして、また繋がりが増えたり。今考えるとコミュニティだったんだろうな。あの頃の繋がりは今でも貴重な仲間だしね。
ぼくも喫茶店好きがこうじて、喫茶店に通い詰めたら、出張珈琲屋さん始めちゃいました。#CLS高知
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
なかまにして仲間になる
プリズムテックの小倉一葉さんがリモートで、佐藤 志保さんが現地でモデレーターもダブルキャスト。現地でもフォローできて、リモートからも現地に流されず(笑)に進行できていい感じ。司牡丹の社長で、高知酒造組合理事長の竹村 昭彦さんと、六本木にある土佐しらす食堂二万匹の岩本 梨沙さんとの高知のなかま文化と、食と酒を通じて繋がるコミュニティについてのお話。
なかまにして仲間になる
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
プリズムテックのおふたりと #二万匹 のりささん、司牡丹の社長さんで高知酒造組合の理事長の竹村さん!
すでに日本酒片手に盛り上がってますw#CLS高知 pic.twitter.com/HyFB6Olp0L
高知では「なかまにする」とは、シェアすること。
宴会でも人が集まる場で、縁を結ぶ食卓をつくること。
なかまにする
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
高知ではシェアする、共有するって意味もある。
同士って意味と共有するって意味も含め、高知ではなかまにする文化がある。
皿鉢料理、宴会では自分の席に座っておらずみんな酒を注ぎに行く。#CLS高知
「土佐のおきゃくはなかまぜよ!」
土佐酒のブランドコンセプトの4つのなかま。
何杯でも飲み飽きない辛口でひとつの杯を共有したり何度も杯を交したり、そんな辛口酒が土佐の豊かな食を引き立てくれる。酒造りのデータも全蔵で共有し全体でレベルアップ、そんな酒を酌み交わせば、みんな仲間になれる。
土佐酒ブランドコンセプト「TOSA NAKAMA SAKE」
— PRHYTHM TECH | プリズムテック (@PRHYTHMTECH) October 17, 2020
4つのなかま
①杯をなかま
②食となかま
③技をなかま
④人となかま
土佐のおきゃくはなかまぜよ!の”おきゃく”とは宴会のこと。#CLS高知 pic.twitter.com/UBD6c9ibLv
そんな、おきゃくの様子が土佐弁で語られる竹村さんのブログ。
最近ではソーシャルディスタンスを取りながら、べく杯で1つの杯をなかまにはできないので、myべく杯でお酒を飲んだらしい。すごい。
高知は84%が山で、海の幸の寿司だけじゃなく、こんにゃくやしいたけなどの山の寿司も!
高知の田舎寿司https://t.co/QHoVvVG35s
— Hideki Ojima @ パラレルマーケター (@hide69oz) October 17, 2020
#CLS高知
土佐しらす食堂は、CLS高知な皆さんともそうでない皆さんとも東京で集う場所になっていて、六本木に移転したときに小島さん主催で開催してから、参加したメンバーが次の予約をしてから人を集める予約ドリブンなおきゃくが開催され続けてた。
船中八策が手前に並ぶりささん。
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
絵になる。#CLS高知 pic.twitter.com/rc3DM63Pio
今までは貸し切りでしか行ったことがなかったけれど、ふらっと行ってみたくなったよ。
六本木のパワースポット!?
— PRHYTHM TECH | プリズムテック (@PRHYTHMTECH) October 17, 2020
「二万匹」
その場で居合わせた人同士をつなげる。不思議とそういう人たちはまた同じ日に来店されたりして、そのときは「あ!あのときの!」と距離感が縮んでいたりするそう💡
中には結婚したり、プロポーズをお店でされたりするお客さんもいるとか!#CLS高知
おきゃくで酒を酌み交わせば、その場に居合わせた人がみんな仲間になれる。オフライン自体のコミュニティは、懇親会で酒を酌み交わしてたまたま隣に居合わせた人とも仲良くなることができたけど、オンラインではなかなか難しい。場づくりとファシリテーションが必要になるので、なかまにすることができるものが限られてしまう。
やっぱり呑みニケーション大事。
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
オフラインコミュニティでの懇親会は貴重だな。#CLS高知 pic.twitter.com/a53q8RsFAc
最近の日本酒は確かに甘口の方が増えていて、お酒だけを味わうにはいいのだけれど、食に合う酒であることの方が大事で、カツオに一番合う酒はやっぱり土佐の日本酒なのである。
甘口の方が賞に有利。
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
高知の酒は辛口。食中酒としては辛口のほうがいい。酒が食事から離れていくのは良くない。甘口飲んだあと辛口飲むのは不利なので。#CLS高知
おきゃくも気軽にできなくなったので、家呑みをオンラインの酒場にする「酔うちゅう部」も!
ジャックナイフ放談
ラストのセッションは、現役JK(女子高生)でJK(ジャックナイフ)な横田 めいさんと、武闘派CIO・長谷川 秀樹によるジャックナイフ対決!もとい放談。
JKセッション!
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
去年のCLS高知で瀬戸さんからジャックナイフと紹介されためいちゃん!
先生から学ぶものはひとつもないと言い切る切れ味w#CLS高知 pic.twitter.com/JLFnWdLePu
めいさんの率直な言葉に、大人たちはグサリと刺されたのだけれど、傷つけられたのではなく、心に刺さったの方がしっくりくる。子供たちだけじゃなくて、大人たちも学ばないといけないし、所属している学校の中だけじゃない外の世界もみないといけない。それは、企業に所属している大人たちも同じだからグッっと刺さる。
刺すんじゃなくて刺さるの方がぴったり!#CLS高知 https://t.co/5WkSGICLxK
— かず (@curanosuke) October 17, 2020
改めてこの記事を読みつつ、自分の息子の視野を広げるようにするためにできることと、様々な立場の価値観の人たちとコミュニティを通じて繋がって、外のモノサシを知ってぼくの視野も広げていきたいと思う。
コミュニティ間の水平方向のコラボレーション
仲間になる。CLS高知というコミュニティ。(前編)でも、コミュニティの運営におけるチーミングによるコラボレーションについて書いた。
エドモントンも組織の境界を越えた「水平方向のコラボレーション」の必要性とその課題について書いていて、このnoteも組織のことにもコミュニティのことにも繋がる内容だと思った。
複雑で不確実性が高い状況で複数のプロダクトをマネジメントする際に組織をどう作るか。
プロダクト毎に分けても役割毎に分けても組織毎に壁ができやすいので飛び越える人が必要。組織のマネジメントにおいても、コミュニティ運営においても、 #CLS高知 みたいなコミュニティ間の水平方向のコラボレーションがますます重要になってくる。
この先のコミュニティ運営も、オフライン単独での開催はまだ当分難しそうだし、オフラインとオンラインのハイブリッドも、今回のCLS高知もそうだったけれど、オフライン側が盛り上がって、オンライン側が置いていかれることが多い。コミュニティ放送部という名のコミュニティで、オンライン配信のための方法や事例をなかまにしたりしているけれど、こうしたコミュニティ間の水平方向のコラボレーションを増やすことで、ノウハウのなかまも新しい繋がりの仲間も増やすことができると思う。こじんまりと集って、酒と食もなかまにしながら、繋がりの場づくりをこれからも続けていきたい。
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