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リカバリーカレッジ名古屋で学生している話①/リカバリーカレッジって何?・学びの記録

リカバリーカレッジってご存知ですか?

◾︎リカバリーカレッジとは

リカバリーカレッジとは
生きづらさをもつ当事者・家族・支援者・地域の人々が集まり、自分らしく生きることについて、一緒に学び合う場です。一緒に学びたいという思いがあれば、誰でも入学できます。ここには先生役も学生役もいません。誰もが先生であり、学生です。社会的な立場に関係なく、誰もが「学生」として尊重される場です。勿論、治療や支援をする場所でもありません。参加者それぞれが、自分の人生に必要だと思うことや、リカバリーについて考え、主体的に共に学び合う場所です。

リカバリーカレッジ名古屋2024冬講座チラシより引用

上記の説明はリカバリーカレッジ名古屋のホームページに掲載されていた講座案内のチラシから引用しました。
ここに書かれている通り、リカバリーカレッジは生きづらさをもつ当事者・家族・支援者・地域の人々などメンタルヘルスに関心を持つ人々が集まり、リカバリーについて学び合う場です。

となると、次はリカバリーって何となってくると思うのですが、リカバリーの定義は十人十色、人によって様々です。
私は、現地点では、自分にとってより良い生き方を選択していくこと、他者との繋がりを諦めないこと、その過程、と自分のリカバリーを定義しています。

リカバリーカレッジではそれぞれの学生さんのリカバリーをサポートしてくれる講座や学びを深める講座が開講されています。
なので私にとってリカバリーカレッジは、自分にとってより良い生き方を見つけたり、考えたりする場であり、同じくメンタルヘルスに関心を持つ他者と繋がり、学び合う場のような所だなと感じてます。

〇〇〇

リカバリーカレッジの歴史は2009年ごろから始まっています。イギリスの南西ロンドンにて、アメリカのリカバリー・エジュケーション・センターを源流としたリカバリーカレッジが誕生したのが始まりで、イギリス国内では精神科のデイケアがリカバリーカレッジに置き換わり、急速にその数が増えていきました。それはただ看板を変えるだけでなくスタッフの再教育を行ったうえでリカバリーカレッジに置き換わっているそうです。
現在ではイギリス国外にもリカバリーカレッジの取り組みが広がっていて、日本でもリカバリーカレッジの取り組みが始まっています!

私は大学の講義の中でリカバリーカレッジの取り組みに出会い、自身の精神疾患の経験からリカバリーカレッジの「学び」「当事者や支援者などの立場の垣根を越えて関わり合える」という点に惹かれました。
そこで、自身のリカバリーのために、リカバリーカレッジに入学して学びたいと思い、この冬にリカバリーカレッジ名古屋への入学を決めました。

◾︎記事について

リカバリーカレッジ2024冬講座の全6回を受講した一人の学生による、各講座の受講体験談、そこから得た気づき、学びをまとめたものです。私個人の体験談が記事の中心となります。リカバリーカレッジ名古屋を代表した話ではないです。一人の学生の学びや気づきとして、こんな考え方、感じ方もあるんだなと受け取っていただけると幸いです。


リカバリーカレッジ名古屋2024冬講座で学んでいる話

リカバリーカレッジ名古屋HP 2024冬講座案内ページより引用

◾︎講座にまつわるあれこれ(時間や参加方法など)

【期間・時間】
RC名古屋冬講座は1月から3月までの3カ月間、隔週土曜日の18時半から20時半に開講されました。毎回、途中に10分程度の休憩もありました。毎回あっという間の2時間でした!

【申し込み方法】
リカバリーカレッジ名古屋のホームページにアクセスして、上記のチラシにたどり着きました。このチラシを見て申し込みを進めました。

件名:2024冬講座申し込み

ご担当者様
リカバリーカレッジ名古屋2024冬講座に申し込むためにメールしました。
以下、申し込み情報です。
氏名:☆
電話番号:007‐0005‐0008
立場:当事者(立場は書いていいよって方だけでいいそうでした)
よろしくお願いします。

私はこんな感じでメールを送って、受講料をチラシに書いてあるところに振り込むで申し込みは完了できました!担当者の方からメールに返信もあり、無事に申し込みが終わったことが確認できました!

【受講料】
受講料は3ヶ月間、全6講座で5000円でした。自分が学ぶための学校なので授業料を支払います、事前に指定された口座に振り込む形式でした。自治体の支援を受けることができているところなど、授業料のいらないカレッジもあるようです。

【参加方法】
参加方法は会場での対面参加かオンラインでZoomでの参加の2通りでした。
私は名古屋からは離れたところに住んでいるので2/24の文化祭を除きZoomから参加しました。Zoomだと少し寂しいのかなと想像してましたがほんとに全くそんなことありませんでした!!Zoomメンバーとはグループワークを重ねるごとに仲良くなれたし、文化祭では会場へ行ったのでそこで普段会場から参加されている方々とも交流できました。講座が終わってしまうのが寂しいです😢

【参加者】
会場に参加されている方の人数はZoomから見た感じ15人くらい?正確には分かりません。Zoomは毎回5.6人程度の参加者でした。講座の中で、今回のリカバリーカレッジ名古屋の参加者の内訳は、当事者が約3分の1、支援者が約3分の1、家族が約3分の1くらいというお話を聞きました。いろんな背景や経験を持つ方が集まってきて学び合うことができる場所でした!雰囲気とっても良いのでオススメのカレッジです☺️

【資料・教材】
私はZoomからの参加だったので、講座の数日前にメールで送ってくださるPDFの資料を事前に家で印刷していました!会場では印刷された資料を配布して貰えるようでした。

【講座内容】
RC名古屋の実行委員の方々が準備してくださった講座はどれもとっても良かったです!!個人ワークや話を聞く講義形式??だけでなくグループワークの時間が充実していて、みなさんと一緒に学ぶという体験ができ、新たな気づきや学びが得られる講座内容、講座の進め方??でした!!きっと実行委員の方々は大変だったはず。全6回の講座、学びの機会を提供してくださりありがとうございました!!

これからは全6回の学びを、個人的なの学びの記録としてまとめます!

◾︎Day1:入学式&Youは何しにRCに?


初日は入学式🌸
まずリカバリーカレッジの説明からスタートしました。精神疾患へのアプローチとして医療や福祉だけでなく、第3の選択肢としてリカバリーカレッジが生まれたことを聞き、リカバリーカレッジが日本でももっと広まって欲しいと感じたし、これからリカバリーカレッジで学ぶことができることは幸せなことだなと感じました。

入学式で一人一言挨拶した後は、リカバリー尺度のアンケート記入、個人ワーク、グループワークの時間でした。

ワークの内容は「Youは何しにRCへ?」
参加動機やRC名古屋で学びたいことを皆さんと共有しました。私の参加してたグループは、私もそうですが、知り合いからの紹介でリカバリーカレッジ名古屋を知って、勇気を出して入学したきたという話が多かったです。人との繋がりって大事だなと!

私は依存症の自助グループに繋がっていて、そこで依存症からの回復に取り組んでいるのですが、そこで壁にぶつかってて…依存を使わずに生きていくってやっぱり辛くて、回復ってなんなのか、何のためにあるのか分からなくなってて。
同年代で増えている依存物の自助グループを立ち上げてやっていく中でも、依存を止めることを目的としたグループと受け取られがちな所に当事者が来たいとは思わないだろう、どんなところだったら来たいと思って貰えるだろうか。
悩む中で、大学の授業の中で出会っていたリカバリーカレッジを思い出して、これだと思って飛び込んだ。飛び込んで正解だったと思う!

今期のテーマは「opportunity(新たな機会と出会う)」だそう!3ヶ月間、新たな気づきや学び、仲間と出会う機会にしていきたいと思う講座でした😊

◾︎Day2:リカバリー概論


この日の講座は「リカバリー概論」!!
リカバリーってなんだろうかと考える回。リカバリーって全く初めての人もいると思うのですが、はじめましての人でも全く問題ないと思われる講座内容でした。私は講座の中でリカバリーを知る、学ぶ、言葉にすることができました🙆🏻
まず全体で講義形式でリカバリーについて教えて貰いました。その後、グループワークでリカバリーに関するそれぞれの考え方を共有しました。その後の個人ワークで、自分にとってのリカバリーを定義してみようとなり、講義でのお話やグループワークでの話をふまえて、自分のリカバリーを定義しました。全体で一人一人が定義したリカバリーを発表する時間もあり、緊張しましたが何とか私のリカバリーの定義を言葉にできました!私の定義したこの日リカバリーは画像の中にあります😲

やっぱりグループワークの中でリカバリーの見方に気づきがありました。前に進むだけがリカバリーではないのだと定義する仲間の話を聞き、自分にも少し優しくなれる気がしました。そしてこの日であった「機能説」。リカバリーはずっと続けるもの、旅のようなものと言われることもありますが、「機能説」は「リカバリーを発動したいときに発動させる」というような考え方のよう。

子どものころから頑張り屋で、頑張っていることが安心でもあった。今もそう。病気からの回復があると知り、依存症の回復プログラムに取り組みだして、ソーシャルフットボールに取り組みだしてから、いつもいつも前に進みたくて、しんどくてもミーティングに行ったし、チーム練習にも行った。そこに回復があると思ったし、しんどくてもプログラムに取り組むことが回復だと思っていた。
でもそんなふうに考えていると、しんどくて、ほんとにできないとき、頑張れないとき、すごく焦ってしまう。このままでは後ろに昔に戻っちゃうって。

でもこの日のように立ち止まって考えてみると、しんどいときは前には進めないかもしれないけど、それがイコール、逆戻りではないんだと思える。

停滞って、マイナスな単語だと捉えていた。
でもそんなことなかった。
むしろ、必要な時間で、必要な時にそこで停滞できることってすごいことだと思う。焦りや不安を抱えつつも、次に前に進むためのエネルギーを蓄える時間。停滞は自分の弱さを認めないと我慢できないことだと思う。停滞できるってほんとはすごいこと。

停滞できることで枝が折れることはなくなるのかな。よく枝が折れる感じでうつの波に飲み込まれていた。今でも時々。私は頑張れるか、頑張れないかの二択しかできない事が多々あって双極性障害と診断されている。私の中には停滞という考え方がない。
停滞できること、停滞する力を付けることが自分が生きやすくなることに繋がるのかもしれない。

幼少期からずっとスポーツしてきて、停滞期が耐えられなかった人だった。いろんな要因があって、ミスをとがめられる環境にいた、ストレスをため込みやすい体質、人に相談できない性格、0-100思考、人一倍他者に認められたい思いが強かった。めっちゃ頑張るか、全く頑張れないかの二択だった。一番はっきりとこの二択が現れるのがスポーツの場面。

環境だったり、性格だったり、考え方だったり、少しづつ変えられるものを変えていって、前に進んだり、立ち止まったり、ちょっとずつ前に進みたいなと思う。やっぱりスポーツが好きだから。自分のために、できるだけいつもよりよいう状態で楽しみたい。ジェットコースターみたいな楽しみ方はもう要らない(笑)
まずは、停滞期でもいいじゃない、と自分を許せることが大きな一歩に繋がると思う。頭で分かるのと行動に移せるのは別だと思うけど少しずつ取り組んでいこうと思う。

好きなスポーツを楽しむために、より良い状態で自分の生活を続けていくために、いろんな考え方を学びたい、いろんな人の考え方に出会って自分の視野を広げたい、自分が生きやすくなるための方法を学びたい。
いろんなことを考えるきっかけとなる講座でした😊


書きたいけど長くなる。。。。短く。
この日、グループワークのテーマがもうひとつあって、リカバリーを多様な人と対等に学ぶことの良さ、といった感じのテーマ。

多様な人と対等に学ぶことの経験ってなくて、私はわりと当事者のひととの関わりが多くて、当事者だけのグループで学んでた時間が長く、正直、専門職の方々に対して壁を作ってしまう。
でも、このテーマでグループ内で話して、私の上記の思いを言葉にすることもできた。グループのメンバーの経験も聞くことができ、そこから気づきもあって。多様な人と対等に学ぶってめっちゃ難しいことのようにイメージするし、でもきっと学びのあることなんだとも思う。でも多様な人と関わりを持つこと、コ・プロダクションに飛び込んでみたいなと思うグループワークでした😊


短めにまとめる予定がかなり長くなってしまいました。最後まで読んでくださった方がいらっしゃったらありがとうございました。3日目以降の学びの記録、全体を通した自由研究も更新予定ですのでもし興味あるかたがいらっしゃったら読んで頂けたら嬉しいです。

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