事故を起こした私

仕事を終えていつも通りロードバイクで帰っていました。
そして事故を起こしました。
事故を起こした数分前、3月からアサインしたプロジェクトで頑張ろうと気合を入れていた。
しかし、周りは私より成長速度が早く先輩たちも期待をしていた。
「私は私」そう言い聞かせて仕事をしていたが昨日本音をプロジェクトリーダーに話した。
するとリーダーは「自分もその経験を何回もした」そう話していて私は唖然とした。
なぜなら、全てがうまくいっているように見えたからだ。
私はリーダーに質問した。
「周りの人より劣っている時にどんな行動をして今のリーダーになったのですか?」
我ながら低レベルな質問だと思う。
リーダは答えてくれた。
「がむしゃらにやった」と…
そしてこうもいった。
「〇〇さんもまだ先にいってる人たちに追いつけるよ」と…
私はその言葉に本当に勇気と励ましをもらった。
実際そういった経験をしている方がいうと説得力が違う。
私はロードバイクに乗りながら「明日もよろしくお願いします」そういってリーダーに挨拶して帰った。
家に帰ったらあれをやろう、そしてこれをやろう、これをやったらプロジェクトに役立つ、そう考えながら軽快にペダルを漕ぐ。最高に幸せだった。
しかし。次の瞬間私の顔から味わったことのない痛みが襲いまるで金属バットで顔を殴られたかのような衝撃と痛みが走った。
下を見ると血が大量に出血していて最初何が起こったか分からなかった。
少し落ち着いて周りを見ると車のリアガラスが割れていた。
「あ、そうか」そこでなにが起こったか記憶が蘇ってきた。
右から幅寄せしてきた車を避けようと左に避けたら駐車していた車に頭から突っ込んだことを…
思い出してからすぐに119番通報したが場所がわからない、目も開かないし血まみれのスマホと手では操作もできない。
そんな時通行人の男女が「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。
私は持っていたスマホを彼に渡し「ここの場所を伝えていただけませんか?」と自分が話せる最大の声で必死に伝えた。
こうして無事救急車が到着し病院へ搬送された。
この経験を得なかったらわからなかったことが2つある。
1つは深夜だったこともあるが搬送されるまでかなり時間がかかり流血状態だったため何度も意識が飛びそうになった。
正直まだ出発しないの?めちゃめちゃ寒い、これしか覚えていないが本当に辛かった。
これは私だけではなく事故に遭われた人たちはこういった経験をしているんだろうと思った。
私ができるのは微々たるものだが、病院の病床数を増やす、医療従事者が増えるような何かを考えるべきだと思った。
2つめは警察が瀕死状態の私に名前は?住所は?事故はどうやって起きたの?と質問攻めをしてきた。
自分の仕事を全うするのはわかるが正直それどころじゃなかった。
このことから自分のことだけではなくまず相手のことを知る重要性が体験してわかった。
3つ目は日本人は優しいと思った。
通行人で全く面識のない方が「あんまり動かない方がいいですよ」「もうすぐ救急車きますよ」と励ましてくれたり協力してくれたりして本当に助かりました。困っている人を見かけたらやってもらったことを私がやろうと思いました。

次の更新で搬送されてからのお話を書いていきます。

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