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青の宇宙に、輝く星の花束を ーときのそら5th Anniversary Live『宇宙(そら)と時空(とき)のミルキーウェイ』感想ー

1,星の彼方へ

2022年11月19日、我らがバーチャルアイドルときのそらちゃんの5th Anniversary Live『宇宙そら時空ときのミルキーウェイ』が開催された。昼夜公演共にこれまでの3度のライブを越える程のクオリティと声出しNGながらもみなぎる熱気、そして感動で多いに盛り上がった。幸いなことに私は昼夜ともに現地で見ることが出来たので、そんな最高で素敵なライブについての感想を余すことなく書いていこうと思う。

と、その前にまずは実際のライブを見てほしい。アーカイブは12月19日までなのと、アフタートークは現在購入出来ないので注意してほしい。

さらにそらちゃんはYoutubeのメンバーシップとは別にファンクラブ(FC)をやっているが、そこではライブ後の感想配信をホロライブのスタッフであり親友の友人Aちゃんとおこなっているので、そちらも要チェックだ。「ときのそらFC」と検索すればサイトが出てくるはずなので、人類皆会員になろう。

Youtubeでのそらちゃんによる感想配信はこちら

2,昼公演

昼公演 セットリスト
①ぐるぐる ・ラブストーリー
②ロゴバッジ
③空の空
④メアリースイート
⑤エゴナデ・ラビリンス
⑥デジタリックリリック
⑦そらを超えて
⑧コトバカゼ(Acoustic ver.)
⑨Wonderland
⑩羽を手にして
⑪ロマンスの神様
⑫ユメゾラ☆ファンファーレ
⑬ピッとして! マーマレード
⑭ケ・セラ・ソラ!
⑮ポラリスソラリス

①ぐるぐる ・ラブストーリー

昼公演1曲目は『ぐるぐる・ラブストーリー』、ぐるラブだ。私は昼公演では最前列の左側だったので、縦横無尽にパフォーマンスをするそらちゃんを間近で見ることが出来た。なんかもう感無量だった。半分放心状態でひたすらペンライトを振っていた。

パフォーマンスは以前よりさらに磨きが掛かっており、とても前日にアイスを食べてお腹が痛い人の動きではなかった。驚異的だ。もっと驚いたのは歌声!生で聴くのは豊洲NSS以来であるが、声の安定感はもちろん、パワフルさが増していた。そりゃ2年も経てば人間変化するものである。が、今年のお誕生日ライブ以降『Sign』を経て、段違いに進化しているように思える。

「愉快なそらバンド」の皆さんによる生演奏も曲をカッコ良く盛り上げ、最前列にいると音圧による迫力が凄かった。私はギターの近藤寿さんに近い場所だったのだが、圧巻の演奏テクに痺れた。アップテンポな曲×生演奏で開始早々テンションが上がっていく!

②ロゴバッジ

続いては最新アルバム『Sign』から『ロゴバッジ』を披露。爽やかなメロディーと歌唱は何気ない日常にあるかけがえのないものを歌っているようだ。

そんな青春讃歌的な曲に生の歌唱と生演奏、そして青いペンライトが加わると、会場にも、私の心にも鮮やかな青の景色が一瞬で広がった。この感動をどう言語化すればいいのか分からない。月並みな言葉であるが、そらちゃんとそらともの皆さんとここまで歩んで来れて良かったと思った。そして、この素敵でかけがえの無い皆と歩む日常をこれからも大切にしていきたいと改めて思った。2曲目にしてまとめみたいな文章になってしまった。想いを分かち合う証=ロゴバッジをこれからもたくさん増やしていこう!

MC1
曲が終わってMCタイム。ライブで恒例の左右でペンライトを振ったりして、声出しが出来なくとも楽しい!そしてやっぱり動き回るそらちゃんはかわいい。(๑👁️ᆺ👁️)シッカリミテルヨ
言い忘れちゃうそらちゃんもかわいい。

③空の空

 生演奏が似合う曲その1、『空(から)の空』。生で聴いて圧倒された。元々バンドとの相性が良さそうとは思っていたが、ギターやトランペット、キーボードが加わることによって、都会の雑踏を縫って駆けるような疾走感が増していた。

ウィスパーなAメロからパワフルかつスタイリッシュに上がっていくサビまでの緩急の付け方は生で聴いていて驚いた。スタイリッシュさと力強さがこの曲の売りだと思っていたが、生で聴くことで新しい魅力に気づかされた。

④メアリースイート

続いても生演奏が似合う曲、『メアリースイート』。ブラッディメアリーさながらの赤一色がカッコいい。この曲はとにかくドラムの迫力が凄く、生演奏の醍醐味を堪能させてもらった。

生演奏ももちろんであるが、そらちゃんの力強い高音も凄かった。サビはかなりテンポが速い上に、ラスサビはさらに音域が上がるが、ダークでビターな曲の持ち味を活かしつつ、しっかりと高音域を歌えるのは流石の一言に尽きる。この曲を生で聴けて良かった。

⑤エゴナデ・ラビリンス

この曲は小悪魔のそら爆誕。今までの彼女に無いタイプの妖しい可愛さが魅力的だ。歌い方や表情、パフォーマンスで魅せる、絶妙な小悪魔感の表現が凄い。かわいい。

生で聴いてみると改めて分かったが、そらちゃんの曲に対する表現力の高さというのは本当に凄い。その表現力は曲の世界観を鮮明に映し出し、配信あるいは生で聴く度に新しい魅力に気づかせてくれる。さっきから凄いしか言っていないが、実際凄い。

MC2
曲が終わって再びMCタイム。「配信でも会場でも、どこでも現地」というそらちゃんの言葉から彼女の優しさが伝わってくる。1年前の私と同じく、今もこの言葉に救われている人がいるかもしれない。

⑥デジタリックリリック

『デジタリックリリック』ではそらちゃん最大の武器である高音を存分に発揮された。生演奏に負けないパワフルな歌声がサビを盛り上げる。ラストの「でゅん」はやっぱり「(๑╹ᆺ╹)ぬん」に聞こえる。こうして様々な曲を聴いているとそれぞれ高音の使い方を変えているので興味深いし、それが出来るそらちゃんに驚嘆する。

生演奏が生み出す加速感も曲を大いに盛り上げて、音楽を浴びているようなラスサビの勢いは最高だった!!ラスサビは原曲よりさらに高い気がしたが、「あのレベルのハイトーンは人間越えているのでは?」と会場で聴いていて思ってしまった。この世界にこれ程の高音域を出せる人が実在するんだなぁ…。

⑦そらを超えて

『そらを越えて』もまた高音が特徴の曲だ。ハイトーン曲連続2曲はヤバいし、生演奏の迫力もヤバい。未来から現在に送るこの曲はときのそらの旅路そのものを表している。この曲を発表から今日まで聴き込んできたが、1番は未来から現在→2番は過去から現在→Cメロは現在→ラスサビは再び未来から現在へのメッセージだと(勝手に)解釈している。

5年間という道のりの中には楽しいことだけでなく、数々の困難や別れがあったことだろう。けれど、それらを越えて夢へ進む姿はいつだって私の憧れだ。いつかこの曲が描く未来にたどり着いた時、彼女と我々の眼下にはどんな道があり、どんな景色が目の前に広がっているのだろうか。

⑧コトバカゼ(Acoustic ver.)

ここからはドレス衣装にチェンジ!歌うのはそらちゃんのオリジナル曲の中でも屈指の人気を誇る『コトバカゼ』のアコースティックVer.。そらちゃんのバラードは万病に効く(経験談)。

そらちゃんの透き通る歌声がホール全体に広がっていくのが心地良い。「そらバンド」が奏でるバイオリンやチェロ、ビオラなどの弦楽器やキーボードの音色も実に美しかった。Cメロ終わりの一瞬の静寂すら、一滴の雫が水面に波紋を落とすような美しさがあった。コンサートホールの醍醐味を味わうことが出来た。

⑨Wonderland

お次の『Wonderland』のパレードのような楽しさで会場の熱気はMAXになった。途中『愉快なそらバンド』の皆さんのご紹介もあり、皆さん楽しそうに楽器を鳴らしていた。バンドの皆さんには昼夜公演共に、時にお茶目に、けれど確かなプロフェッショナルの技をたくさん堪能させて頂いた。

現地はもちろん、会場も、関わる人たち全てが1つとなるあの一体感を感じた。あの言葉にならない感動はもはや多幸感と言ってもいい。本当に参加出来て良かったと思える瞬間だった。

MC3
『愉快なそらバンド』の皆さんも全員揃い、後半戦に突入。続いては悩んだ時に羽を広げていきたいような曲だという。ということは…!

⑩羽を手にして

『羽を手にして』はアルバム『Sign』の中でも、私が大好きな曲だ。こんなに間近で聴けて感無量!そらちゃんのハイトーンと歌声の美しい伸び、生演奏ならではストリングスチームの皆さんの素敵な音色に聴き入ってしまった。

この曲がどうにも涙腺に来てしまい、しばらく目ん玉ウルウルだった。私こういう日常チックな曲に弱いんだよね…。多分本ライブで一番キタ曲だと思う。

⑪ロマンスの神様

『ロマンスの神様』では満を持して、「冬の女王」広瀬香美さんが登場!広瀬さんによる『ロマンスの神様』の生歌唱で白のペンライトを振れるなんて…!あの身のこなしと歌声はまさしくプロの技だと驚嘆した。いや凄いわほんとに…。

もちろん、そらちゃんだって負けちゃいない。あの高音域と声の伸びは凄い。広瀬さんとのハモりは最高だった。改めて思うと、凄い空間にいたんだなぁ。

MC4
広瀬さんはトークも凄く面白くて、そらちゃんとのMCは終始楽しかった。あ、LINE登録しました!(大声)

ライブもラストスパートだが、まだまだ盛り上がる!続く『ユメゾラ☆ファンファーレ』の感想は後述…。

⑬ピッとして! マーマレード

(一応)最後の曲は『ピッとして!マーマレード』!ラストスパートにも関わらず、溢れんばかりのスタミナのそらちゃんと生演奏の迫力でさらに盛り上がっていく。

「ピッとマ」はときのそらてんこ盛りって感じで、優しくて温かくて、前向きになれる。夢に向かって駆けて行く姿、いつだって応援してるよ!

⑭ケ・セラ・ソラ!

アンコール1曲目は10月の『ときのそら5周年記念ライブ』にて初披露された『ケ・セラ・ソラ!』がフルコーラスでお披露目!

新しさと懐かしさが混ざり合い、賑やかで楽しい曲だ。どことなく『わたしとあなたと皆さま』に近い雰囲気がしてなんだか嬉しい。詳しい感想はまた次の機会に…。そしてラストのポラリスソラリスの感想も後述。

昼公演まとめ
昼公演は間近でそらちゃんや愉快なそらバンドの皆さん、そして広瀬香美さんを見ることが出来たので、眼福この上なかった。よってどの曲も印象的に残った…ではあんまりなので、5曲あげるとすれば『ロゴバッジ』『メアリースイート』『羽を手にして』『ロマンスの神様』『ケ・セラ・ソラ』だろうか。『ロゴバッジ』はどういう訳かライブが終わって以来ずっと頭の中で流れているから。何でだろう?『メアリースイート』はとにかく生演奏の音圧が凄かったし、『羽を手にして』は本文を読んで頂ければ分かる。『ロマンスの神様』はそらちゃんと広瀬さんのデュエットが素晴らしかったし、『ケ・セラ・ソラ』は新しくも懐かしく、晴れ晴れした気分になった。選定理由はこんな感じである。もちろんどの曲も素敵で最高だった。

あ。夜公演にも繋がるけれど、絵本のお話は感情移入しまくって最初から泣きそうになりました。涙腺激弱。

では夜公演の様子も書いていこう!

3,夜公演

夜公演 セットリスト
①Dream☆Story
②Chu-Chu-Lu
③リア/リモシンパサイザー
④黄昏ミッドナイト
⑤エレクトリカル・サーフィン
⑥デジタリックリリック
⑦メトロナイト
⑧Happy Meowthday!!
⑨Wonderland
⑩赤いスイートピー
⑪そらのとき
⑫ピッとして! マーマレード
⑬ポラリスソラリス
⑭好き、 泣いちゃいそうだ
⑮ユメゾラ☆ファンファーレ

①Dream☆Story

夜公演1曲目は『Dream☆Story』。すっかりライブの定番となったそらちゃんの紹介ソングだ。

生バンドの演奏も加わっていつも以上に賑やかになったお馴染みの曲で、序盤から大いに盛り上がった。

②Chu-Chu-Lu

続く2曲目は、ちょっと意外な選曲『Chu-Chu-Lu』。

曲への表現力が『パラレルタイム』の頃と比べてさらに高くなっているのが分かる。そして歌声も振り付けもキュート!心地よく優しいメロディーラインは生演奏によって可愛らしさを増していた。

MC1
いつもの「見えてる~?聴こえてる~?」という挨拶から始まったMC。そらちゃんのMCはかわいい(真理)。そういえば昼間は真ん中なかったねぇ。

③リア/リモシンパサイザー

生演奏が加わった『リア/リモシンパサイザー』はとにかくカッコ良かった!そらちゃんのパワフルな歌声と生演奏の迫力が怒濤の音の波となって押し寄せるあの感じは未だに忘れられない。

今からアーカイブを見る方々は、めちゃめちゃ良いスピーカーで聴いて追体験してほしい。それ位の迫力だった。

④黄昏ミッドナイト

激しい曲の後はゆっくり落ち着いた『黄昏ミッドナイト』。そらちゃんの優しい歌声と黄昏色の綺麗なペンライトで夢心地だ。

映像もスカイランタンが流れていく様子になっており、なるほどこれは確かに黄昏色だと思った。スカイランタンは個人的にちょっと思い入れがあるので少し嬉しかったり…。

⑤エレクトリカル・サーフィン

『エレクトリカル・サーフィン』は皆でThe Boooom!したりサーフィンしたりするのが楽しかった。この曲は波に乗るのが楽しかった…、感想はこれに尽きる。サビの部分の振り付けは答え合わせみたいになっていて、皆微妙に違かったのは少し笑った。まぁ、かく言う私も若干不正解だったんですけど。

ライブ以来この曲を聴く度にサーフィンしたくなる症候群になっている。早くリベンジさせておくれ…!サーフィン₍₍ ◝(•̀ㅂ•́)◟ ⁾⁾サーフィン

MC2
やはりクロールだったかー。

次の『デジタリックリリック』は昼公演同様に高音が凄かったし、後ろから見ると黄色のペンライトが鮮やかだった。


⑦メトロナイト

『メトロナイト』は生バンドによるアレンジが加わって、原曲とは一味違った雰囲気を醸し出していた。

躍動感がカッコ良く、シティーミュージックみたいだ。原曲は夜のハイウェイを静かに走っていくようなイメージがあったが、今回のアレンジは街の光を縫うように闇夜に溶け込んでいくようだ。何言っているか分からないと思うが、とにかくお洒落でカッコいいということだ。アレンジ1つでここまで曲の持つ雰囲気が変わるのか…。このアレンジ、インストでもいいから音源化しないかな~。

⑧Happy Meowthday!!

『Happy Meowthday!!』はそらちゃんの大切なご家族、愛猫のもも(通称ファミニャン)ちゃんに捧げられた曲。愛がたくさん込められていて、聴く度にほっこりする。

振り付け1つ1つが可愛らしく、うっとりしてしまう。演奏にトランペットが加わると、2人(1人と1匹)への祝福のようにも聴こえてくる。 

MC3

続く『Wonderland』で昼公演と同じく、いやそれ以上に一体感を楽しんだ後はMCタイム。

ときのそら、お水を飲む

昼公演より緊張がほぐれてきていたみたいで良かった。さて、冬から春へ季節を表す曲というと…。

⑩赤いスイートピー

今年1月の『Role:Play』の時にも咲いた一面の赤が、ここにも。色がブワッと広がっていくのが美しく、幻想的な雰囲気だった。噂には聞いていたけど、こうして実際に見ると凄いね…。そらちゃんのバラードについては最早云うに及ばず。

赤一色を生み出す我々そらとももライブを動かす演出の一部なんだと思うと、なんだか嬉しくなった。この部分はアーカイブの映像も美しい切り取り方なので、是非見てみてほしい。

⑪そらのとき

昼に引き続き登場して下さった広瀬香美さんとデュエットするのは、おまちかね『そらのとき』だ。ある意味本ライブ最大の難問と言ってもいい。

2人のパワフルなハイトーンに聴き惚れながら、激ムズクラップを繰り返す私たち。最初に配信で聞いた時は「あぁ無理だこれ…」とか思ったが、練習の甲斐あってか意外といけた(間違えていないとは言っていない)。こういう忙しいけれど盛り上がる曲も…悪くない!

アーカイブを見直していて気づいたが、サビの「ありがとう!」や「大好きだよー!」の部分をそらちゃんに言わせている広瀬さん、ニクいことして下さるなぁ~!

MC4

生ライブの素晴らしさも堪能し、2人の最高のパフォーマンスを見ることが出来た。またそらちゃんと広瀬さんのデュエット、聴きたいなぁ。

2人の楽しいトークで気力も充填され、曲は『ピッとして! マーマレード』へ。こちらこそ、こんな素敵な景色を見せてくれて、ここまで連れて来てくれてありがとう!

MC5
ライブに至るまでの想いと5年間の感謝を伝えるそらちゃん。こちらも感謝してもしきれない想いだ。ねぇ?

⑬ポラリスソラリス

『ポラリスソラリス』が表す7つ星(ポラリス)は彼方過去から今日まで輝き続けている。このライブを会場や配信で見ている誰もが、この瞬間をポラリスと同じように永遠なれと思ったことだろう。『Wonderland』の時とはまた違った一体感を感じた。

この曲は「進んでいく歌」だと思う。過去を大切に、未来へ一歩一歩進んでいく…そんな歌だ。というか、言いたいことが歌詞に詰まり過ぎている。

⑭好き、 泣いちゃいそうだ 

アンコール1曲目、流れてきたイントロは(個人的に)驚くべきものだった。聴き馴染みのあるその曲は『好き、泣いちゃいそうだ』!「好き泣い」はそらちゃんのオリジナル曲の中でも5本の指に入るほどの名曲であり、私の大大大好きな曲だ。

そらちゃんの生歌ならいざ知らず、まさか生バンドの演奏付きで「好き泣い」が聴ける日がくるとは思ってもみなかった。しかし当然と言えば当然なのかもしれない。この曲はいつでも節目節目でそらちゃんと我々そらともに寄り添ってくれた曲なのだから。ピンクのペンライトをブンブン振りながら応援していた。何故ピンクなのかはこちら

私の拙い語彙力ではこのアレンジVer.の好き泣いの魅力を語り尽くすなど万の文字を用いてもなお難しいが、それでもなお語ろう。まず近藤寿さんのギターが生み出す疾走感がめちゃくちゃカッコ良い。イントロはもちろん、全体を通して曲の持ち味を活かしつつ、原曲とはまた違った魅力を引き出している。ストリングスチームの皆さんやドラムの田中 匠郎さんも青春が持つ躍動感と甘酸っぱさを巧みに演出していた。

そしてそらちゃんによる歌の強弱の付け方や美しく響く声の伸び、そしてやっぱりラストの部分も見逃せない。Aメロ、Bメロの流れるような爽やかさからサビのパワフルだけどパワフル過ぎない絶妙な青春感(語彙力不足)への転換が凄い。ラストの「好き、泣いちゃいそうだ」という台詞への感情の入り方は凄まじく、私が聴いた中では過去一クラスかもしれない。私の感想を見るより、皆早く見に行ってくれ。一緒に好き泣いの民になろう。
最後の最後で最高の1曲を聴かせて頂けた。好き、泣く。

MC6
何回も感謝を伝えてくれるそらちゃんはやっぱり優しい。確かにしっかり歌えていたそらちゃんに成長を感じた。5年の歩みは伊達じゃない。

そして『ケ・セラ・ソラ!』もすでに各種音楽サイトで配信している。皆聴こう!この記事を書いている最中に、この曲を創ったkomo(狐妄)さんのnoteが公開されたので、見ることを強くお勧めする。より理解が深まること間違いなしだ。皆すげー才能を持っているんだなぁ。

そしてその『ケ・セラ・ソラ!』が収録されたEP(いわゆるマキシシングル)の発売も決定!初回限定盤には本ライブ2公演分の映像も収録されるとか!買わなきゃ!!

⑮ユメゾラ☆ファンファーレ 

いよいよ来てしまった本ライブの本当に最後の曲、『ユメゾラ☆ファンファーレ』。ラストにも関わらず、会場中の誰もが気力が満ち満ちていた。この曲も『ポラリスソラリス』と同じく「進んでいく曲」だと思う。いつか夢を越えるその日まで、皆で進んでいこう。

ラスサビ前の静寂の、なんと美しかったことか。瞬く無数の小光はまさに宇宙の煌めきだった。そこから一歩踏み出したそらちゃんは『Dream!』で最も印象的だったあの瞬間と重なって見えた。


青く輝くペンライトはさながら、これまでの旅路を祝う花束のようだった。会場の全ての人たちと、配信を見ている皆さんの想いで創り出したこの新しき青い世界を、私は一生忘れることはないだろう。

 MC Final
いよいよ最後のMC。自身の夢だけでなく皆の夢も叶うように頑張っていく、という言葉がとても印象に残った。皆で叶えていこう!

夜公演まとめ
夜公演は昼公演と違い中程の席だったので、ペンライトの美しさなど周りの様子を見ながら楽しむことが出来た。こちらでも5曲選んでいくと、『メトロナイト』『赤いスイートピー』『ポラリスソラリス』『好き、泣いちゃいそうだ』『ユメゾラ☆ファンファーレ』だろうか。『メトロナイト』はシティーミュージックみたいでカッコ良かったし、『赤いスイートピー』は噂に聞いた真赤なペンライトとそらちゃんの歌声が美しかった。『ポラリスソラリス』は一歩ずつ未来へ進んでいく感じが希望をくれたし、『好き、泣いちゃいそうだ』は当然だろう。『ユメゾラ☆ファンファーレ』は次の未来に向かって駆けていく、そんな素敵な景色を見せてくれた。

個人的にあっと驚いたのは『ユメゾラ☆ファンファーレ』と『ポラリスソラリス』の順番を昼夜で変えたこと。『ポラリスソラリス』と『ユメゾラ☆ファンファーレ』は両方とも「進んでいく歌」だが、昼と夜で印象、というか感じる余韻が大きく異なっていた。これも計算されているんだろうなー。

『Dream!』の『Dream☆Story』然り、『パラレルタイム』の『ゆっくり走れば風は吹く』然り、『Role:Play』の『kumoHurray!』然り、そらちゃんのライブの大トリは次への希望に満ちたものになっている。今回の『ユメゾラ☆ファンファーレ』も5年間の旅路を祝い、次の5年いや10年に向けての華々しいファンファーレに聴こえた。次のライブはいつかな~!どんな形であれ、今から楽しみにしている。

4,想い出を羽に

終わりの前に少し雑記をば。今回のライブの翌日、私は少し懐かしい場所に足を運んだ。写真撮るのヘタクソ&センス無いマンなのでそこはお許し頂きたい。

Veats Shibuya。『Dream!』でのライブ…の物販以来、実に3年ぶりだ。Twitterを見てみると、やはり多くのそらともさんが同じ気持ちだったらしく、たくさんの来訪者がいたようだ。今回の会場のキャパシティを考えるとここでのライブはもう難しいだろうが、あの日の想い出はこれからも皆の中に残り続けて語り継がれていくだろう。まさに聖地だ。

そして私にとっては想い出の地でありながら、嘆きの地でもある池袋HUMAX(勝手に嘆きの地呼ばわりされるHUMAXさんごめんなさい)。ここでそらちゃんの『Dream!』をライブビューイングで見たのは今でも忘れられない想い出だ。

だからこそ、1年前ここで開催された『Role:Play』は絶対に行きたかった。このライブを生で見なければ、『Dream!』から止まった私の時間は動き出さないと思った。結果はRole:Playの記事で書いたように、3年前の『Dream!』から今日まで私の時間は止まったままだった。

4,宇宙(そら)が紡ぐ星々の物語

今回初めてそらちゃんの単独のライブに現地参加し、10ヶ月間ずっと抱えていた靄が晴れたことで、私の時間は再び動き始めた。あの日のことは残念だったけれど、それを越えてこの青い世界を最高の形で再び目にすることが出来たのだから、これ以上嬉しいことはない。

今回のライブは「感謝」の一言に尽きる。ライブ中ずっと念頭にあった言葉である。そらちゃんがいなければ、こうして青の世界を見ることも、彼女から強くて優しい心を貰うこともなかったし、素敵なそらともさんたちと交流することもなかっただろう。だから感謝なのだ。前に別の記事で書いたが、そらちゃんと我々そらともが互いに感謝し合い、お互い成長していくこの関係性が私は堪らなく好きだ。だからこそ「そらとも」という名を誇りに思っているし、その名に恥じぬよう過ごしていきたい…とまぁいつものやつは置いといて。

そらちゃんと出会ってから4年と11ヶ月が過ぎた。長くも思えるし、あっという間の日々だったようにも思える。良いこと悪いこと、喜ばしいこと悩ましいこと色々あったが、そらちゃんと皆と駆け抜けたこの5年の日々を後悔したことは一度だってない。そしてこれからも彼女を信じて、この想いを描いていく。彼女の夢の先を見る日まで、止まらず進んでいくだけだ。

アフタートークでの質問にあった、5年前と比べ変わったかどうか。変わったという方にペンライトを上げたが、変わったというよりかは「成長している」が正しい。しかし、その強く優しい心は5年前と変わらない。私にとってはずっと「身近だけど、憧れる存在」だ。そしてそれはきっとこれからも…。

たらたらと長く書いたが、改めて5年間の集大成となるこのライブを最高の形で見ることが出来たことに心から感謝したい。天の川を越えて、次はどんな物語が待っているのだろうか。ファンファーレを背に受けながら、5年後、10年後、そしていつかたどり着く未来に向けて、また皆で走っていこう。

そらちゃん、『愉快なそらバンド』の皆さん、関係者の皆さん、そして全てのそらともさんたち。一生の想い出になった素敵な景色を見せてくれて、そして数多の素敵な出会いをくれてありがとうございました!!



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