見出し画像

カミングアウトの意味ってなんだろ。

私のSOGI(Sexual Orientation and Gender Identity)はシスジェンダーのパンセクシュアル(Pansexual)。

パンセクシュアルとは全性愛者のことで、分かりやすく言うと「男性」が好き、「女性」が好き、ではなく「人」が好きというセクシュアリティ。(あくまで私の理解なので人によって多少異なるかも。)

高3の8月にはっきりと自覚し、10月に(口がすべって)母に言い、受験後の2月に両親に伝え、5月24日(Pansexual and Panromantic Awareness and Visibility Day)にInstagramとFacebookでカミングアウト。5月24日って別に覚えてたわけではなく、今投稿を見返してきた。(笑)現在は大学1年生、自覚してから1年とちょっとたったところ。

11月20日はTrans Day of Remeberance。今年Transgenderであることを理由に亡くなった(殺された)人達に思いを寄せ、死を悼む日。

そんな日にnoteでいろんなLGBTQ+関連の記事や小説を読みまくって私がカミングアウトする意味ってなんだろうなあと改めて考えた。

私はLGBTQ+であることを積極的には言っていない。セクシュアリティはそれなりにプライベートな事だし、それにLGBTQ+であることは私のアイデンティティの一部ではあるけど全てではないから。けど別に隠してもいない。LGBTQ+の話になったら「あ私パンセクシュアルだから」彼氏いるのって聞かれたら「彼氏じゃなくてパートナー(恋人?)ね」って言う。

でも聞かれたら答えるってだけでいいのかな。

私は全員が全員カミングアウトする必要があるとは全く思わない。さっきも言った通りプライベートな事だし、それなりのリスクが伴う。当事者の心理的安全性、身体的安全性が保たれないのであればする必要はない。というかLGBTQ+だけがカミングアウトするのもおかしいよねと思う。シスジェンダーでヘテロセクシュアルな人も言わなきゃ分からないのは変わらないし。

まあでも今のところ一般的にはLGBTQ+だけがカミングアウトする社会で、その中で私はするという選択をした。でもそれも私が属するコミュニティでは心理的及び身体的安全性がカミングアウトしても保たれるとある程度の確信があったからこそ。実際今のところ特別嫌なコメントとかはもらっていない(陰で何言われてるかなんて知らないけど、私は表立って言われなければどうでもいい派なので)。要は恵まれている。だったらこの恵まれているポジションを活かして、LGBTQ+に優しい、全てのSOGIに優しい社会へと近づけるために何かしらするべきではないのか。ただ単にのほほんと過ごしてていいのかな。

かといってバリバリのactivistになるのもな、と思ってしまう。ムーブメントは超大事だと思うし全力でサポートする。けどんーなんというかそれをライフワークにしたいわけじゃない。リーダーシップをとりたいわけじゃない。なんで?って聞かれるとまだ答えは分からないけど、私自身のLGBTQ+への考え方もあるのかなと。上で言った通りパンセクシュアルであることは確かに私のアイデンティティではあるけど全てではない。プライドもあるけど苛立ちもある。なんでパンセクシュアル、LGBTQ+というレッテルをはられなきゃならないのか、別に皆ただの人でいいじゃんって。

積極的に活動したいわけじゃないけど、ただ単に過ごして何もしないのにも疑問を感じる。じゃあ何ならできるかな?と考えたところ、まあSNSでもっと発信していくのはありだよね、と。毎日とかじゃないけど、私のふつーな生活でLGBTQ+関連であったことをちょろっと投稿するとか。noteに書き留めておくとか。LGBTQ+であったところで生活は別に変らないんだよって。後もうちょっと積極的に対面でカミングアウトしていこうかな。自己紹介で「パンセクシュアルです!」とは言わないけど。例えば母校に帰って話すときとか。友達と話す時とか。ランダムな人とランダムな会話をしている時とか。ふつーにさらっと「ちゃんと存在するんだよ」っていうのを言いたい。ふつーの生活をふつーに発信していく事で、なんか貢献できたらいいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?