Twitterは思考ログ、Instagramは情緒の置き場、そしてnoteは・・・
SNSの利用には割と積極的な方だと思っている。利用を始めた順に挙げると、11年くらい前(当時育休中)にTwitterを始めたのをきっかけに、Facebook、Instagram、noteと増えて、2021年7月現在、私のSNS界は、主にこの4つで成り立っている。
とはいえ、限りある時間の中で、4つのSNSを動かすのは難しい。少なくとも、仕事、家事、育児、プライベートの活動…と、もっと優先順位の高いタスクをたくさん抱え、睡眠もきっちり取らないとダメな私にとっては、とても難しい。ここ数年、どれも中途半端になっていることが気になって、密かにモヤモヤしていた。2021年の抱負として、「インプットとアウトプット」を掲げたnoteを書いた裏には、SNSの利用に対するこのモヤモヤがあったのも事実だ。
今ふり返ってみると、1年のはじめに目標として掲げられたことはプラスだった。この半年間、頭のどこかにこのnoteがあり、「時間が…」とか「後で…」とかつい言いがちな自分に、待った!をかけてくれたからだ。
1月の自分にお尻を叩かれつつ、時間がなくてもなんとかアウトプットを続けて半年。これまでなかなか腹落ちできなかった、SNSとの付き合い方 を見つけられた気がする。100%私仕様ではあるけれど、ここに私なりの使い方をまとめていきたい。
1. そもそも、何のために発信しているの?
今回、スッキリと腹落ちできた一番の理由は、この答えが固まったからに他ならない。答えは簡単。「自分のためです」 、以上!!
これだけだと、自分大好きな人のように思われてしまいかねないので、少し補足をすると、"自分の思考や感情を外部に置くため” である。毎日、いろんなことを考え、様々な出来事に気持ちを動かされる。そのすべてを自分の中に留めておき、いつでも引っ張り出すことができたら最高だろう。しかし、残念ながら、”人は悲しいくらい忘れていく生き物”(by ミスチル)だ。こうやってnoteを書いている間にだって、先程ちらっと頭をかすめたアイデアも、ネットニュースを見てふと思ったことも、雨上がりの空を見上げて夏も悪くないかもなって感じたことも、次々と消えていってしまいそうだ。
でも、もしどこかに一言書き留めたり、写真と言葉で残しておくことができたなら… 完全にとはいかなくても、後からその時の思考や感情を引っ張り出すことができるだろう。
なぜ時間がない中でもSNSをやるのか。その理由の大半はここにあるということを自覚できたのは、この半年間で一番の収穫だった。
思えばモヤモヤしていた数年は、”誰かの役に立つこと” に妙にこだわっていた気がする。自分の経験を誰かに伝えたり、得意分野に特化して情報発信したり… その時の自分の思考や感情を二の次にして、求められてもいないのに誰かのために文を書き、写真を投稿するなんて、今思えば随分間抜けだったなぁと笑ってしまう。(もちろん、目的が ”誰かのために” な人は、そこに集中したらいいと思う。私の場合、自分の本来の目的に気づいていなかったお間抜けさんだったというお話。)
先日書いたnoteでもちらっと触れているが、自分の経験を書くことが、誰かの助けになったらいいなという気持ちも、もちろんある。
でも、5年前の私のように、海外赴任帯同や出産育児、介護など様々な要因で働き方を考え直さなければいけない人に、「こんな道もあったよ」と小さく耳打ちするくらいの感覚で、私の今を伝えられたらなと思う。フリーランスとしての働き方について、細々とnoteに綴っているのには、そんな理由もあったりする。(上記noteより)
このnoteは、”今日の注目記事” に追加していただいたおかげで、私史上最多の人に見てもらい、たくさんの”いいね” もいただき、純粋に嬉しい。もし、5年前の私のように、フルリモートで働くことの難しさにぶち当たっている人の目に止まり、小さな希望になってくれたなら、さらに嬉しい。
でも、この記事に関しても、きっかけは ”誰かのために” ではない。あくまでも、働き方という視点から自分の変化を整理しつつ、気持ちを素直に残しておこうと書いたものだ。5年後の自分に向けたタイムカプセルのような意識でもある。そのおまけとして、誰かに伝えられるなら嬉しい、という気持ちはありつつも、書くモチベーションは、完全に ”誰かに届け” ではなく ”未来の自分に届け” なのだ。
自分のために書く。とてもシンプルな軸を手に入れたことで、SNSとのお付き合いがぐっと楽になった。そして、各SNSとの良い関係もできてきたと思う。
2.Twitterは思考ログ
SNSの中でも、一番長いお付き合いになっているTwitterだが、使い方が一番ブレていたSNSでもある。はじめたきっかけは、育休中の孤独感を紛らわすためと育児情報収集。当時は、地元の友達とつながる手段でもあった。
その後は、しばらく放置したり、陸上関連情報収集に使ったり、アメリカ生活用アカウントを立ち上げてみたり…といろいろありつつも、本格的に復活したのは約2年前、転職を決意した頃。そこからは、ワーママ、フリーランス、リケジョを主な属性として生息していたものの、趣味で学び中のお茶やハーブにブレてみたり、ちょっと科学寄りの情報発信してみたり、まぁ、迷走していた。
でも、”未来の自分に届け” 精神に気づいてからは、変な気負いがなくなった。日々気になったニュースにちょっとだけコメント添えて投稿したり、仕事やらPTA活動に関することをつぶやいてみたり。自由で気ままなお付き合いができている。
1.で書いたことも、まず、Twitterに書き留めていた。
私にとってTwitterは、頭の中からこぼれ落ちていくことを、受け止めてくれる場だ。ちょっと気になったこと、後でじっくり考えたいなと思ったことの置き場。思考のログと書いたけれど、真面目なことばっかりじゃないし、日常を切り取ったようなささいなことだって書き留めておく。
3.Instagramは情緒の置き場
Instagramに関しては、写真メインのSNSであるという点が、私なりの使い方に大きく影響している。
NLP(Neuro Linguistic Programing;神経言語プログラミング)の代表システム(VAKモデル)によると、どうやら私は視覚優位らしい。とある講座で1回話を聞いただけなので、詳しいことはわからないけれど、体感としてなんとなく実感できるところがある。パワーポイントで資料を作る時も、頭の中に先にイメージが浮かび、それに近づけていく感じで作成していくし(文字だけでドラフトするのとかは苦手)、手順を説明する時には、脳内再生された動画を見ながら説明していくタイプだ。
だからかはわからないが、InstagramというSNSは、私にとってとても心地よい。好きだ!という写真で溢れたアカウントは、眺めているだけで幸せになる。綺麗、爽やか、眩しい、幸せ… 感情がポジティブに動かしてくれる。
ならば、自分のアカウントも、そんな写真で満たしてしまえばいいじゃないか、と気づいたのがごく最近。その結果、私のプロフィールは、日々、私の気持ちを整えてくれる場となった。
好きだな、綺麗だな、見ていて心地いいな… そう感じたものを並べていく。私の情緒を作ってくれるものの一部を、そっと切り取って置いておける場。そんな感じで作っている。
4.Facebookはアルバム兼コミュニケーションツール
使用当初から、一番使い方がブレていないのがFacebookだ。地元の友達つながりではじめ、Twitterでつながっていた友人たちとも徐々にFacebookに移行。そこからジワジワと広がって入るものの、基本的に友達は会ったことがある人のみ。共通の知人がいて、リクエストをもらった場合には承認することもあるけれど、基本的に何者かわからないままにつながることはしていない。
フリーランスになった当時は、新しい仕事のご縁があるかもしれないし、もう少し積極的にビジネス面も出してみるか?と思ったこともあったけれど、仕事獲得手段として、私の場合SNSはタナボタレベルの位置づけだなと判断し止めている。
あとは、Facebookが教えてくれる ”◯年前の投稿” が地味に良い。先に書いたように、過去のことは、楽しかった思い出ですらどんどん忘れてしまう。こんなことがあったよね、と家族でふり返るきっかけとして、Facebookさんには大変お世話になっている今日このごろである。まめにアルバム作りとかできない私にとって、とても頼もしい存在。
アメリカで住んでいたのは、Facebook本社の近く。とりあえず、このポーズで写真をとるため、観光しに行った。(なお、GoogleやAppleの本社とは違って、本当に会社!なので、見どころはこの看板くらい)
5.noteは欠片を形に変えられる場所
最後にこのnoteについて。お世辞抜きに一番好きなSNSであり、自分に合っているなと感じている。
以下noteに書いたように、自分のプラットフォームにできるよう、整える努力はしているが、好きな理由はもっと本質的なところだ。
まず、シンプルなビジュアルで、長い文章を投稿できること。そして、TwitterやInstagram、過去のnote投稿を含め、引用をわかりやすく投稿できること。
この2点に尽きる。
このnoteをここまで読んでいただけたならわかると思うが、私がnoteを書く時、ゼロから書き始めるということは、最近ほとんどない。以前に、Twitterでつぶやいていたり、インスタで写真を投稿していたりするネタがベースになっている。過去のnoteでまとめた話が、新しいnoteにつながっていることも少なくない。
つまり、私にとってnoteを書くという作業は、過去あちこちに置いてきた思考や感情の欠片をもとに、自分の思考や情緒に改めて向き合い、深めていく作業なのである。
引用がしやすく、シンプルであるがゆえに長文でも比較的読みやすい(と私は感じる)。noteは、小さなタネを、じっくりじっくり結晶化させていくのにとても適したプラットフォームだと思う。noteがあるからこそ、自分のためにTwitterやInstagramを活用し、後々ふり返り深めるということができているのだろう。おかげさまで、飽きっぽい私が、途中小さなブランクはありつつも、開始してから約2年半、ずっと継続してnoteを書き続けられている。
半年の試行錯誤を経て確立できた、私なりのSNS活用術。これから、年齢を重ね、仕事やプライベートに変化が起こるたび、少しずつ付き合い方は変わっていくかもしれない。でも、”未来の自分に届け” の精神は根底に持ち続けて、これからも投稿を続けていきたい。
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