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カウンセリングノート「エンパスの苦しみから自由になるには??」

今日は予告していた「癒しの抵抗」について書こうと思ったのですが、
昨日の30代女性のMさんのセッションのケースを少し書こうかと思って予定変更です。

カウンセリングセッション、セラピーセッションがどのように進行するのかというイメージもわかると思うので、ぜひ最後までお読みください。

人に会うのが億劫になるのも、暗示のせい??

今回のセッションでは、
「最近、生活するにも活力がなく、人と会うのがとにかく億劫になる」というところから、掘り下げていったら、
4つ前に書いた記事『怒りで酔う!?』で出てきたダブルバインドの呪いが出てきたので、そこからの解放からのスタートとなりました。

ここで、もう一度ダブルバインドの呪いについておさらい。

ダブルバインドとは、
子どもの頃に「あなたは特別」などの快のメッセージと、
「でも、だらしない」などの不快のメッセージが入れられて、
そのメッセージの暗示にかかってしまった状態。

2つの矛盾したメッセージが入ることで、
快の方のメッセージによって、
「なんでみんなわたしの本当の姿がわからないの?」と怒りに酔い、
不快のメッセージによって呪いにかかって、
本当にだらしなくなってしまう。

その呪いが入ると、
大人になっても、しょっちゅう怒ったりイライラすることで
自分の痛みを麻痺させるようになり、
人間関係を破壊したり、
人を尊敬できなくなったり、
すべて「~のせい」と他責で生きるようになり、
依存から自立への脱却が難しくなる、というパターンです。

そんなの言い訳じゃないの?とか、
そんなことが本当に起こるの?とか疑ってしまうけれど、

人の心の動きをニュートラル※に観察していけば、
これは実際に「あるある」なんだろうな~というのがわかります。

※大脳認知と内観(感覚)認知を一致させた状態

セッションの話に戻ると、
快のメッセージと不快のメッセージが何か探ってもらい、

快の方は、「賢い子」、「やさしい子」、「かわいい子」
不快の方は、「あなたは何もできない」、「薄情」、「しっかりしていない」、「だらしない」
が出てきました。

そこで、
「快のメッセージは自由を奪うための”呪い”、
氣づいたら、手放すこともできるし、持っておくこともできる」
と伝えると、
「手放せたら楽」ということでした。

「呪いが解ける」というのは、
潜在意識にあるものを表層意識に持っていく、という作業。
それだけでほぼ解けてしまうことがあります。

次に不快の方のメッセージに向き合ってみます。

「わたしって意外としっかりしている」
「わたしって意外とやさしい」

というのを何回か繰り返し口にしてもらいました。

その言葉で呪いが解ける感じがあるのか、
あるいは、抵抗があるのか、などを探ってもらいます。

Mさん、言っててとても氣持ちが悪く、言うのをやめたくなる(←抵抗)、
とのことでした。

それで、
「しっかりしてしまうとどうなるの?」
「優しくなるとどうなるの?」というのを心に探ってもらいます。

すると出てきたのが、
「しっかりすると依存される」
「やさしくなるとつけ込まれる」。

こういうのを「ビリーフ(信念・思い込み)」といって、
普段は潜在意識化に埋もれているので自分ではそんなふうに思っていることがわからないのですが、
それがあることで、
「しっかりすること」や「やさしくなること」に
ずっと抵抗し続ける、ということが起こります。

次にすることは、その「ビリーフ」の解体です。

普通は、「しっかりすること」と「依存される」は、セットではありません。
「やさしい」と「つけ込まれる」もセットではありませんね。

でも私たちは、いつの間にかそういう方程式を信じてしまうのですね。

なんでそうなるのか、というところをもう少し掘り下げると、
親がそのメッセージを伝えるときって、
「しつけ」ではなく「おしつけ」なんです。

子ども関係なく、すでにある不満やストレスを、
子どもが「しっかりする」「やさしくなる」ことで、
解消してもらおうという親の隠れた目的があります。

そういうコントロール欲求が、エネルギーとして乗っているので、
「しっかりしてほしい」、「やさしくない」と言われた子どもは、
「しっかりしなくちゃ」、「やさしくならなくちゃ」とはならずに、
「そうなるものか」と抵抗します。

分断戦で生き延びるというサバイバル術

だからある意味、
「しっかりすると依存される」、「やさしくなるとつけこまれる」
で、周囲のコントロールから自分を守るのは間違っていない。
実際に、親の隠れた目的を果たすためにしっかりした自分、やさしい自分を出していけば、エネルギーが枯渇してしまいます。

私たちは、こうやってその時々で自分を断片化させて生き延びようとします。この断片化させた資質を「パーツ」と呼びます。
パーツを切り離して分散戦で世界に適応していこうとするのです。
それはある意味必要なサバイバル術だったのです。

しかし、この分散戦は、今では必要ありません。
大人になっても自分パーツを切り離したままでいると、
身体にも症状化して現れるし、感情・心理面でも、日常の関係性の困難として現れるので、とても生きづらいです。

そこで、このビリーフの解体作業⇒パーツの統合を行っていきます。

自分の中で、「しっかりしている」に紐づいているネガティブなものを他にも書き出してもらいます。

例えば、⇒「責任を背負わなくてはいけない」、「嫉妬される」などなど。

次に、
「しっかりすること」がよい資質として働くとしたら?
というのを書き出してもらいます。

例えば、⇒「人間関係がうまくいく」、「生活が整ってくる」、
「仕事の能力が上がる」など。

これを書き出すだけでも、呪いが解放されることがあるのですが、
きつめの呪いの場合は、ここでエネルギーワークに進みます。

私はここで、イスを2つ使います。

一つのイスは、切り離された「しっかりパーツ」が持つネガティブな感情エネルギーを放電していくためのイス。

もう一つのイスは、そのパーツを迎え入れたときに自分の中に取り戻されるであろうエネルギーをチャージしていくイス。

それぞれのイスに座ってもらい、
深呼吸しながら、放電していく感覚、チャージされていく感覚、を感じてもらいます。
「スッキリした」「楽になった」という状態になるまで続けてもらいます。

これで大抵、パーツの統合が完了し、自分の中のエネルギーが書き換わっているはずです。

分断化されたパーツの抵抗

ところがMさんから、「放電が怖い、自分の中からネガティブなエネルギーが出ていくことに抵抗を感じてしまう」というのがさらに表出してきたのです。
これは、一つの「癒しの抵抗」のカタチ。

理由は、ネガティブな感情エネルギーと、自分の同一化、です。
そのエネルギーが自分の一部として慣れ親しんだものになってしまい、
それを手放す=自分を失うようで怖くなってしまうのです。

こういう見方もできます。
私たちは、その時々でストレスフルな状況を乗り越えるための防衛策(分断化)を、当然の対処として何度も反復して使ってきたため、もうそれが役に立たないと頭でわかっていても、それを使わない新しい状態、馴染みのない状態に移行するのは無理だと感じてしまうのです。

そういう意味で、トラウマを克服していく作業、癒しの道というのは簡単には前に進まず、何年もかかるのが普通です。

といっても、このまま放置していけば、個人がバラバラの状態なので、日常でもエネルギーが駄々洩れになってしまいます。

何か次の策を考えるために、わたしはMさんの心身の状態を自分にコピーしてみました。

そしたら、、、

血の気がみるみる引いていって、低体温のような感覚になり、背筋が凍るよな感覚になり、座っているのもしんどいぐらい。
身体が重たくて、手足も自由に動きません。
からだじゅうが重たくて、言葉をしゃべるのさえままならないほど。

首や頭も痛くなってくるし、
思考力もなくなってくるし、
気分もイライラしてくるしで、
このままセッション継続できるのか??という状態になりました。

それを彼女に告げると、
「まさにそれが普段の調子悪い日の状態です。そんな状態になると、本当に寝ているしかない、となります」
「いつも寝ていたい、思う自分はおかしい、甘えているだけと思っていたけれど、それで当然なんですね」
とのこと。

人と会うのが億劫になるのもうなづけるし、
これが日常に頻繁にあるとしたら、
生活する活力がないのも当然です。

そこで、わたしは自分の身体にそのエネルギーをコピーしながらヒーリングを続けることにしました。

エンパス氣質からテレパスへ

10分近く経った頃でしょうか、
身体がかなり楽になり、元の状態ぐらいになりました。

彼女にも確認したら、楽になったということでした。

人の感覚感情が自分にうつったり、自主的にコピーしたりというのは、ミラーニューロンのなせる業で、これは意識的に使うことでヒーリングもできて便利です。
クライアント本人もわからないことも、これによってわかることもあります。
この時わかったのは、
彼女が精神的な境界線がずぶずぶで、無意識に相手の感情や感覚をもらいやすい、ということ。

いわゆる生まれ持ってのエンパス氣質(高共感力を持っている人)です。

大嶋先生の説明だと、子どもの頃から周りの人間関係のストレス処理係をやっている2:6:2の下の2にいるタイプ。
ミラーニューロンハイスペック型です。

この氣質を知らずに持っていることがどれほど大変なことか、苦しいことなのか、今回私がそれをコピーすることで、身をもって体験させてもらったのでした。

前頭葉ゲシュタルト認知の世界だけでその状態で生きていくとなると、
生活の活力がなくなっていき、
ただただ苦しく、生きづらいだけです。

だって、知らない間に掃除機みたいに、周りの人のネガティブな感情を吸い取っているわけですから(しかも、それは処理されずに自分の中に蓄積されていきます)。

過去のトラウマによる断片化もあるから、自分自身の苦しい状態と、今のエンパス氣質が相まって、余計に苦しくなって鬱とか、生活の活力がない、という状態になります。
(生まれながらの”エンパス”ゆえにトラウマが生まれます)。

この場合は、トラウマの癒しと、現在のエンパスへの対処法とどちらも必要になります。

エンパスへの対処としては、
大嶋先生の呪文を唱えてもらうことにしました。
「自我防壁(じがぼうへき)!」、
「浮き輪モード!」
「他人の氣持ちはわからない、自分の氣持ちすらわからない」
というのが、このタイプに効果のある呪文として紹介されていました。
(自分を周りのエネルギーから守ることができるようになります)。

Mさんにもすすめてみたら、
「唱えたらスッキリする感じがある!」と言ってました。

ちなみに、エンパスはテレパス(サイキック、テレパシー能力者)へと進化します。

前回紹介した「癒しの12段階」でいうと、
9段階目で開花する能力です。
私は、エンパスではなかったので、癒しのプロセスを進めていくうちに後天的に得た能力です。

後天的に獲得する場合はテレパスなのだと思いますが、
生まれ持ってのエンパス氣質は、癒しのプロセスが進むまでは、
その氣質に振り回されていまします。

私が今回この記事を書きたかったのは、
自分がエンパス氣質であるのにそれに氣づかずに辛い状態にいる人、
なんとなくわかっているけれど、他の人と感覚を比較したことがないので、それがどれほど苦しい状態なのか自覚していない人、
エンパス氣質の苦しみからどうやって抜けたらいいのかわからない人に、

そんな状態で今までよく自分は頑張って生きてきたんだと、
自分のことをもっと承認してほしいということ。

それから、エンパスの人は、トラウマを癒していく統合の道を進んでいくことで、
その資質があなたを輝かせる資質となるということを理解してほしい、ということ。

もう一つは、
エンパスじゃない人たちにも、もっともっとこういうことを理解してほしい。
5人に1人はエンパスだという話もあります。

この度のMさんは、かなりのエンパス体質だと思いますが、
もう少し軽めの人はもっともっとたくさんいると思います。

ということは、みなさんの周りにも実はエンパスさんが何人かいると思います。

生活の活力がなかったり、
いつも不定愁訴があったり、
イライラして、時には攻撃的になったり、
自己防御が強く、引きこもり気味になっていたり、というのが、
生まれ持ってのエンパス氣質からきているものであるというのが理解できてないと、
間違った対応、アドバイス、反応をしてしまい、
それで本人が傷ついてしまう、ということもよくあります。

見ていると、エンパス氣質同士でも、相手のことが理解できているわけではなく、共感しあえているわけでもなく、
お互いに投影(自分の共感能力を否定して相手に見出す)して、ジャッジしてしまう、ということもあるようです。

それってとても悲しいことです。

助け合って、お互いに高め合っていけば、
そういう能力を活かし合えるコミュニティが作れるはずです。

だから、エンパスやテレパスへの理解ってとっても大事だと思うんです。

みなさんもぜひ、自分の中のエンパス度合いと、周りの人のエンパス度合いをチェックしてみてください。

そして、エンパスの人はぜひ「癒しの道」を進みテレパスを目指して、それを生かしていきましょう。

魂職掘り起こし合いっこオンラインミーティングを開催しました。

ここからは番外編です。

昨晩、初めてのオンラインミーティングで、「魂職掘り起こし合いっこ」のサークル(メンバーシップ限定)が動き始めました。

お互いの魂職をプロデュースするためには、
本質を見抜いていくという資質が求められるため、
まさに、高共感力が必要です。

むしろ、高共感力がないと、自分も魂職に就くのは難しいかもしれません。

そういう意味では、このサークルはエンパスさんたちのサークルでもあるし、
お互いにテレパスへと昇華させていく仲間でもあり、
迎えた新しい時代(龍の時代、皇の時代)にとっても合っているコミュニティだと思っています。

上のリンクを読んでいただいて、もし興味がある方がいたら、
ぜひメンバーシップへの参加をお待ちしています。






















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