九州国立博物館 特別展「生誕270年 長沢芦雪 ― 若冲、応挙につづく天才画家」をもっと楽しめる!おすすめ本5選
京都国立博物館で開催される特別展「生誕270年 長沢芦雪 ― 若冲、応挙につづく天才画家」(2/6~3/31)をもっと楽しめる!
江戸時代中期に京都で活躍し、曾我蕭白、伊藤若冲とともに「奇想の画家」と呼ばれる長沢芦雪(長澤蘆雪とも)。
本展では、「かわいい」と「不気味」を行き来する芦雪の代表作を選りすぐって公開! さらに若冲・応挙など同時代の画家による名品も展示され、芦雪の画業全体を振り返る構成となっています。
昨秋には大阪中之島美術館で開催され、多くの来場者を魅了した特別展が、いよいよ九州に上陸です! 注目の特別展にあわせて読みたい5冊を、CUMAGUS編集部が独自にピックアップしてご紹介します。
本日ご紹介するのは、こちらの5冊です!
①かわいい こわい おもしろい 長沢芦雪 (とんぼの本) 岡田 秀之 著
② 長沢蘆雪 「かわいい」を描く筆(東京美術) 金子信久 著
③ 新版 奇想の系譜 (小学館) 辻惟雄 著
④ ギョッとする江戸の絵画(羽鳥書店)辻惟雄 著
⑤ もっと知りたい長沢蘆雪(東京美術)金子信久 著
①かわいい こわい おもしろい 長沢芦雪 (とんぼの本) 岡田 秀之 著
https://www.shinchosha.co.jp/book/602276/
著者名:岡田秀之(著)
出版社名:新潮社
定価:1,760円 (本体1,600円+税)
B5判変形:128ページ
【ネクストブレイクはROSETSUだ! 江戸のスーパー技巧絵師のすべて。】
愛らしい仔犬から不気味な山姥まで超絶技巧の写実力に、酔いにまかせた早描きも! 新出作品もたっぷりと、「奇想派」の一人として注目を集める絵師のびっくり絵画と波瀾の人生を新進の研究者がご案内します。日本美術史の泰斗、辻惟雄氏×河野元昭氏の「芦雪放談」も必読。画布に現された千変万化の「奇想」を目撃せよ!(新潮社HPより)
② 長沢蘆雪 「かわいい」を描く筆(東京美術) 金子信久 著
https://www.tokyo-bijutsu.co.jp/np/isbn/9784808712907/
著者名:金子信久(著)
出版社名:東京美術
定価:2,970円 (本体2,700円+税)
B5判:144ページ
【蘆雪の「かわいい」の根幹にあるものは?】
江戸時代中期の京都で活躍した長沢蘆雪(1754〜99)の画集。これまでの「奇想」や「千変万化」という形容から離れ、「かわいいもの好き」な側面を全面展開、子供や子犬などのモチーフを満載し、その魅力に迫る。(東京美術HPより)
③ 新版 奇想の系譜 (小学館) 辻惟雄 著
https://www.shogakukan.co.jp/books/09682289
著者名:辻惟雄(著)
出版社名:小学館
定価:5,500円 (本体5,000円+税)
B5判:224ページ
【江戸絵画ブームを牽引!「奇想の画家」を紹介した名著の新版】
半世紀前に刊行された『奇想の系譜』が、新たに図版を加え、さらに4色で大きく見せられるレイアウトに生まれ変わりました。また、若冲をはじめ江戸の絵師たちに起こった絵画をとりまく状況変化を各章最後に新原稿として追記しています。
岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我簫白、長沢芦雪、歌川国芳。アバンギャルドな絵師たちの江戸絵画を約130点も掲載。
江戸絵画ブームの原点となる名著がオールカラー完全版として新登場!(小学館HPより)
1970年に美術出版社から初版が刊行されて以来、多くの作家や研究者に影響を与えてきた名著、奇想の系譜。
現在は、小学館の「新版」のほか、筑摩書房より「ちくま学芸文庫」版で読むことができます。
※記事執筆中、1970年の初版当時に種村季弘氏が寄せた書評が読めるのを見つけました。――マニエリストなら concetto と名づけたにちがいない奇想画に執着しつづけた六人の特異な画家の作品と生涯――怪人タネラムネラに釣られた人はこちらもぜひ。
④ ギョッとする江戸の絵画(羽鳥書店)辻惟雄 著
https://www.hatorishoten.co.jp/items/4873189
著者名:辻惟雄(著)
出版社名:羽鳥書店
定価:3,080円 (本体2,800円+税)
A5判:240ページ
【今やメジャーな「奇想の画家」。芸術の効能は「ギョッ」にある!】
新・奇想の系譜!
底知れない江戸絵画の魅力を美術史の巨匠が縦横無尽に語る。
村上隆氏との対談収録。
2006年秋に放送されたNHKの番組「知るを楽しむ この人この世界」のテキストとして刊行された冊子『ギョッとする江戸の絵画』をベースに、アーティスト・村上隆氏との対談を加え、新たに書籍化する。6人の画家──又兵衛・山雪・蕭白・若冲・蘆雪・国芳を「再発見」した『奇想の系譜』から40年、白隠・北斎が新たに加わり、「新・奇想の系譜」とも呼べる内容で、平易な語り口で江戸絵画の愉しみを存分に伝える。(羽鳥書店HPより)
⑤ もっと知りたい長沢蘆雪(東京美術)金子信久 著
https://www.tokyo-bijutsu.co.jp/np/isbn/9784808710217/
著者名:金子信久(著)
出版社名:東京美術
定価:2,200円 (本体2,000円+税)
B5判:80ページ
【「もっと知りたい」シリーズに蘆雪登場!入門の1冊におすすめ】
江戸絵画を彩る「奇想の系譜」のなかでも特に型破りな絵師として知られ、近年再評価の動きも目覚ましい長沢蘆雪。動物や子どもの愛くるしい表現、独特のゆるさなど、現代人に強い共感を抱かせる蘆雪の魅力に迫ります。(東京美術HPより)
ビギナー向けから古典的名著まで、長沢芦雪の世界を様々な観点から楽しむ5冊、いかがでしたか?
九州国立博物館の特別展「生誕270年 長沢芦雪 ― 若冲、応挙につづく天才画家」は、2月6日~3月31日まで開催です。お見逃しなく!
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