東京国立博物館 建立900年 特別展「中尊寺金色堂」をもっと楽しめる!おすすめ本5選
東京国立博物館で開催される特別展「中尊寺金色堂」(1/23~4/14)をもっと楽しめる!
奥州藤原氏の都、平泉の繁栄をいまに伝える中尊寺金色堂。その建立900年を記念し、奥州藤原氏の初代、清衡(きよひら)が眠る堂内中央の須弥壇に安置されている国宝の仏像11体が東京国立博物館にやってきます!
かつて金色堂を荘厳していた国宝・金銅迦陵頻伽文華鬘(こんどうかりょうびんがもんけまん)をはじめとする工芸品の数々もあわせて展示。
世界遺産・平泉を象徴する中尊寺金色堂、この世の浄土を目指した聖空間を博物館で体感できる!
注目の特別展にあわせて読みたい5冊を、CUMAGUS編集部が独自にピックアップしてご紹介します。
本日ご紹介するのは、こちらの5冊です!
①中尊寺と平泉をめぐる(小学館)菅野 成寛 編
② 中尊寺の仏教美術(吉川弘文館 平泉の文化史 3) 菅野成寛 監修 浅井和春・長岡龍作 編
③ 平泉 北方王国の夢 (講談社選書メチエ) 斉藤 利男 著
④ 奥州藤原氏―平泉の栄華百年 (中公新書)高橋 崇 著
⑤ 現代語訳 義経記(河出文庫)高木 卓 訳
①中尊寺と平泉をめぐる(小学館)菅野 成寛 編
https://www.shogakukan.co.jp/books/09682244
著者名:菅野 成寛(編)
出版社名:新潮社
定価:1,430円 (本体1,300円+税)
A5判変形:128ページ
【中尊寺を見て、歩き、知るための最新ガイド】
岩手県・平泉の中尊寺及び毛越寺を中心に平泉一帯までを案内する最新のガイドブックです。
12世紀初めに奥州藤原氏初代清衡が造営した中尊寺は、2011年に世界遺産に登録され、年間200万人が訪れる、東北を代表する寺院です。
本書は単なる寺社仏閣のガイドにとどまらず、中尊寺全面協力のもと、100点を超える美しい写真を掲載するとともに、第一線の研究者が集結、最新の知見を大変わかりやすく、かつ丁寧に解説することで、歴史的にも美術史的にも深く掘り下げた内容となっています。特別史跡に指定されている無量光院跡や復元が進む毛越寺の美しい庭園の様子なども網羅しています。奥州藤原氏が燦然と輝く金色堂に込めた祈りと秘められたドラマ、さらに寺宝の数々を見るために、知るために、そして歩くために、金色堂修理50年を迎えた中尊寺のすべてがわかる最新にして最適な一冊です。(小学館HPより)
② 中尊寺の仏教美術(吉川弘文館 平泉の文化史 3) 菅野成寛 監修 浅井和春・長岡龍作 編
https://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b555492.html
著者名:菅野 成寛(監修)浅井和春・長岡龍作 (編)
出版社名:吉川弘文館
定価:2,860円 (本体2,600円+税)
B5判:182ページ
【宗教美術から読み解く平泉の信仰】
宗教美術の分析は信仰を明らかにする。同時代の京都の動向や造像の比較とともに、中尊寺金色堂諸仏・経蔵文殊五尊像、金字宝塔曼荼羅、金色堂須弥壇の工芸意匠などを科学調査の成果から検討。平泉の仏教世界に迫る。(吉川弘文館HPより)
シリーズ「平泉の文化史」は全3巻。
「1 平泉を掘る」「2 平泉の仏教史」とあわせて読むと、より立体的に中世平泉の文化を理解できる、おすすめのシリーズです。
③ 平泉 北方王国の夢 (講談社選書メチエ) 斉藤 利男 著
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000195550
著者名:斉藤 利男(著)
出版社名:講談社
定価:2,145円 (本体1,950円+税)
四六判:352ページ
【「北の王者」奥州藤原氏の全貌】
奥州藤原氏の政庁平泉館跡で発見された儀式・宴会用の大量のかわらけ。金、馬、鷲羽の交易で得られた巨富。紛争の調停者として所領支配を保障し、平和の実現をもって家臣団を統合する独自の安全保障体制――。中国大陸までつながる交易網を築き、一宮二十二社制や真言密教など中央の神仏体系を拒否した奥州藤原氏。ヤマトともアズマとも異なるもうひとつの世界を明らかにし、歴史のなかの「東北」を問い直す。(講談社HPより)
④ 奥州藤原氏―平泉の栄華百年 (中公新書)高橋 崇 著
https://www.chuko.co.jp/shinsho/2002/01/101622.html
著者名:高橋 崇 (著)
出版社名:中央公論新社
定価:880円 (本体800円+税)
新書判:272ページ
【平泉・百年の栄華を読み解く】
奥州藤原氏は平泉を拠点として平安末期の東北地方に君臨した。産金をもとに財をなし、京風の絢爛たる仏教文化を花開かせた。初代清衡から三代秀衡へ、支配権はどのように伸長したのか。秀衡の死後わずか二年で源頼朝に攻め滅ぼされたのはなぜか。京都との関わりを軸に、百年の歴史を多角的に検証。併せて、中尊寺金色堂に眠る歴代のミイラの学術調査結果も紹介する。(中央公論新社HPより)
⑤ 現代語訳 義経記(河出文庫)高木 卓 訳
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309407272/
著者名:高木卓 (訳)
出版社名:河出書房新社
定価:880円 (本体800円+税)
文庫判:656ページ
【悲劇の武将・源義経の伝説を現代語訳で読む】
源義経の生涯を描いた室町時代の軍記物語を、独文学者にして芥川賞を辞退した作家・高木卓の名訳で読む。武人の義経ではなく、落武者として平泉で落命する判官説話が軸になった特異な作品。(河出書房新社HPより)
義経伝説、奥州藤原氏の栄華……さまざまな歴史ロマンに彩られた地、平泉と
中尊寺の世界を様々な観点から楽しむ5冊、いかがでしたか?
東京国立博物館 建立900年 特別展「中尊寺金色堂」は、1月23日~4月14日まで開催です。お見逃しなく!