ひのした

大学で日本近代史を勉強しています。博物館が好き。博物館日記を書いていきたいです。

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最近の記事

推しの結婚を祝いたい

一番元気をくれたアイドルが結婚した。とてもめでたい。自分も素直にうれしかった。 大学の帰り道にWeddingFunkを聴いて口ずさむくらいには嬉しかった。 報告から一日経ったあたりで寂しさが出てきて、そんなときにファンクラブのメッセージが更新されて、解釈を巡ってX(旧Twitter)にいるファンの人たちが苦しんでいるのが目に入った。 初日に私が読んだのはグループのファンクラブメッセージで、ソロではWeddingFunkで祝ってほしいというメッセージがあったことを見落としていた

    • 堂本剛・平安神宮奉納演奏の記録と愛について

      堂本剛が教祖にみえることがある。 ソロでバラエティ番組に出るとき、ほかの出演者に冗談半分で拝まれる場面を何度か見た。 穏やかな口調と、彼の生き方を表すようにとても繊細で独特な言葉選びがそうさせるのだと思っていた。 剛くんはファンに「自分に依存しないで」と繰り返し言っていて、私は「正しいファン」でいられるように心がけてきた。「悲しくなったらエンドリケリーのライブに来てね」と語りかけてくれるから、ライブを生きる意味にしてもいいかな?ライブのために生きるって依存じゃないのかな?

      • 杉本博司に、会いに行く

        「この作品のために東京から来ました!」 先日京都中央信用金庫で開催された、ブライアン・イーノのインスタレーション。その来場者ノートに書いてあった一言。他にも、このためにわざわざ京都に来たというメッセージ、彼の作品に救われたという心の叫びが書かれていた。 私自身はあのインスタレーションのために新幹線に乗ろうとは思わない。よく分からなかった。アートって本当にお金持ちの遊びでしかないんだろうな、なんて思いつつ、自分もアートのために姫路に行ってきた。 実は先週も行こうとしていた。

        • 歴史研究の加害性を思う

           会田誠氏が好きになれない。彼を知ったのは、大学の授業で出た緊縛シンポジウムの話から。先生は何でも炎上する今の風潮は…という語り口だったが、彼の作品を見たら、女性として受け入れられないものがいくつかあった。  彼の一部の暴力的な作品を擁護する人は、クリムトを引き合いに出したり、「”アート”を分かってないやつらが”勝手に入りこんで”きたのが悪い」「”外野”のせいで”アート”が駄目になる」等々言っていた。たしか二年前。  一部の人々は、アートとはそういうもの、社会に迎合してい

        推しの結婚を祝いたい

          MIHO MUSEUM 見学記

          10月17日、雨。 念願のミホミュージアムへ行ってまいりました 前々からウワサは聞いていたのですが、気軽に行ける距離ではなく 宗教団体のイメージも強かったため私にとっては謎に包まれた美術館でした。 レンタカーを借りていったのですが、山の中にあってたどり着くのも大変。まさに巡礼。 まずは有名な(?)トンネル。雨が強めに降っていたのですが、トンネルに入った途端音が遠くなりました。音を吸収する構造になっているらしく、しかも入ってしばらくは出口が見えないため、別世界への入り口

          MIHO MUSEUM 見学記

          群馬県立歴史博物館・見学記①

           8月13日、お盆休み。綿貫観音山古墳関連の展示をやっていると父から聞き、群馬の森に来た。期待をふくらませながら歴史博物館に入る。  コロナ対策は予約制・人数制限・手指消毒・マスク着用と連絡先の記入。当日に予約が必要なことに気づいたが、空きがあったので運よく待たずに入ることができた。予約していない旨を伝えても、職員の方はみな暖かく迎えてくれた。 「綿貫観音山古墳のすべて」  まずは今回のお目当てである企画展へ。お盆ということもあってお子さん率高め。楽しそうに展示を見てい

          群馬県立歴史博物館・見学記①

          検察庁法改正に伴う芸能人の発言

           コロナだらけのニュースが一転、ツイッターは検察庁法改正案の話題でいっぱいだ。 そんななかで特に目立つのが“著名人”の抗議ツイートである。  それぞれに大きな反響が寄せられている。「芸能人として声をあげにくい中ありがとう」との意見もあれば、「政治的発言するなんてがっかり」「イメージ崩れた、ファンやめます」といった批判まで。  検察庁法改正案の議論は引き続きSNSと国会で続けてもらうことにして、ここでは「著名人が政治的発言をすること」に関して私見を述べたい。  初めに、私

          検察庁法改正に伴う芸能人の発言