わたしの線維筋痛症 回復記③〜鍼灸院の治療と水泳編〜
鍼灸院での治療START〜仙腸関節症?〜
母が探してきた鍼灸整骨院。そこでわたしは週に2回、電気針での治療を受けることになった。
そこでは仙腸関節症という診断をされたが、当時の私の症状は骨盤(仙腸関節)だけではなく多岐に渡っていた。
膝/足首の痛み、しびれ
首の痛みが強く、枕が合わず夜も眠れない
顔の筋肉の強ばり
目元の痙攣が止まらず、夜も目を閉じられない。また、ふつうの光も眩しいと感じるようになり、涙が止まらない日もある。
自律神経の症状。胃腸の不調。食事もできず、汗が止まらない。
などなど。
※あくまでも医師ではなく整骨/鍼灸院の院長の診断なので仙腸関節症という診断が正しいのかはわからない。
しかし、その先生はわたしの身体をぐるっと見渡し簡単に触診しただけで、わたしの身体の痛みがある箇所を次々に当てていった。今までどの整形外科の先生達も、ここまで正確に痛みのある箇所を見抜けた人はいなかった。
「この先生なら、わたしの身体を治せるかもしれない…!」
淡い期待を抱き、数ヶ月その鍼灸院で治療を受けることにした。
結果として、電気針の治療はとてもよく効いた。
体中のこわばりにはかなり効果があったし、固まっていた足首も動くなりようになり、少しずつ日中に散歩ができるようになった。
治癒への期待は確信に変わり、その鍼灸院に通い続けることを決めた。
しかしそれが長い長い長い付き合いになるとは、その当時はつゆほども思わなかったのである。。。
プールでの運動を勧められ…(ここから少しずつ良くなっていきます)
鍼灸に通って数ヶ月。
針の治療もだいぶ慣れてきていたころあいで、先生からリハビリとしてプールで運動することを勧められた。
当時の私は、身長が160センチを超えているにもかかわらず、体重が50キロにも満たず、半分寝たきり状態だったため、筋肉がなくなりガリガリになっていた。
関節の可動域を広げつつ、なおかつ骨や関節を支える筋肉がしっかりつけば、痛みが減るとアドバイスを受け、水中ウォーキングから始めることにした。
線維筋痛症には水泳が効く!?
当時は知る由もなかったが、線維筋痛症者における運動療法として水泳が推奨されている。
また、こちらの記事がまとまっていて参考になります。(英語)
Study shows swimming is an effective part of the treatment for fibromyalgia
こちらの記事によれば、水泳はウォーキングと同様に線維筋痛症に医学的に効果があると立証された。
また水泳(泳ぐこと)だけでなく、水中ウォーキングでも同様に効果があるそうだ。水泳は有酸素運動として衝撃が少なく、膝関節に症状がある人でも問題なくできるのでおすすめとのこと。同じ有酸素運動でもボクシングのような痛みを引き起こすような運動は避けるべき、と医師が明言している。
私は入会したジムのトレーナーのすすめもあり、水中ウォーキングを20分、週に3回ずつから始めることにした。
最初は、20分も水につかっているだけでヘトヘトになり、陸上に上がると身体が鉛のように重かった。でも、不思議と節々の痛みは軽くなって、動きやすくなっている。
そう、絶大な効果を感じたのである。重力を感じずに関節に負担をかけずに筋肉が増やせる。またゆっくりと歩くので筋肉の筋も伸ばしてストレッチ効果もあった。
私がここまで回復できるようになったのも、ひとえにプールで運動を始めたおかげと言っても過言ではないと思う。プールに行った翌日は、健康な時とかわらないくらい身体が軽い。痛みからも解放されている。運動を続けていけば、きっと治るかもしれないという思いが確信に変わった瞬間だった。
プールでの運動はここから私のライフワークになった。
まだまだ健康な頃の大学生活に戻るのは遠い日々
プールの運動と鍼灸院での治療。この2つを並行して続けることで、カチカチに固まっていた関節は少しずつ動き始めた。そして痛みも少しずつであるが、軽減していったように思う。
当時は大学を休学していたが、このまま治療を続けていけば良くなるのではないかという、かすかな希望の光が見え始めた。精神的にもかなり参っていたが、少しずつ回復していく身体の様子を見て、自己肯定感も取り戻し始めていた。大学を2年ほど休学した後、復学を決めた。
しかし、いざ自分が20代の大学生とともにキャンパスに復帰した時、自分の体はまだまだ健康な成人とは程遠いものだと思い知るのである。
にしても、治るまでめっちゃ時間かかるねぇー。
④へ続く……
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