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[Cultivate the future maniwa 2022]メンタリング&ビジネスモデル構築ワークショップを真庭市で開催!

11月に行われたキックオフ・アイディエーションワークショップから1ヶ月。

12月10日(土)11日(日)に行われたメンタリング&ビジネスモデル構築ワークショップは、各チームが試行錯誤しながら、それぞれのアイデアを具体的なものに磨いていく2日間でした。

ビジネスメンターとして参加いただいた藤田圭一郎氏(創業期のスタートアップへ投資を行うベンチャーキャピタルファンド「Setouchi Startups」のファウンダー)にアドバイスをいただき、アイデアのビジネスモデルを構築した、熱気に包まれたワークショップの様子をお伝えします。

<DAY1>

1.アイデア選定及びブラッシュアップ

まず、アイデアのパーパス(アイデアの存在価値)・アイデア名などを定め、ロードマップに落とし込むことで、今後の実現に向けた根幹の部分を作り上げていきました。

また各チームそれぞれ、メンターの藤田さんへアイデアを共有しフィードバックを受け、最終的なアイデアを2つまでに絞りました。

メンターとして参加された藤田圭一郎氏。
有限会社フクモトタクシーさんとSpatial Pleasure鈴木さんのチーム。
チーム内で生まれたアイデアをシートを使って棚卸ししていく。
1回目のワークショップに続き高校生も参加しました。
沢山の試作品を持ち寄り、今後の方向性を検討しました。

2.「TO BE」と「TO DO」を考える

後半では、考えたアイデアのロードマップを作成しました。

先に「TO BE」(ありたい姿・なりたい状態)を考えた上で、「TO DO」(やるべきこと)を設定し、この先にどのようなアプローチをしていくかを模索しました。

説明に用いた、作成例。木のスプーンを売るというビジネスアイデアの例。
各チーム、藤田さんのフィードバックを元に、アイデアをブラッシュアップしていきました。
0867と鈴木さん(武蔵野美術大学 准教授)のチームは、
ワークとは別に、染色のワークショップを行い、商品イメージを具体化していきました。

3.中間共有と交流会

DAY1のワークショップを終え、各チームが中間共有を行いました。
また、初日の夜は交流会を実施し、前回のワークショップに続きチームを超えた交流の時間となりました。

今回は12月の開催ということもあって、おでんを囲んでの交流会に。
参加者の交流が図れるのもこのプログラムの魅力だと改めて感じました。

<DAY2>

1.ビジネスモデルの整理と構築

DAY2のワークショップでは、ビジネスモデルと今後の事業体制について考え、時間が余ったチームは、カスタマージャーニーマップを用いて、顧客とのコミュニケーション戦略(どのように認知させ、売り、ファンを生み出すか)を考えていきました。

DAY2のワークショップがスタート。
ビジネスモデルの整理には「ビジネスモデル図解シート」を利用
(有償購入し、利用しています。)
0867チームは1日目に続き染色の実験。
こちらは武蔵美校内でゲットした枇杷(通称 ムサビワ)を用いた板染めを高校生も体験。
ブレイクタイムでは、きよとうファームの平泉さんより、
今回は高級梨を振る舞っていただきました。

2.各チームの発表

最後に各チームブラッシュアップしたアイデアの発表を行いました。
各チーム具体的になり、あとは走り出すのみとなりました。

【0867 × 鈴木純子(武蔵野美術大学 准教授)】

●ワークショップ
… 染めの体験を通して、染める作業へのハードルを実感した。Tシャツよりも手軽に染めが可能な「てぬぐい」を取り扱うプロダクト(アウトプット)に据える。

●最終アイデア
…自分で染めることのできる「てぬぐい」
(購入者が自分で染められる「てぬぐい」をプロダクトとして販売。染める方法が記されたシートを添付。別途、染めのワークショップ開催も検討。環境問題などの啓蒙も踏まえたプロモーション動画の作成も行う)

【フリーズドライ工房まにわ × 株式会社HONNOW】

●ワークショップ
…たくさんの試作品から、アイデアの可能性を模索し、フリーズドライで実現できること、できないことが見えてきた。

●最終アイデア
…営業資料の作成と、アウトドア企業への営業の開始
(自社開発よりも受注に注力した体制がスムーズであることと、アイデア実現までに少し時間を要することを考慮し、まずは営業資料の作成を優先することとなった。)


【株式会社ココロの保健室 × トヨタ・コニック・プロ株式会社】

●ワークショップ
… ワークを通じて、アイデアの方向性を決めることができる。

●最終アイデア:子供たちの「できっこない」を「やってみよう」と思えるカフェの開催をアウトプットとする「おかねの学校」。トヨタの車を使い地域の声をヒアリングし、ディーラーでのカフェ設立をゴールとする。
(カフェ運営が可能な車の手配とマネタイズが次の課題となっており、それをクリアできれば実現する可能性が高い。)


【きよとうファーム株式会社 × 株式会社ライズ・コンサルティング・グループ】

●ワークショップ
…きよとうファームの施設見学に再度時間を使うなど、チームの関係性を築くことができ、アイデアの絞り込みも進んだ。

●最終アイデア
…廃棄されてしまう梨をフリーズドライ製品としペットフードに転用する。
(ペットフードとしての梨に需要があるのか。また、実現可能なのかが今後の課題)


【有限会社フクモトタクシー × Spatial Pleasure  鈴木綜真】

●ワークショップ
…既にアイデアは固まっており、ワークの流れに沿ってスムーズに設計を詳細化していた。

●最終アイデア
…JR姫新線(鉄道)を廃止した場合のインパクト分析とデータ解析ツールの展開。
(データ分析ツールを広めていく為のファーストステップを上手く見つけられた様子)

<2月に行われるピッチイベントに向けて>

11月と12月の2回にわたって行われたワークショップを終え、「種」だったアイデアが「芽」になっていく過程を間近で見させていただきました。

そしていよいよ、2月のピッチイベントに向け各チームがアイデアの実現に向け、動き出していきます。

それぞれのチームがお互いのアセット(長所)を活用し、足りない部分を補い合うことで事業のアップデートを図っていく。個性あふれる5つのチームそれぞれのアイデアはどれも期待が持てる、そして胸が高鳴るワクワクするものになるでしょう。

真庭市内と都市部の事業者によって芽吹いた新しい未来が語られる日はすぐそこに迫っています。

ピッチイベントは配信を行い、多くの人にご視聴いただけるようにいたします、ぜひお楽しみにお待ちください。詳細は1月下旬頃、プログラムのWEBページにてご案内します。
https://lab.org/consortium/cultivate-the-future-maniwa-2022


「Cultivate the future maniwa 2022」

「GREENableな真庭の未来を創り出す。共創の土壌を耕す。」をコンセプトに、真庭市内の事業者と都心部の企業が共に、SDGsの視点から真庭の未来に繋がるイノベーション創出を目指すプログラム。

▼プログラム WEBページ

▼主催

<岡山県真庭市>

真庭市は岡山県の北部、鳥取県境に接する人口5万人弱のまちです。「安心安全」そして「持続可能性」をキーワードに、全国に先駆けて木質バイオマス発電や生ごみの液肥化を核とした資源循環型の生活基盤の整備を進めています。
また、多様性を受け入れ、住む人が、いつまでも住み続けたいと思える「多彩な真庭の豊かな生活〜真庭ライフスタイル〜」の実現に取り組んでいます。

真庭観光局 Instagram:https://www.instagram.com/maniwatrip/

<株式会社ロフトワーク>

すべての人のうちにある創造性を信じ、オープンコラボレーションを通じてWeb、コンテンツ、コミュニケーション、空間などをデザインするクリエイティブ・カンパニー。グローバルに展開するデジタルものづくりコミュニティ「FabCafe」、素材の新たな可能性を探求する「MTRL(マテリアル)」、オンライン公募・審査でクリエイターとの共創を促進する「AWRD(アワード)」などのコミュニティやプラットフォームを運営。様々な才能と共創することで、幅広いクリエイティブサービスを提供する。
https://loftwork.com/

▼原稿執筆
真庭市地域おこし協力隊/ライター 酒井悠

岡山県真庭市在住のライター。東京生まれ東京育ち。プロモーションと地方創生の仕事をする中で、縁あって2022年5月より岡山県真庭市の地域おこし協力隊として働く。

前職で、地域の観光分野の課題解決となるサービスを提供しており、全国の様々な自治体の実態を知り、企画やライティングといった分野で案件に参加。

その中で、そこに住んでいる「人」や関係する「人」が大事であると気付かされ、真庭市では、外から来た人間だからこその視点を活かし、ライターとして真庭の人の個性を理解しマッチングさせていければと考えている。


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