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最高の仕立て屋さん


ある小学生の男の子が急な雨に降られて、ずぶ濡れになって家に帰ってきました。

お母さんは、男の子をすぐにお風呂に入れて風邪をひかないように早目に寝かせました。

次の日いつものようにお母さんが起こそうとしたのですが、男の子は起きることができません。
起きようとしても布団の上から動けないのです。

驚いた母親が医師に見てもらったところ、進行性の筋ジストロフィーであることがわかりました。

『この子は長くても20歳までしか生きられない』

と医師に言われました。

その夜、お母さんはお父さんに子供の病気の事を話したのですが、
寝付けなかった男の子は自分が20歳までしか生きることができないという話を聞いてしまいました。

その後男の子は車椅子に乗りながら学校に通いました。

中学生になる頃、お父さんが男の子に、

『将来、何になりたいんだ?どこの中学に行きたいんだ?』


『僕をもうこれ以上騙すことはやめてほしい。

僕が20歳までしか生きられないことは、話を聞いて知っている。

僕は、学校の先生が【1日に1つ良いことをしなさい】と言ったので、
1日3つ良いことをしようと思う。

そうすれば、60歳まで生きたのと同じになるから…。』

と目に涙を浮かべながら話しました。

驚いて何も言えないお父さんに男の子は、

『僕は中学には行かない。
それよりも洋服の仕立て屋になるために見習いに行きたい。
死ぬまでにお父さんとお母さんにおそろいの服を作って、
着てもらった姿を見てから死んでいきたい』

お父さんも子供と同じ涙が出てきました。

そしてこの息子さんは死ぬまでの間にお父さんとお母さんの服を
部屋着用とデート用のおそろいの服を作って、

自分のお葬式でお父さんお母さんに着て欲しい服も作りました。

その黒い服の裏には白い縫製で3つ書かれていました。

『ありがとう、僕はお父さんお母さんを忘れない。お
父さんお母さんも僕を忘れないで』

『1日3善したけれどお父さんお母さんより先に死ぬなんて
 悪い事を最後にしてごめんなさい』

『お父さんお母さん、二人の子供で良かったです。
動けなかったけど人間として育ててくれてありがとう』


思わず涙する感動秘話  より


このお話のあとに、人の命の重さを思うと
軽々しくいえませんが

私は長生きすることだけがいいことだと思っていないので、
精一杯の真心で生きぬいた生き様を尊敬します。

一日三善なんて なんて素敵な実行力

親より先には…断腸の想いと察しますが

日々身体が思うように動かなくなる中で、
服を仕立てることで
自分のあかし残し
両親への感謝を表す。

なんて素敵なご家族だろうと敬意を表します。

自分の人生生きぬくことが
どんなに難しいことかと感じてます。

家族の間で愛が溢れていることも
当たり前ではありません。

今この瞬間ときに精一杯生きること
本当に素晴らしいことです。

病いをはじめ艱難辛苦様々あることと思いますが
自分に降りかかったモノは
必ず
自分の生き様にプラスになるものであると
心して生きること。

私だから
あなただから
すべて良きことになる。

こんな覚悟して生きる❣️

生かされていることに感謝❣️


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