世界の餃子らしき料理探究〜モモ〜
「餃子らしき料理探究」、早くも第2回です。
少しでも興味を持ったことは、興味を失う前にいけるところまでいくことで、気づいた時には沼にハマっているもの。
逆を言えば、少し興味がある時に少し放置すると、あっという間に興味があったことすら頭から消えていってしまうもの。
餃子という括りの中で、今まで特別に注目してこなかった他国の餃子について、興味の赴くままに探究し、未知なる餃子の世界を発見したいという気持ちです。
そんな私の興味関心事情はさておき、今回のテーマは「モモ」です。自分の名前とほぼ同じ名前の料理に対して、食べたこともないのに親近感を持っておりました。
モモとは?
そもそも「モモ」とは、チベットで発祥し、ネパールに伝わった料理。ネパール語で「カジャ」という軽食の代表的な料理です。
餃子や、小籠包に似た形をしており、蒸したものが一般的です。皮は小麦粉(薄力粉)と水をこねて作られ、餡の具材は、ネパールやチベットでは水牛がよく使われます。
ヒンドゥー教徒が多いネパールでは、牛は神様の眷族とされ、神聖で食べてはいけないものとの位置付けですが、水牛ならば食べても良いとされています。
前回のテーマ「ペリメニ」は家庭料理であったのに対し、モモは、作る手間がかかることから家庭での通常食ではなく、特別食であるとのこと。価格としては1皿40ルピー(日本円64円)ほどで、屋台などで食べることができるので、高価な意味での特別ではなく、屋台飯的なイメージなのではないでしょうか?(ネパール料理有識者の方教えてください)
モモを実食!
今回は、三河島の「GURAS」さんというネパール料理屋さんへ伺いました。
店内は、私たち以外に日本人はおらず、異国のレストランに迷い込んだかのような気持ちに。
アチャルモモ(蒸したモモ)、スープモモ、フライドモモ、オープンモモなど、様々な種類のモモを食べることができました。
一口サイズの丸いビジュアルは一見、小籠包?と思ってしまいますが、一口食べた瞬間広がるスパイシーな香辛料の香りで、ネパールへトリップします。
基本的にスパイスがたくさん使われていて辛い味付けになっており、食べていると身体がホカホカしてきます。スパイスも中国料理などから感じるものとは異なり、いわばカレー味。
メニューによっては、青唐辛子がたっぷり使われ、油断すると顔が赤くなるほど辛いモモもありました。
蒸したり茹でたり揚げたり、調理法が様々あるところなど、餃子との共通点はたくさんありましたが、風味や味付けが馴染みないこともあり、異国料理を食べている感覚が強いですね。
皮は薄皮でもちもちとしており、肉汁たっぷりジューシーなところは少し小籠包っぽさを感じました。
世界の餃子らしき料理を食べるときは、小籠包や、焼売の定義も同時に考えなくてはならないのでは、、?と新たな扉を見つけてしまったのでした。
ももこの餃子らしき料理の探究は続く。。
(文/ももこ)
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