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国境でのパスポート紛失の悪夢

パスポートを失くした時は焦った。

意外に身近にいらっしゃるようで。
盗難も少なくない。
しかし、国境でそれが起きると、状況は
更に深刻です。

パスポートは、国外での身分証明書です。
これがないと、飛行機に乗ることさえできません。

うっかり紛失したら。
考えてたくないほど面倒な事態を招きます。
大使館のある都市でなければ、パスポート再発行には
多くのストレスが伴います。
幸いなことに、紙幣とは異なり、他人にとって価値がないので、
盗難されて捨てられることも。

取り上げれる。意図的に。
本当に怖くなりました。
当時の東ヨーロッパはまだ不安定でした。
仲間と国境を越える必要があったので決して観光ではない。
大使館のある都市でない場所でパスポートが無くなると、
混乱がしかありません。

国境で「待つこと数時間」だけだと思っていました。
でも実際には待機中には常に不穏な雰囲気が漂っていました。
そのうち、他のメカニックが騒ぎ出しました。
どうやら、国境でパスポートを預けなければならないと
いうことになったようです。

パスポートを渡すと聞いた瞬間、非常に緊張しました。
今ならスマートフォンで状況を記録可能ですが。
当時はデジカメもほとんど持っていなかったため、何の
証拠も残せませんでした。

パスポートが取り上げられると、行動が制限されます。
国境での待機中にはトイレもありませんし、食事も
取ることができません。
そのうちに私たちのトラックも調査対象に。
もちろん違法なものは積んでいなかったのですが、
この状況で何が言われるか分からないので、仲間同様、
かなり神経を尖らせていました。

結局、私たちのパスポートは無事に返却され、
その日のうちに国境を越えることができました。
その晩、冷たいビールは格別なのは言うまでもなく。

仕事においても、予測不能な出来事が
発生することはよくあります。

それは突如として起こる可能性があるのです。
こうした状況において外国はすべてが予測不能。
しかし、パスポートが取り上げられるという
想定外の事態」は、私にとっては本当に怖いものでした。

通常は服の内ポケットに保管し、紛失や盗難の心配は
ほとんどありません。
だからこそこの出来事は忘れません。
私に重大な警鐘を鳴らしましてくれました。

子供のころに学んだボーイスカウトの教え、
備えよ常に」という言葉が浮かびます。
備えあれば憂い無いは本当に起こった時にこそ
実感します

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