cucumuのニットができるまで - Hess -
近年では生活様式が変わり、服に対する考えにも変化を感じます。
在宅ワークやおうち時間が増加する中、“きちんと感”がありながら“リラックス感”もほしい。
さっと羽織れるジャケットのようなニットをつくりたいと考えました。
“きちんと感”
まっすぐにつづく編み組織はしわになりにくく、セット性の高い仕上がりに。
カジュアルになりすぎないよう、7G(ミドルゲージ)で編みました。
ニットは伸縮性の高さが特徴にありますが、
ジャケットのようなしっかりとした生地に近づけるよう
両畦に少し工夫を加えて編み、伸縮性を抑えました。
型崩れがしにくく、アイロンのスチームで簡単に整えることができるのも特徴です。
また、この編み方はトップクラスの厚みをだせる方法でもあり、
ミドルゲージの密度ながら、まるで5G(ローゲージ)のような厚みとなります。
適度なハリ感があることも、ジャケットに近い着こなしのできる理由の一つでもあります。
ニットの性質上、編み始めと編み終わりは広がりやすいため、
裾、袖口はリブ編みに切り替えることで広がりを抑えました。
前立て部分は重力でだれやすくなるため、裏側で編み方を工夫している部分もちらほら。
編み続きにみせる自然な切り替えと、ボタンなどの装飾は付けない
ミニマムなデザインに仕上げました。
“リラックス感”
自宅でもストレスなく着用できるよう、着心地の良さも調整を重ねました。
袖幅はゆったりと、肩がすこし落ちるようにすることで袖ぐりが下がり、
肩や腕が動かしやすいデザインになっています。
ホールガーメント製法ならではの引っ掛かりのない、滑らかなラインで編み上げました。
余計な凹凸がなく、ストンと軽やかにあなたを包みこみます。
オンでもオフでもさっと羽織れるHessはユースフルなニットです。
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