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フィードフォースのnote編集部に参加した私が、健やかな写真撮影をするために準備した6つのこと

この記事では、インタビュー写真撮影に関して「全然わかりません!!」という方へ向けて、私が分かりやすいなと感じた撮影ノウハウの記事をご紹介しながら、実際に取り組んだ6つのプロセスをご紹介します!

逆にカメラの設定方法や写真撮影、レタッチなど技術的な内容に関しては、プロの方が執筆された分かりやすい良記事が世の中に溢れているため、この記事では割愛させていただきます。

この記事を執筆することになった経緯

せっかくなので私が行なっている撮影プロセス6つのご紹介の前に、なぜこの記事を書くことになったのかを語らせてください。

申し遅れましたが、簡単な私のプロフィールがこちらです。

コードネーム:378(フィードフォースのnote編集部 撮影担当)
2019年5月に株式会社フィードフォースへジョインし、フィード広告の技術的な部分を扱うディレクターを担当。
[ひとこと]
フィードフォースに入社後、謎のあだ名が増えすぎて困っています。
378の読み方?ご想像にお任せします。

フィードフォースに入社し、会社の文化や魅力に触れた私は「もっと会社の魅力を発信していく部分にもかかわりたい!」という想いが日々強くなっていました。
そんな想いと時を同じくして、採用メディアとしてnoteを運用したいという人事部が有志の編集部メンバーを募ったのをきっかけにチャレンジしてみようとジョインしました。編集部に関してはこちらをご覧くださいね!


メンバーの募集面談の場で、学生時代に写真撮影がスキだったことを伝えた瞬間「じゃあ撮影担当で」と簡単に役割が決まりました。

とはいえ、もちろん、写真を専門に勉強してきたわけではなかったため、実際に調べたり撮影したりする中で、上手くいかなかったところや、準備不足だなと思ったことを整理して、撮影へ活かしていきました。また、「これだけはやっておくべきだな」と思ったことを社内向けにノウハウ記事として発信していました。

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そんな中、昨年12月に編集部の議事録で、編集長から突如指令が。

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…執筆を振られることは完全に想定外でしたが、note編集部カメラマンとして活動した最初の3ヶ月間で調査・実践したことが、誰かの役に立てば…と思って筆を取ります。

そもそも「インタビュー写真ってカメラにスイッチ入れてシャッター押すだけじゃないの?」と思ってる方、いらっしゃいませんか?

半年前の私がまさにそうでした。「カメラの扱いには慣れてるから大丈夫だろう」と思って臨んだ最初の撮影では、写真は撮れたものの、撮影前の準備不足によりいろんな方へご迷惑をおかけしたことがありました。
いくら準備をしたところで、本番ちゃんと写真が撮れていなかったら意味がないのですが、撮影にまつわる知識がない状態では、何をどう気をつけたらいいか?なんて分かりません。

さてここからが本題。この事前準備さえしておけば、健やかに撮影が進められるなと感じた6つのプロセスです。

1. 「インタビュー写真」の撮り方を調べまくる

最初から「何言ってるの?」と思われるかもしれませんが、「カメラの設定って?インタビュー写真って何?」となったら、分からないことはとりあえず調べましょう。「ググる」という言葉が出回っていることからも分かる通り、カメラや撮影の基本的なことはGoogle先生に聞けば出てきます。

とはいえ、知識がない状態では、「ググったものをさらにググって…」なんてしているうちに時間が大幅に取られて心が折れた、なんて経験、ありませんか?ここでは、プロのノウハウ記事がたくさんある中でも、特にど素人でも図や説明が分かりやすい!と感じたものをご紹介します。

[構図]

身に覚えがありすぎて読んでいる途中で何度か心が折れかけましたが、本当に最低限のポイントだけが絞り込まれてるので、お急ぎの場合はこれだけでも読んでおくと良いです。特に「わからないうちに撮りがちの構図」と「構図をカイゼンしたことでこう変わる」というポイントが実際の写真で分かるのでオススメ!

[カメラの設定]

一眼レフにはちょっと慣れてきたけど、「撮ったらなんか思うてたんと違う!!!」ということが多い方はこちらの記事を参考に、設定を調節してみたり、撮り方を変えてみると良いかと思います。株式会社LIGさんの記事は説明がとても丁寧で、撮影設定などが細かくノウハウとしてまとめられているので一読しておくとよさそうです。

[撮影時にできるちょっとした工夫]

「撮影自体は慣れてきたけどもっといい感じにしたい!」などちょっとした野望を抱いた方にはこちら。レタッチせずにいい感じに撮れる、「え、これだけでいいんだ!」というコツが盛りだくさん。

[ポーズ]

「自然なポーズを自然にやってくれ」というふんわりした要求ほど、被写体となる方々にとってハードルが高いものはありません。そんな時はこちらの記事を参考にしましょう。執筆されている方のディレクションが非常に的確で具体的、かつわかりやすいです。具体的なポーズなのに「あら不思議」。記事の通りにやってみると、ちゃんと自然なポーズに見えてきます。

ちなみに私はよく「ろくろを回してください」というディレクションを使ってましたが、ろくろを回すポーズは難しいようで、表情が硬めになってしまい、、思わず笑顔になるディレクションを引き続き模索していきたいところ。

2. 撮りたい写真のイメージの確認とすり合わせ

「いざ撮影してみたら、撮ってほしい写真に関して、認識がズレていた!!」なんてことを防ぐために下記のようなことを聞いています。

[何に使う写真か]
縦なのか横なのか、サイズはどれくらいかスマホでも良いのか一眼レフでちゃんととるべきかなどなど、利用する条件を確認するだけでも写真を用意するための条件が定まってきます。

[どんな写真がほしいのか]
仮イメージの写真を見せて確認をとるだけでも、「こういうのを撮る!」という共通認識が作れるので、特に写真撮影に慣れていない方は、この段階でしっかりすり合わせておくことをおススメします。

ちなみに私の場合は、社内のインタビュー写真がある程度何枚も過去に撮られていたため、その中でも「ここ、使えそうだな」という構図を片っ端から集めて、撮影スポットごとに構図を分類した記事を作って、依頼された時には必ず「どれがいいですか?」と聞くようにしてます。

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写真を依頼したいけど、「構図なんて分からないよ!」という方でも、実際の写真を見せながら「この中でどのイメージを使いたいですか?」と聞いてしまえば、構図に迷うこともありませんよね?

※ 今後は会社近辺で屋外でもいい感じに撮れるスポットまとめ記事の作成をするという野望を抱いています。。。


3. 被写体となる方への日程調整と服装・持ち物のお願い

4つめのプロセスである『撮影場所の確保』と同時並行で、被写体となる方との日程調整や、当日の服装・持ち物のお願いをしましょう。

ここで「なぜ服装…?」となる方もいるかもしれませんが、

・複数人で撮影するようなメインビジュアルに使用する写真の場合、服の色が被らないようにすることで、画面が華やかに。
・服装の素材に気を配ることで、レタッチ時に余計な工数がかかってしまうことを避ける。

などなど、服装を事前にお願いするだけで、撮影後の画像修正の手間や仕上がりがずいぶん変わります。2つ目のプロセスで使いたい写真のイメージがきっちりつかめていれば、依頼などもスムーズにできますね!

4. 撮影場所の確保

「撮るものは分かった!イメージもつかめた!被写体となる方へのお願いもできた!でも撮る場所を確保できてなかった!」なんてことになったら、せっかくここまで準備してきたのに台無しです。特に社内での撮影の場合、来客や打合せがたくさんある中で、撮影の邪魔になる家具を動かせなかったり、そもそも利用できない、などということも十分に考えられます。撮影に使う場所に関しては、3つ目のプロセスで行う『被写体をお願いする方へのアクション』と同時平行で必ず事前に利用できるか確認しましょう。

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5. カメラとメモリーカードの確保

肝心のカメラと記録するメモリーカードに関して、会社のものを使う場合は、当日利用できるかしっかり確認しましょう。
また、ほかの人に借りる場合は、持ってきていただける日程をしっかり押さえておきましょう。もちろん、自前で用意できる場合、必要に応じて自分のものを持っていくこともあります。

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ここまでご紹介した1〜5のプロセスはぜひ撮影の前日までにやっておいていただきたいことです。

6. 撮影直前準備~撮影場所の準備・カメラ設定と試し撮り~

5つのプロセスまで終えていればもう本番は大丈夫!って安心してませんか?撮影当日の直前にもしっかりやることがありますよ(にっこり)

撮影時間10分くらい前に、撮影場所の準備とカメラの設定、試し撮りをしておきましょう。

カメラの設定を、事前に調べた通りに設定したぞ!と思っても、実際に現場で撮ってみたら「やっぱり暗い?ぶれやすいかも?」など、想定外のトラブルはつきもの。あるいは、RAWデータで撮らなければならないところを、うっかり設定確認をしないまま撮り、共有するときに「ソンナモノハナイ」と気づくなど、悲しい事態に陥ることも。。

ちなみに私は、人のカメラを借りた際に保存設定を確認するのをうっかり忘れて、RAWデータがなかったということが一度ありました。

RAWデータとは:通常撮影時に保存されるのは「JPEG」データです。RAWデータとの違いは、いくつかありますが、ここでは画質を劣化させることなく大胆な色編集が可能で、元画像に傷をつけずに加工ができるということだけ覚えておいてください。興味がある方はこちらをご覧ください。

そのことをお伝えしたデザイナーから一言。

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なぜかカメラを貸してくれた方が私の代わりに怒られる始末。(すみません)

こういった事態を回避するためにも撮影時間より前に、あらかじめ設定の準備をしておくと安心です。

さいごに

以上、撮影までに私が準備してきたことを書き連ねてみました。

もちろん、上記のような準備のポイントにいたるまで、上手くいかなかったこともたくさんありました。

例えば、私が撮影した写真を「デザイナーがどれくらい工数をかけてレタッチをし、素材を作成しているのか?」ということをしっかり考えていなかったために、撮影した写真を加工してもらう時間が大幅にかかってしまっていたという課題がありました。

こうした課題に対しては「毎回撮影後、レタッチと素材作成を担当するデザイナーさんから必ずフィードバックをいただく」ということを意識して行うようにしました。
レタッチにかかる工数をできる限り減らすことはもちろん、素材を作るうえで「こんな写真だといい!」など、デザイナー視点でのアドバイスをいただくことで、次回以降の撮影をより効率よく行い、クオリティを上げていくためでもあります。

フィードフォースのnote編集部のメンバーは、お互いにそれぞれ本来の仕事があり、限られた時間の中で互いの得意分野を最大限発揮してプロジェクトを盛り上げている方々が揃っています。ここに対して「今の私が限られたリソースの中で力になれることは何だろう」と考えた結果、撮影の事前準備を徹底して、ほしい写真を「効率よく・高いクオリティ」で提供し続けることが円滑なプロジェクト運営に必要だと思い至りました。

特にインタビュー写真の撮影は一人では成り立ちません。インタビューアー、インタビュイー、写真を必要とする執筆者、レタッチを担当するデザイナー、などなど、複数の関係者が健やかにインタビュー写真の撮影に関われるように、しっかりと準備を行い、円滑に撮影を進めていくことの大切さを噛みしめ、日々準備の効率化や撮影技術の部分に関してカイゼンを続けています。

以上、自社メディア向けの写真撮影で私が心がけていることをばーっとご紹介させていただきました。
もし機会があれば、ぜひ自社メディアに関わる皆さんが、会社の写真や素材準備で心がけているコツなどがあれば伺いたいです!

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