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私たちのコアコンピタンス【v.04 特集:医療という希望を創る。CUCのカルチャー大解剖】

2023年10月、私たちCUCグループは創刊2回目となる「サステナビリティレポート」を発表しました。

本レポートをより手軽にわかりやすく知っていただくために、見どころをシリーズでご紹介しています。

今回取り上げるのは、レポートの特集企画「CUCのコアコンピタンス」。私たちの成長の原動力である、CUCグループの組織カルチャーに迫ります。


文化の根底にあるCUC Partners Philosophy

私たちの成長の原動力とは何か。それは組織に根付くカルチャーです。経営理念「CUC Partners Philosophy」はCUCグループの従業員と、支援先医療機関で働くすべての医療従事者の共通言語であり、組織文化の拠りどころ。
理念を中心に培ったCUCのカルチャーの秘密を本特集では徹底解剖していきます。

CUCグループの価値創造モデル

価値創造モデルは、私たちの使命「医療という希望を創る。」を実現するための原動力を表現したモデル図です。経営理念を中心に、

  • 理念の求心力
    情報発信を通じて、理念に共感する仲間を集め、その仲間の気持ちを高め続ける力

  • 社会の歪みを捉える力
    医療を取り巻く社会の不と負をとらえ、解決する方法を自ら考える力

  • 迅速な意思決定力
    課題解決の選択肢をすばやく選び、行動に起こす力

  • やり切る力
    どんな困難な状況でも最後まであきらめずにやり切る力

という4つの力が力強く回転することで、あらゆる医療の不と負の解決に向き合う事業を、迅速に世の中に生み出していきます。この力の回転は人的資本への投資により強化され、使命の実現に向かい一層力強く躍動します。

価値創造をめざすアクション

※データの集計期間:2022年4月~2023年3月
※データの集計対象:CUC、CUCホスピス、ソフィアメディの3社

01 理念の求心力

  • 社外向け情報発信
    CUCグループ各社の活動や採用情報を、ホームページ、公式note、オウンドメディア、YouTube、SNSを通じて情報発信しています。
    社外公開コンテンツ数: 164件
    ※集計対象:グループ各社の社外発信コンテンツ数合計(SNS除く)

  • 理念実現会議の実施
    CUCグループの各事業責任者が集まり、理念浸透を目的とした様々なテーマを議論する「理念実現会議」を定期開催しています。
    理念実現会議実施時間:のべ約600時間
    ※実施時間×実施回数×参加人数で集計

  • 理念教育の実施
    CUCグループの従業員一人ひとりが理念に共感し実践できるよう、研修や読書会などを通じて定期的に自分ごとで考える機会をつくっています。
    理念に基づく研修実施時間:のべ約301,200時間
    ※実施時間×実施回数×参加人数で集計

  • グループ内の経営メッセージ発信
    社内イベントや定期的な社内報の発行を通し、理念や経営方針の共有、取り組みの振り返りを実施しています。
    ◼️社内イベント開催件数:31件
    ◼️社内報発行回数:15件
    ※集計対象:各社の全社イベント、社内報

02 社会の歪みを捉える力

  • 自発的な学習の機会提供
    CUCの学び支援制度「Challenge!」では、読書会の書籍購入、資格取得、オンラインビジネススクールの受講などの費用を負担しています(社内規定に基づき支給)。また、2023年4月からは、社員が自身の専門領域で講師として講義を行う「CUCアカデミア」を開催。一人ひとりの「学びたい」という想いに応える機会を提供しています。
    ◼️読書会実施時間:のべ約1,300時間
    ◼️オンラインビジネススクール視聴時間:1,563時間
    ◼️CUCアカデミア実施時間:のべ約1,200時間
    ※読書会、CUCアカデミアは実施時間×実施回数×参加人数で集計
    ※CUCアカデミアのみ、集計期間を2023年4月~2023年7月で集計

  • 医療現場ドリブンな経営
    医療現場において課題解決に取り組むCUCグループ。CUCグループには医療従事者が多数在籍し、医療現場の中から課題を見つけ解決を目指します。命の現場に日々向き合うからこそ、患者様視点の医療を生み出すことができるのです。
    ◼️CUCグループの主な医療従事者数:1,809名
    内訳:看護師935名、セラピスト451名、介護士423名
    (臨時従業員除く2023年3月時点)

03 迅速な意思決定力

  • 経営層・管理職向け研修の実施
    経営層・マネージャーが業務上のさまざまな場面においてすばやく的確な意思決定ができるように、マネジメントスキルを高める研修を各種実施しています。
    ◼️経営層・管理職向け研修実施時間:のべ約15,500時間
    ※実施時間×実施回数×参加人数で集計

  • 医療現場の技術や知識を高める研修
    現場で必要となる専門知識や技術を磨く勉強会・研修を実施し、患者様や医療従事者と向き合うための判断力を高めます。
    ◼️医療技術・知識の研鑽を目的とした研修実施時間:のべ約72,600時間
    ※実施時間×実施回数×参加人数で集計

  • 多様な職種や役割の連携の強さ
    医療専門職からビジネス職まで、多様な職種が働くCUCグループには、経営や人事、ITなど、幅広い分野のプロフェッショナルが集まっています。異なる専門性を持つ者同士が互いに知恵を出しあうことで多角的な検討が迅速に進み、意思決定のスピードにつながっています。

04 やり切る力

  • 理念の実現を測る仕組みづくり
    月1回の従業員コンディションチェックツール「Geppo」(ヒューマンキャピタルテクノロジー社提供)のサーベイを通じ、理念の浸透度や実践度を客観的に数値化することで、個人や組織の状況を把握し、対策に役立てています。
    ◼️理念浸透スコア推移(5段階評価):
    3.67(2022年4月)→3.97(2023年3月)
    ※集計対象はCUC単体

  • 業務標準化を通して目指す現場力向上
    組織内で共通化できる業務内容をマニュアル化・型化することで、業務プロセスのムダを省き、本来集中すべき専門性の高い業務に向き合う時間を生み出します。その上で業務改善を行うことで現場力向上を目指します。
    ◼️完成した業務マニュアル総量:1,126テーマ、12,537ページ
    ※A4ドキュメント1枚を1ページとして集計(2023年8月時点)

  • 自らのキャリアを主体的に描く機会の提供
    年2回、CUCグループの各社・各事業部への異動希望者が、人材を求める部署に対して異動希望を出せる制度「Dream」があります。主体的にキャリアを選ぶ機会として活用されています。
    ◼️グループ内公募制度Dreamの活用:応募数32名 異動数10名
    ※集計期間:2022年10月と2023年4月の合計

  • 褒め称え合う社内イベントの実施
    理念を体現したチームや個人を称える、年に一度のアワード「CUC Partners AWARD」は、事例共有を通じて私たちの模範となる行動を共有する、重要な機会となっています。
    ◼️CUC Partners AWARD2023エントリー数:88件

具体的なアクション例

理念実現を牽引するリーダーの成長を促進する仕組みづくり

経営理念であるCUC Partners Philosophyを従業員一人ひとりの思考・行動に浸透させていく中核を担うのは各組織のリーダーたちです。CUCでは組織のリーダーを、経営理念の伝道師として育成するためにさまざまな取り組みを行っています。

Wayの実践度を測る360度サーベイ「Way Letter」

「Way Letter」フィードバックシートのサンプル

年に2回、管理職を対象に実施するオリジナルの360度評価サーベイです。ひとりのリーダーに対して上長・同僚・メンバー、さらに常駐先医療機関のスタッフからフィードバックを受けます。ともに働くたくさんの仲間から今後への期待を込めたコメント(手紙)が届く仕組みであることから、「Way Letter」と名付けました。

リーダーになるための教科書「リーダーの約束」

医療の世界で従業員がWayに則った行動を実行するためには、日々の課題や葛藤に向き合う必要があります。リーダーはそうしたメンバーの感情に寄り添いながら背中を押す役割を担います。しかし、新任登用されたばかりのリーダーには、たくさんの壁があり容易なことではありません。

そのため、約半年間をかけて各事業で活躍している先輩リーダーのヒアリングと分析を行い、私たちらしいリーダー像を言語化していきました。

さらに経営陣と各事業責任者が集まり理念浸透について議論する「理念実現会議」で議論を重ねて完成した、CUCパートナーズのリーダーになるための教科書がこの「リーダーの約束」です。CUCパートナーズで活躍する先輩リーダーの助言や成功・失敗事例が編纂されています。

部署や年次の壁を超えて理念を語り合う「フィロトク」

理念浸透の取り組みのひとつとして、2023年4月よりCUCの全社員を対象に参加型のオンライントークセッション「フィロトク」を開催しています。

フィロトクとは、社員同士が少人数のグループに分かれて行動指針「Way」をテーマに語り合うイベントです。異なる部署・職種・年次の社員同士が混ざり合った小規模なチームをつくり、お互いの「働く中でWayを体現できた事例」や「日々意識しているWay」を共有し合うことで、理念と自身を接続する機会をつくっています。

2023年7月時点ですでに約100名が参加しており、年度内にはCUCの全社員が参加する見込みです。参加者からは「日頃の行動を振り返る良いきっかけになった」「他部署の人と交流を深められた」など前向きな声が届いており、今後も理念の共感・実践の機会を増やす場として発展させていきます。

称賛の文化を育み、ポジティブな職場をつくる

私たちは創業以来、活躍した従業員と理念を体現する取り組みにスポットライトを当てる称賛の文化を大切にしています。

年1回行われるCUCパートナーズ全体の大規模なアワードイベントをはじめ、グループ各社や各事業部内でのベストプラクティスの共有会など、数多くの称賛の機会があります。医療専門職やビジネス職の多様な職種が混在するCUCグループでは、こうしたイベントによって専門性の異なる従業員同士が互いの取り組みを知り、一体感を醸成しています。

また、イベントだけではなくグループ各社の社内報やオウンドメディアを通して日常的に患者様とのエピソードや、活躍する人物像を共有することで、モチベーションと業務の品質を高める取り組みを行っています。

今後も、こうした機会を通して組織の士気を高め一人ひとりが前向きに成長できる環境をつくります。

人と文化にかける想い

CUCの創業からの9年間は、理念を軸に人と組織の課題に挑戦し続けた歴史です。創業から約2年半が経った2017年初頭。CUCの従業員が100名を超えたタイミングで「医療という希望を創る。」というMission(私たちの使命)を策定しました。

それぞれの医療機関の経営支援を行うなかで多拠点×遠距離の組織マネジメントが必須となる私たちの事業スタイルにおいて、あらゆる判断の軸となる理念が不可欠だったからです。

その後は、理念の推進者であるリーダーの育成に注力しました。CUCグループの経営陣と支援先医療機関の医師らによる経営合宿「未来会議」や、次世代経営リーダーの育成の場「HOPE」といった、今ではCUCグループの人材育成の基盤となっているプログラムも創業から5年間のうちにスタートしました。

2020年初頭からのコロナ禍を経て、改めて従業員の働きがいのある組織づくりの必要性を痛感したことから、CUCという一企業のMissionであった「医療という希望を創る。」を、CUCと経営支援先の医療機関とともに掲げる理念体系として「CUC Partners Philosophy」に進化させました。

医療専門職・ビジネス職など多様な人材が共存する私たちの組織の共通言語と しての役割を強く意識して策定しました。2023年現在、この理念を基盤として採用・評価・育成等の組織開発に取り組んでいます。

理念経営の歴史

  • 2014年8月 エムスリードクターサポート株式会社(現:株式会社シーユーシー)創業

  • 2017年1月 Mission「医療という希望を創る。」策定 第一回 未来会議 開催(以降、定期開催)

  • 2019年5月 第一回 HOPE 開催(以降、定期開催)

  • 2019年8月 株式会社シーユーシーに社名変更

  • 2021年4月 CUC Partners Philosophy 発表

  • 2021年9月 第一回 理念実現会議 開催(以降、定期開催)

  • 2022年8月 マテリアリティ(重要項目) 発表

  • 2023年3月 リーダーの約束 策定 リーダーの学校 開催(以降、定期開催)

  • 2023年8月 CUC Partners Promise(働くみなさまとの約束)策定

全てのことは「人」が創り出す。
CUCパートナーズに集うみなさんが、CUC Partners Philosophyに共感し、その体現を通じて「医療という希望を創る。」を実現すべく、日々の取り組みを進めています。
この理念体系全体を推進するために、CUCパートナーズの経営者と従業員の約束として「一人ひとりが働きがいを感じ、夢や理想に挑戦できる環境を実現する。」というCUC Partners Promiseを新たに策定しました。今後、CUC Partners Promise を組織づくりや人事制度設計の指針として、取り組みを一層加速していきます。

株式会社シーユーシー
執行役員 CHRO
松浦 俊雄

わたしたちの口ぐせ

CUCグループには、事業活動における意思決定をする時に必ず問いかけるシンプルな3つの言葉があります。
「 燃えるか 勝てるか 応援されるか」
3つの言葉の重なる場所にこそたくさんの人の想いが集まり社会を変える大きな力が生まれると信じています。

燃えるか、勝てるか、応援されるか。この言葉の原体験は、コロナ禍に取り組んだワクチン接種支援への挑戦です。2021年5月、東京を含む多くの地域で緊急事態宣言が延長される中、感染症対策の決め手として期待されたのがワクチン接種でした。

菅総理(当時)は、同年7月末に接種を希望するすべての高齢者へのワクチン接種を完了するため、1日100万回の接種目標を表明。全国の地方自治体による接種、企業による職域接種が推進される一方、医師・看護師を確保できず、接種会場の運営負担などの課題に苦しむ自治体も多く、接種は思うように進まない状況がありました。

私たちは、このワクチン接種支援という未経験の超巨大プロジェクトに取り組むことを決め、急ピッチで準備を進め同年6月から接種支援を開始しました。このハイスピードな実行の背景には「コロナ禍の閉塞感をどうにかしたい」「日本の集団免疫獲得に貢献したい」という経営陣とプロジェクトメンバーの強い想いと、その想いに共感しCUCグループを応援いただいた、数多くの応援者の存在があります。

当事者の燃える想い、医療業界でのCUCグループの経験と遂行力、そして、ご協力いただいた医療関係者、行政関係者、パートナー企業の皆様の力が重なり合ったことで、最終的に日本全国の自治体に対して接種支援契約枠数は、約388万件(2021年6月~2023年3月累計)にものぼり、地域の接種推進に大きく貢献することができました。この体験が「燃えるか、勝てるか、応援されるか」の原点。

3つの要素のいずれかが欠けても、このような大きな挑戦は実現できません。だからこそ、私たちはこれからもこの言葉を問いかけ続けます。

CUCグループの取組みがわかる「サステナビリティレポート」本誌もぜひご覧ください

今回はサステナビリティレポートの中でも代表取締役メッセージをご紹介しました。

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